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2013/06/17

ヤマチャと栽培茶

ここで公にするが、私はコーヒーを好まない。いや、はっきり言って嫌いだ。

仕事がら訪問先で出されると口をつけざるを得なくなるわけだが、1杯だけならまだしもお代わりをしてくれるところがあったり、1日に何件も訪問してその度にコーヒーを出されると、もう大変。無理に飲むと吐き気がする。いや、はっきり言って吐く。吐いたことがある。

で、もって愛飲するのはお茶である。緑茶は当然だが、紅茶を好む。できれば渋みの効いたミルクティがいい。ただしアミノ酸や重炭酸でマッピングされたお茶は困るが。覚えておいてくれたまえ。

あ……そんな話をするのではなかった。お茶はお茶でも、その素になるチャノキの話である。

先日の甲賀の行き帰りは、京都府和束町を抜けて行った。この和束は、宇治茶の本場だ。もちろん、あのアミノ酸なんぞを添加していない緑茶もあるはずだ。宇治茶みんなが、味をごまかしているのてはないと信じたい……が、まだ後遺症として、宇治茶は当分毛嫌いしてしまいそうだ。

ああ、そんな話を書くつもりではなかった。

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ちょうど新茶の摘み取り(刈り取り)を終えた直後だったようだ。手前と奥の茶畑を比べると面白い。

この辺りは、何番茶まで刈り取るのだろうか。

まあ、何番茶でもアミノ酸で味をつけるのだから、同じだろうが。

あああ、またその話。そんな話をするつもりはないのだ。

この地域の茶畑の特徴は、山間にあることだろう。バックが森林である。これが日照などを変えて、チャノキの生育にも微妙な影響を与える。緑茶はタンニンの生成を少なくなるように育てるわけだが。

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ここには、べにふうきの看板がある。

ベニフウキは、本来は紅茶用の品種として開発された。タンニンが多いアッサム種系である。

最近は、このベニフウキを緑茶に仕立てると、渋いが花粉症に効くと言われて人気らしい。

日本にとって、チャノキは外来種である。中国雲南省が原産とされているが、かなり古く伝来したらしい。おそらく奈良時代以前から持ち込まれていた。

そして栽培が始まったのだが、面白いのは照葉樹なのに暗がりは苦手なこと。つまり照葉樹林の中では育たない。林縁部や畔で育てたらしい。自給用であるとともに、町に売りに行く商品として重要だったという。

それがいつしか自生して増えていった。そして山里に行くとチャノキはごく普通にあるようになった。とくに焼畑をすると、跡地にすぐチャノキが生えてくるそうだ。こんなチャノキをヤマチャと呼ぶ。焼畑の栽培品目の一つである。

森に覆われると育たないのに山に増えたのは、山の木が常に人によって伐られてきたからだろう。森は常に明るくされた。つまり林業や里山の生業と密接に関わっていることになる。

明治以降は、茶の商品化が進んだ。実は生糸より茶の方が、当初は大きな輸出産品だったのである。そこで栽培もどんどん広がった。山里と言えば、茶畑風景が当たり前になった。

だが、戦後は木材価格が高騰して、スギやヒノキを育てる方が金になると思えたため、茶畑の中にもスギの苗が植えられるようになって、気がつけばスギ林に。こうしてヤマチャの風景は消えていったと思われる。

代わって、農地にチャノキを栽培することが増えた。自生するヤマチャではなく、ちゃんと人が手を加えて育てる栽培チャである。こうして生産規模の拡大が進んだのだろう。

でも、ヤマチャの風景も捨てがたいものがある。残念ながら、いまや山の手入れが行われなくなり暗い森が増えたことも、ヤマチャが消えていった理由の一つだろう。だから、日本には太くて高いチャノキは存在しない。

それても一時期、日本の植生の中に茶畑が大きな面積を占めていたことも忘れないでおこう。

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コメント

間伐して、1:農地にして耕作(畑山葵計画中) 2:間伐材でミニハウス建設 3:しょっちゅうお茶するために茶も(自給)栽培 4:毎日宴会・・・林間居酒屋 実行目標であります。田中先生講演会も計画したいです。

お茶で毎日宴会ですかあ。
茶畑の中で講演するのもいいかもなあ。……私は、以前、茶畑の真ん中(の家)に住んでいたんですよ。

今のお茶のほとんどは蒸し茶ですが、昔風の釜煎り茶も復活させるといいかもしれない。

ちょっとした話題提供をさせていただきます。

乾燥ワサビ及び粉ワサビの製造テスト中です。
また、
棒茶を粉にしある種の物との『ブレンド』、も挑戦中です。

味などを評価していただけますか?!(お贈りしますが)

わさび茶?  まさかね(笑)。
粉わさびとは、西洋わさびとは別物ですか。

味見は喜んで。

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