忍術屋敷の板襖
滋賀県甲賀市に行っていた。実は2日連続である。
甲賀と言えば……やっぱ、忍者でしょ! 伊賀と並ぶ忍者発祥の地にして、甲賀流忍術伝承の地ですぞ。
そこで「甲賀流忍術屋敷」に行ってきました。
ここは甲賀忍者53家の筆頭、望月家の母屋で、元禄時代に建てられた本家本元の忍術屋敷。つまり300年以上経つ建築物だ。
現存している忍術屋敷は、ほぼここだけ。ほかの忍術屋敷は、ここの仕掛けを参考に再建されたものが多い。
いやあ、楽しかった\(^o^)/。大の男一人での見学は、私だけだったかもしれないが、ワクワクしっぱなし。本当に、こんな仕掛けがあるのね。。。と喜んでいた。
また2階の隠し部屋に関しては、土倉屋敷を連想した。土倉屋敷の主人の間(庄三郎の座敷)の押し入れの奥には隠し階段があり、そこから隠し2階部屋につながるのだ。そして、中からは見えるのに外からは見えない窓があったという……。
それと似た仕掛けが、この屋敷にもあったのだ。
……が、ここでは、もう一つ注目どころを紹介しよう。
こちらの奥は、主人の間。
常に襲われることを念頭に、この奥の部屋には仕掛けがいっぱい。逃げ出す隠し通路だけでも3つ。さらにどんでん返しに落とし穴まである。
が、その前に、この部屋に侵入するためには、この戸襖を開けねばならない。
見たところ、フツーの板製の襖だが……。
これ、開けようとすると重いのだ。なんたって、ヒノキの1枚板。厚さセンチはある。通常の襖なら、紙を貼るか板でも薄くて軽くしてあるが、重くして簡単には開かないようにしてあるのだ。
だから、そっと侵入するのは不可能。両手で押さないと動かない。しかも分厚いから、ふすま越しに槍を刺すのも無理。楯にもなっているわけだ。
ただ、そんなに重そうに見えないような装飾もされてあって……。凝っているなあ。
にんにん! と叫びたくなるのであった。
「木製品・木造建築」カテゴリの記事
- セルロースナノファイバー入り和菓子!(2025.02.09)
- スタンプカービング見つけた(2025.01.30)
- 木質ペレットに将来はあるか(2025.01.23)
- 大仏殿の雛型?喜光寺(2025.01.22)
- 春日大社一の鳥居(2025.01.20)
コメント