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2013/07/01

林業の本質は、シーズからの商品づくりにあり

先日、本ブログで記した「「神宮の森」はニーズからの商品づくり 」。

ここで触れた将来木施業などから広がった論争? が、別のところで行われている。

そして、実はこの項目には続きがあったのだ。それなりの間合いを計って記す予定だったが、そろそろ書こう。もちろんテーマは、林業の本質は「シーズ」からの商品づくりである。

シーズとは、種。この場合、素材のことと思えばよい。技術やアイデアのような、まだ固まっていないがモノになりそうなネタも含む。ニーズが必要とされるもの、つまり求められる需要を指すのに対応した、一種の対語になるだろうか。

一般の商品開発では、ニーズを探ってそれに合わせて商品を生み出すのが王道だ。現代社会はモノにあふれているからだ。消費者の潜在的な願望に応えるものや足りないものを見つけて供給すれば、売れるわけだ。
神宮の森は、遷宮時に必要となる木材というニーズに合わせて、森づくり(木材生産)を行う。それが将来木施業のようになっている……と記した。

だが、樹木を相手にする限り、その生産には年月がかかる。そして人の時間では、何十年もまてない。その間に人間社会も経済もすっかり変貌してしまう。神宮のような、1300年続く儀式は例外で、通常の林業界ではニーズからの商品づくりは無理じゃねえ? というのが、前回の趣旨だった。

ならば、どうするのか。

そこでシーズに注目する。何十年何百年前から育てられた木が、今目の前にある。これがシーズだ。育てた人や期間は、これを何に使おうというニースはなかったか、あっても夢想レベルだった。実現するかどうか、保証はない。

だが、現代の人間は、シーズという素材を加工して売れる商品にすべきなのである。ニーズに応えるようにするのである。シーズは変わらない。変えるのは人の手によってだ。無理にシーズを変えようとして、木目の詰まり具合や節をあるなし、あるいは太さや木質に文句をつけるのは、無駄なあがきというか、素材に対して失礼だ。あるものを活かすべきだ。

それが、樹木を相手にした林業の本来のあり方ではないか。

思えば、すべてのものづくりには、ニーズとシーズがつきまとう。食品や工業製品なら、ニーズから挑むのもよいだろう。辛いお菓子が求められているとニーズを発見すれば、辛いお菓子を作ればよい。しかし、ニーズを求めても無理、あるいはニーズに沿ったものづくりはしたくない、というケースもあるのではないか。

たとえば、私の扱う商品=記事もそうだ。読者のニーズに沿って書けば、ある程度の売れ行きは保証される(もちろん、読者の琴線に触れるニーズを見つけるのはむずかしい)。しかし、書きたくないのである。他人が求めている、つまり予定調和な記事を書くのは面白くない。

外資が日本の森を買っているぞ、警戒せよ! と書くのは世相のニーズに合っているかもしれない。が、事実関係というシーズに則していない。私はシーズから書くことを本分としているから、残念ながら書けないのである。

逆に「私が興味を持つもの」というシーズは、世間のニーズと合ってないらしい(^^;)。森林とか林業なんかに興味を持つ人は少数派だろう。しかし一般に興味をもたれないシーズを、なんとか世間の潜在的ニーズに触れるように書こうとしている。これがシーズの加工であり商品づくりである。

ま、成功しているとは言い難いが……。私もシーズをもっと売れるようにする加工の仕方を研究しないといけないな。。。。(-_-)。。さもないと、干からびるよ。。。(>_<)。。

と、ともあれ、ニーズを探して商品開発するだけでなく、シーズからの商品づくりも大切なのだよ。

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コメント

森はしっかり応援しています。(信)

干からびるよ─干からびてもいいよ!と森づくりの十分条件を深く書いてください。

ディズニーさんの夢が死後に実現したように~。

干からびたくはないですが……(^^;)。死後に実現しても……(^^;)(^^;)。

そのうち転向するかもなあ……と弱気(^^;)(^^;)(^^;)。

多少ハッタリをかましてでも結果的に人々がいい方向に動くのなら

それはありだと思いますよ。

あのかなり眉唾なアベノミクスでさえ、なんとなく気分的に漠然とした期待感

を抱かせる効果は無視できないと思うんですよね。

失敗したらどうしようって思ってたらあんな無責任な事いえないでしょうね。

森づくりの十分条件とは・・・
「自分の森」を実践する人の拡大だと自覚しています。

「平成24年度中小企業施策利用ガイドブック」から
起業支援ファンドを狙って計画書を作成しています。

干からびてもよい!「自分の森」を実践したいからです。

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