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2013/08/27

テレビ「大川家具の新デザイン」

NHKのBSを見ていると、「イッピン」という番組で、福岡の大川家具を紹介していた。

大川は木工で知られた町であり、国産家具の生産高日本一である。

実は、今私が向かっているテーブル(食卓を仕事用デスクに転用)も、大川産のタモ製。ミョーに楕円した形が気に入っている……。

番組では、木工の匠の技(たとえば指し物、ほぞ組など)が紹介されていく。

まあ、それなりに見ていて楽しい。なかには曲線の家具も登場。

http://www.j-cast.com/tv/2013/08/25182021.html

どうやって引き出しを動かすんだろ、と思わせる。

自在なデザインは楽しいが、これだけでは私は感心しない。驚いたのは、こんなテーブルが紹介された時だ。

Dscf2740


見よ。凸凹なのだ。それも、節をわざと浮き上がらせた作品だ。

節を削るのではなく、逆に強調しているのである。なかには、とくに硬い黒木の部分もある。

凸凹で使いにくくない?

しかし、評判は上々。「カワイイ」という声が飛び交う。

Dscf2742


テーブルばかりではなく、イスにも応用している。これは、手でなで回したくなるね。



私は、節のある材は価格が落ちることが気に食わなかった。もともと数寄屋づくりでは、節材を利用してきたのだ。それがいつしか無節を尊ぶようになってしまった。
しかし、今も磨き丸太の種類の中に出節丸太と呼ばれる、わざと節を強調した銘木があるではないか、と言ってきた。

しかし、出節自体は今や流行から外れてあまり売れない。過去の遺産みたいなものだ。今風に節を利用したデザイン、それも洋風にできないかと思っていた。

この家具の加工法こそ、それだ! と思った。節そのものを表に出すのではなく、周辺を削り浮き上がらせるたとで曲線美を描く。

もちろん技術はいるが、何も特別な方法を取っているわけでなく、周囲を2ミリほど削る。番組では天板一枚を3時間の加工で浮き上がらせていた。

これは、家具だし、広葉樹材だし……と逃げ口上言わないよう。このデザインのアイデアは、京都などの寺院で人が歩いたり触りすぎて節が浮き上がった材(ヒノキやスギだろう)がヒントちなったそうである。家具だけでなく、さまざまな木工に応用が効くのではないか。

残念ながらNHKなんで、この家具メーカーの名前は出なかったのだが、今や売上の7割が、この凸凹家具が占めているという。

ほかにもアイデアいっぱいの家具をつくる工房があるらしい。

大川に、取材に行きたいなあ。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

粋な黒塀、見越しの松・・・その『黒塀』に憧れます。しかも、少し風化して木目が強調された板群が好きです。
光を乱反射するのでしょう、・・・凹凸や節を見てると、何か和みます。

黒塀風の板でテーブルとか家具を作ってみようと思った次第です。

凹凸のあるデザインこそが、木の特性なんじゃないでしょうかね。

見ていて、この程度ならそこそこ増産もできる(作家の作品ではなく、工芸品)し、応用も効くと感じました。
新たな「役物」、「銘木」づくりのヒントにならないか?

是非大川に取材に来てください。
工業会紹介します。

わお! えらいところからコメントがついてしまったv(^o^)v。

行きたいですねえ。福岡に行く段取りがついたら、ぜひご紹介ください。

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