テレビ「大川家具の新デザイン」
NHKのBSを見ていると、「イッピン」という番組で、福岡の大川家具を紹介していた。
大川は木工で知られた町であり、国産家具の生産高日本一である。
実は、今私が向かっているテーブル(食卓を仕事用デスクに転用)も、大川産のタモ製。ミョーに楕円した形が気に入っている……。
番組では、木工の匠の技(たとえば指し物、ほぞ組など)が紹介されていく。
まあ、それなりに見ていて楽しい。なかには曲線の家具も登場。
http://www.j-cast.com/tv/2013/08/25182021.html
どうやって引き出しを動かすんだろ、と思わせる。
自在なデザインは楽しいが、これだけでは私は感心しない。驚いたのは、こんなテーブルが紹介された時だ。
節を削るのではなく、逆に強調しているのである。なかには、とくに硬い黒木の部分もある。
凸凹で使いにくくない?
しかし、評判は上々。「カワイイ」という声が飛び交う。

テーブルばかりではなく、イスにも応用している。これは、手でなで回したくなるね。
私は、節のある材は価格が落ちることが気に食わなかった。もともと数寄屋づくりでは、節材を利用してきたのだ。それがいつしか無節を尊ぶようになってしまった。
しかし、今も磨き丸太の種類の中に出節丸太と呼ばれる、わざと節を強調した銘木があるではないか、と言ってきた。
しかし、出節自体は今や流行から外れてあまり売れない。過去の遺産みたいなものだ。今風に節を利用したデザイン、それも洋風にできないかと思っていた。
この家具の加工法こそ、それだ! と思った。節そのものを表に出すのではなく、周辺を削り浮き上がらせるたとで曲線美を描く。
もちろん技術はいるが、何も特別な方法を取っているわけでなく、周囲を2ミリほど削る。番組では天板一枚を3時間の加工で浮き上がらせていた。
これは、家具だし、広葉樹材だし……と逃げ口上言わないよう。このデザインのアイデアは、京都などの寺院で人が歩いたり触りすぎて節が浮き上がった材(ヒノキやスギだろう)がヒントちなったそうである。家具だけでなく、さまざまな木工に応用が効くのではないか。
残念ながらNHKなんで、この家具メーカーの名前は出なかったのだが、今や売上の7割が、この凸凹家具が占めているという。
ほかにもアイデアいっぱいの家具をつくる工房があるらしい。
大川に、取材に行きたいなあ。
« 「全国森林計画(案)」へのパブコメ募集 | トップページ | オフセット・クレジットいまいずこ »
「木製品・木造建築」カテゴリの記事
- 日本橋に木造ビルが建ち並ぶ?(2026.06.01)
- 木材技術開発は……パネル化?(2026.05.24)
- 木橋の腐朽(2026.05.15)
- 公園木で薪生産は可能か(2026.05.12)
- ドラゴンの村にて(2026.04.23)






























粋な黒塀、見越しの松・・・その『黒塀』に憧れます。しかも、少し風化して木目が強調された板群が好きです。
光を乱反射するのでしょう、・・・凹凸や節を見てると、何か和みます。
黒塀風の板でテーブルとか家具を作ってみようと思った次第です。
投稿: ベンツ仙人 | 2013/08/28 07:36
凹凸のあるデザインこそが、木の特性なんじゃないでしょうかね。
見ていて、この程度ならそこそこ増産もできる(作家の作品ではなく、工芸品)し、応用も効くと感じました。
新たな「役物」、「銘木」づくりのヒントにならないか?
投稿: 田中淳夫 | 2013/08/28 08:59
是非大川に取材に来てください。
工業会紹介します。
投稿: 大川家具ドットコム堤 | 2013/08/28 10:25
わお! えらいところからコメントがついてしまったv(^o^)v。
行きたいですねえ。福岡に行く段取りがついたら、ぜひご紹介ください。
投稿: 田中淳夫 | 2013/08/28 20:54