無料ブログはココログ

本の紹介

« 野生の王国 | トップページ | ホームセンターの「銘木」 »

2013/08/14

記事「特殊林産の普及」の提言

某雑誌で、「特殊林産の普及という記事を見つけた。

特殊林産物、つまり木材以外の森林および樹木生産物と考えたらいいだろうか。これは「経営の多角化、収益の増大を計る適切な副業」と紹介している。それは幕藩、つまり江戸時代から奨励普及されてきた。

一例として、会津藩では7木(カヤ、クルミ、ホオノキ、キリ、クリ、シバグリ、ウメ)を選んで保護策が取られたという。

それが社会経済情勢の変化で急速に落ち込み、いまや篤志家が引き継いでいるにすぎない……とある。

そして各林産物の現状を論じている。

まず木蝋。ハゼの実から取る油脂である。残念ながら石油からの合成蝋に取って代わられてしまった。

桐油は、アブラギリの種子から取るもの。代替えの油の研究が進み、減産している。

松脂。成分のロジンとテレピンは工業原料として非常に重要で需要も拡大しているのに、減産されて輸入品に頼るようになっている。

3







シュロ皮
。シュロは温帯性ヤシ。その幹に独特の網目状の繊維皮が形成される。

強靱で漁具やロープ、マットなどにもってこいだが、やはり輸入品や合成繊維に押されている。

ちなみにシュロは、網目状の皮以外に、その葉そのもの、もしくは葉の繊維も、細工ものに利用される。

観葉的な価値もあって、昔は、一軒に1本植えていたものである。

023


ウルシ
。伝統的な漆器など高級美術工芸に必要なのに、品質の悪い輸入品にやられてしまった。輸入品の成分は、日本のウルシとは違っていたりする。

ウルシノキの樹液は、写真のように傷をつけてにじみ出したものを掻き取る。

最初の傷から上へ、下へと一週間毎くらいに掻いていく。約3か月掻いたら、その木は切り倒す。

 

今後の可能性として上がるのは、シイタケ、クリ、クルミ、キリ(材)、タケ、タケノコ、タンニンアカシア、ナメコ、マッシュルームなどなど。

ほか、名前だけなら、ツバキ油竹皮、アベマキ皮……と統計資料に並ぶ。

が、普及という面では次のように論評している。

栽培、生産に当つて技術的改善を要することはいうまでもないが、最も需要なことは、それは産物の確実なる販路と内外需給の現況をよく見きわめ、さらに将来における動向を把握して、実行に際しては、生産並に出荷機構の共同化を計ることである。」

実に、納得してしまう。需給と販路を考えない産物は、衰退するのだよ。

問題は、この雑誌、今から50年前に発行されたものであるということだ。今と事情も対策も同じなのである……。

« 野生の王国 | トップページ | ホームセンターの「銘木」 »

森林資源」カテゴリの記事

コメント

『間伐跡地を畑に』と、行動中です。ですから、今日の記事は正に、『的を得たり!!』
(・・・・栽培作物の候補は幾つもありますが、当面は『畑山葵』です。)

間伐後の林は風も通るし周囲の樹木によって適当な日照だし、水分対策については『秘策』も有しています。
(元々、里山林は畑だった由。ですから間伐したついでに畑化するというものです。)

『細工は隆々、後は換金がどのようになるか・・・』これが最大のポイント!!
・・・既に『出口整備』も目処が付いています。山葵ビジネスについては過日に田中さんにお伝えした通りです。

私は、自伐林家に広葉樹(枝したが長くて大径木)とモミの資源台帳(大体の把握でもいいのですが)を町内の数人にお願いしました。モチロン道路付近で楽に収穫できる位置にあるものです。
何かにならないかなあって。

皆さん、前向きですねえ(^o^)。
50年以上前に、「特殊林産物は不振」という記事があった紹介なのに。

でも、経営の多角化が、今後もキーワードなのは変わりないでしょう。需給バランスと販路開拓が大切なことも。

また「特殊林産」は、何も木材以外と決めつけず、木材だって用途と売り方で「特殊」だと決まるのだと思います。「資源台帳」づくりは、その要ですね。

だって、土倉庄三郎氏もそういう行動をしていたんですよね。歴史に学ばナイト・・・・。
資源台帳、みんなどういうふうに作るかなあ。
台帳のフォーマットをつくろうかなあとも思ったんですが、自分勝手にやったほうが自分がやってる感があっていいかなあとも思って、自由にしています。大腸をちゃんと作った人が楽になるように売り先を探します。

土倉翁というより、木材をていねいに売ろうとした人は皆やっていたのだと思いますよ。
とくに「どこにどんな木があるか」記録している山は、確実に一歩リードしていると思います。今ならどんな形で記録しようと、パソコンに入力したら、検索機能により簡単に要望とマッチングすることができます。そんなシステム作れば、システム自体が売れるんじゃないか(^o^)。

数年前まで近所でスギ人工林の林床でワサビの栽培されている山主さんがいらっしゃいました。茎と葉をワサビ漬けの原料として出荷されていたようです。静岡では特産品なのでニーズもそこそこあったのかもしれません。現在は他界されて栽培はされていませんが、面白いのはその林にワサビが定着していることです。知らない人からするとフキかユキノシタの巨大なはっぱと見間違うかもですが、確かではないですが、年中生えているような感じです。茎をかじると爽やかな辛み、根をこぐとまさにあの根ワサビが・・・(親指ほどの小ささですけどね)
適度な日影がちょうどよいのでしょうか・・・?

人工林の林床ですか。畑わさびか、あるいは水位が高いのかな?
静岡県はちょっと山奥に入ると、わさび畑がありますね。出荷しやすい環境でしょう。
わさびで思い出したけど、クレソンも比較的簡単に栽培できるから、商品化できると思うなあ。

それにしても野生化したわさびを収穫できるのはいい(^o^)。

somawood 様へ  ベンツ仙人こと、林と申します。

件の・・『スギ人工林の林床でワサビの栽培』の場所を見聞したいです。

『適度の日陰』どんな程度か、そして、山葵の成長ぶりはどうなのか・・・
『特用林産物』としてのスギ間伐跡地での栽培可能性の評価==私なりにレポートをして田中先生にも評価して頂きたいです。

私に「評価」はできません(笑)。
ただスギ林の林床でどんな栽培ができるか、それを商品として流通させるにはどんな条件があるのか知りたいですね。

……でも、本当は調査結果を参考に実行してくれる地域がほしいんだよなあ。

間伐跡地に山葵を栽培する件、実験栽培地として手を挙げた方というか『地域』を以下に列挙します。

山梨県道志村、長野県立科町・女神湖、千葉県市川市、千葉県君津市、千葉県佐倉市・・・以上の地域の方は『森林整備の団体、里山整備の団体』です。(他の地域でも『栽培を検討』しています。)

静岡の老舗山葵農家(四百数十年の歴史を有する)から種を仕入れ、当方で育てる苗を先述の地域に提供して実験を進める・・・という算段です。

沢わさびはシカに食われますので、山わさびはどうでしょうか?
獣対策も必要となるかもしれません。
これで、シカが食べないものだとしたら、素晴らしい。
somawood様 シカは食べているみたいですか?

おっと、皆さん食いつきが良いですね(笑)
弊社の近所のワサビは畑ワサビでしたよ。
シカが食べているかは正直わかりません。でも、かじったらちょっと辛いからシカは嫌がるんじゃないすかね?
ベンツ仙人さん、こういう楽しい話は好きですので、お時間のある時に是非お寄りください。当方、静岡市清水区内の中山間地です。東名でも新東名でもインター降りてから20分くらいの距離です。でも、あんまり期待しすぎないでくださいね。僕自身が栽培してたわけではないので、場所を案内できることと、その方の思い出話くらいしか提供できないと思いますので・・・
連絡先は、とりあえずグーグルで「ソマウッド」と検索してみてください。まだ公開していないHPとかフェイスブックとか引っかかると思いますので。

田中さん サイトを私用で利用してすみませんでした!

シカは、わさびも食べるんですか……。悪食というより、ツウですか(笑)。味蕾が、人とは違うのかも。

こんな話は面白いので、いつか報告期待しています。

ちょっと乗り遅れましたが、元々棚田だった杉林でのワサビ栽培、九州にはたくさんありますよ。水俣では私がさぼって実現しませんでしたが、お隣の芦北町で友人がやっていますし、旧日田郡にはもっとたくさんあります。鹿に食われるのが問題ということでした。

沢畑様
引用■元々棚田だった杉林でのワサビ栽培、九州にはたくさんありますよ。■・・・ありゃまあ。知らぬは私らばかり、、、という訳ですか?!
情報、有難うございます。==私たちも勇気を持って取り組めるというものです。ところで、芦北町とか旧日田群とか・・・九州の大分:県ですか?

遠くの方にはわからん地名でしたね。私は熊本県水俣市の久木野地区に住んでおります。山と棚田の広がる上流社会(別名は山村)の住人です。芦北町は北隣で、やっぱり熊本県。旧日田郡は合併して全部日田市になりました。大分県です。

山の斜面や元棚田では、杉を間伐して、でも結構暗い感じでわさびを栽培しておりました。田のわさびに比べ、葉がよく茂って根が太る速度はちょっと遅いということなので、葉を加工するのだ、と友人は言っておりました。

日田からは、大量に加工材料が静岡県へ送られ、伊豆産の加工品になっているそうです。

静岡のわさび漬けの材料の正体わかりましたね(-_-)。

あと、やっぱりシカはわさびを食べるのか。

伊豆方面は、ワサビ田を金網フェンスで囲ってあるところを見たことがありやす。
わが町には、経営しているワサビ田はほとんどないですが、現存するところは金網フェンスをしてあります。
以前ワサビ田だったところにはシカに食われながらもワサビ残っていますね。たまに、私が食するときもあります(モチロン作付をした方には了解をもらっています。了解は6年前にですけど)。

『畑』山葵栽培に着手するに当たりやはり気になるのが獣害。

東南アジア産の『とあるエネルギー作物』由来のグッズが獣害予防に効果ある由。
既に、九州の地では役所からも『効果あり』の報告が出されています。それを、
入手して当方でも『検証』をする予定です。

私も、中川根の山の中に野宿したときは、わさびの葉をかじらせてもらったなあ。事後承諾でしたが……(^^;)。

「とあるエネルギー作物」って、何か怪しい。グッズだから、植物そのものではないのか。

怪しいエネルギー作物では無いですよ。

獣害予防という点に『企業秘密』要素があるため、公表できないのです。悪しからず!!

いやあ、某所でその手の獣害忌避剤を売り出しているのですが、成分を明らかにしていない品があるんですよ。
怪しく思われないように販売してくださいね。

例えば、草食系のシカには忌避剤として有効でも、雑食系の猪や猿にも効果が同様だとは言い切れないし、ましてや害獣へ『アンケート調査を試みる』なんてのは、論外! 
 
しかも、置く場所は「野外」だろうから風雨とかの条件に対してはどうか?!効果の持続性は?!
たまさか『良い結果』が出たとしたら日本中が欲しがる!・・・化学合成ではなく『栽培物』なので供給が追いつかず当事者は大混乱必至。
(山葵栽培畑に特定してヒッソリと供給する・・・でしょう、多分)

ミツマタでしょうか?

紙幣原料のミツマタ、では無いです。

例えで言うと→『屋敷林』ですかね。畑の周囲にぐるりと『柵』様に植樹する樹木(草木)・・・・これ位の説明でご勘弁ください。

検討がついた木がします。
最初の文字だけでも書こうと思いましたが、やめておきます。

済みません・・・奥歯に木が挟まった感じ・状況が続きまして・・・。

最初の文字は『ジ』です。別名では『ヤ』です。すきっと書けずに本当に済みません。これ位でお許しください。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/57992408

この記事へのトラックバック一覧です: 記事「特殊林産の普及」の提言:

« 野生の王国 | トップページ | ホームセンターの「銘木」 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

森と林業と田舎