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森と林業の本

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2013/08/22

インド洋上にあった杉林

今年3月に「大西洋上にあった杉林」という記事を、本ブログに記したのを覚えているだろうか。

ポルトガル沖のアゾレス諸島では大規模なスギ林が造成されていて、林業を担っている……という内容である。

今回は、インド洋上の島にスギがあることを見つけた。レユニオン島だ。

レユニオン島は、マダガスカル島の東方約800キロの海上にある。フランスの海外県になっているが、標高3000m級の火山を擁した楕円形の島。長円は72キロあるという。

森林は決して豊かではなく、しかも伐りすぎたので、木材はほぼ輸入に頼っているという。しかし、それをなんとかしようと、地味に合った有用樹種を探して植林している。

最初の記録は明治21年。ゴワゼという林野官がスギを導入した。しかし、たいした面積を植えたわけではなく、群状、もしくは列状の試植だった。しかし、ユーカリやマツ、モクマオウ……なとに比べて成績がよかった。

戦後は、かなり大規模にスギの植林がなされたらしい。1980年代には「スギに憑かれた男」がいて、スギ植林に力を入れたそうである。

面積は、80年代に3100ヘクタールだというから、かなりのもんである。これを3500ヘクタールまで増やす予定だという。

すでに木材生産もやっていて、使い道は電柱、型枠(コンパネ?)、田舎風家具、羽目板……などいわゆる並材用途だが、そうした木材こそ自給したいわけだ。

フランスといえば、広葉樹造林で有名だが、あえて針葉樹のスギを植えていることも面白い。はたして現在、このスギ林がどのように扱われているか、興味あるところだ。

ちなみにレユニオン島のスギの写っている写真を探したら、こんなページがあった。

http://plaza.rakuten.co.jp/lareunion/diary/201212230000/

この島在住の人のブログらしい。

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