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2013/08/23

ゴルフ場の太陽光発電に見る複合経営

ゴルフ場雑誌を見ていると、太陽光発電事業のレポートが載っていた。

どうやら、かなりの速度でゴルフ場経営に太陽光発電が取り入れられているようだ。ざっと20~30のゴルフクラブで実施、もしくは建設中である。

大きなところでは、栃木県の鬼怒川カントリークラブの1500万kwh/年(来年秋予定)、また島津ゴルフクラブの900万kwh/年(来年春予定)や群馬のローズベイカントリークラブの420万kwh/年(発電中)などが目立つ。

ここで重要なのは、閉鎖ゴルフ場にソーラーパネルを並べるのではなく、営業中のゴルフ場が舞台だということだ。私は、淘汰された閉鎖コースを利用したメガソーラーを想定していたが(それもいくつもあるが)、むしろ現役のコースの中の遊休地や減ホール、さらにクラブハウスや駐車場の屋根……といった空間を利用しているのだ。

考えてみれば、何も閉鎖していなくてもゴルフ場は広く遊休地は結構抱えている。しかも閉鎖したところは経営破綻したケースも多く、権利関係が複雑で新規事業を立ち上げるには障害が多い。むしろ営業中のクラブなら、メンテナンスも任せられるし、コース内の設備も利用しやすいだろう。そしてクラブ側にとっては、新たな収入源を確保できる。

これは、なかなかの複合経営になるんではなかろうか。

ほかにもゴルフ場が産直品の物販に力を入れたり、堆肥をつくって販売したり、ときに林業さえやっている例を紹介したことがあるが、エネルギー事業もありだな。

今後、ゴルフ場業界はゴルファーの減少が続いて経営は厳しくなるだろう。そこでゴルフに固執するよりも、複合経営という道を選びつつある。

そう言えば、少し前に「ラジコン飛行機を飛ばす飛行場としてゴルフ場を使えないか」と私に相談?されたことがある。日本ではラジコンを飛ばすところがなくて困っているのだそうだ。私に言われても何の権限もないが(~_~;)、アイデアとして面白い。
ちなみにラジコン系のファン層は想像以上に分厚くて、世界に広がっている。そして日本は上位クラスに食い込んでいるのだ。

この手の複合経営ネタはいろいろあると思う。なんたって、広い空間を所有しているのだから。空間産業は有望だ。

空間産業として見れば、森林経営も、まさに空間利用型の産業になる。

少し前に管直人議員は、「国有林の稜線部を利用して風力発電を行い、そのために尾根に林道を通せば、林業にもプラス」という構想をぶち上げたことがあった。個別に見ると難しい部分もあるが、林業+エネルギー事業という複合経営による森林経営というアイデアは、悪くない。

先に特殊林産物を取り上げたが、これだって主力の木材生産の狭間で森林空間を利用して行う事業である。

副業で確実な収益を確保すれば、長期的な視点で森林を経営できるかもしれない。

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コメント

空間産業・・・聞きなれない表現ですが、魅力的です。いっそ、

日本の林業に於いても『ヘリコプター集材』の推進をやってみたら!!
(ラジコンヘリだったら更に面白い!!  ヤーダー業者は否定するでしょう。・・・そんなの『ィヤーダー』って)

「貸し空間」とかやったら、
すごいアイデアがいっぱい見れるかもしれん。

ようするに不動産業も空間産業でしょうが、イメージ的にはもっと地理的風土的時間的な利用を目指すものでしょうか。そして地面だけでなく、空中・地下も含める。公益性も考えるといいな。
土地純収益説と森林純収益説の違いみたいな感じ。

1ヘクタールの森をそのまま利用するアイデア募集したら、どんな可能性が出てくるだろう。

ラジコンヘリ集材、実現したら面白い。今は無人飛行船林業の研究がされていますが。馬搬集材も空間産業の一つに入れたらいい。

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