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2013/08/16

ユニクロ・ブランドの位置づけ

昨日はホームセンターを舞台にしたから、今回はユニクロを題材に考えてみた。。。。

ユニクロ」は、説明するまでもないが゛ファスト・ファッションの雄だ。同じ業界でありライバルに当たる「しまむら」と違って、全商品を自社ブランドで製造販売している。それゆえ、ユニクロ・ファッションと呼ばれるような独特のテイストを持った衣料品が世間に広がっている。

正直、私はユニクロをそんなに好きではない。あまり買わない。ただ、ベーシックな品が多いだけに、使い回しができる。それに、やはり品質に比して価格は安い。

ファスト・ファッションは安くて大量に出回るような衣料だが、単に安いだけの品は日本ではあまり受け入れられないようだ。(イオン系列などには、同じような品で価格はユニクロより安い衣料もある。)その点、ユニクロは、縫製や布地の品質、さらにデザイン、機能性など、かなりのレベルに達している。
かつてのユニクロは、まさに安かろう悪かろう的商品も目についたのだが、今では一定以上の品質を維持しているように感じる。

品質と価格のパフォーマンスがよい、というのが私なりに分析したユニクロの位置づけだ。

同じことを「無印良品」でも感じる。無印良品は、元は西友のプライベート・ブランド、つまりメーカーではなく小売店のブランドだった。イオンのトップバリューと同じ。
ようするにメーカーのブランドコストを抑えて安くできるのがPBの特徴なのだが、いまや安さが売り物ではなくなっている。商品構成やデザインに独自性を出しているし、価格もさほど安くない。同等の機能を持つ商品なら百均ショップにもある。だが「無印良品」自体がMUJIブランドとして強みを持ってきた。

ユニクロも無印良品も、いまや安さだけが売り物ではない。質はそこそこ高く、デザインなどに統一性をもたせてブランド化し、でも基本は大量生産品だから価格も品質と比べたらお得感がある。だから売れているし、利益も上げている。

……流通アナリストのように何を論じているかというと、木材商品も、今後はこの路線を狙うべきではないか、と感じたからだ。

現在の林業は量ばかりを追求して、価格の下落を招いた。これではいくら国産材が出回り、木材自給率が上がっても、利益が出ない。喜ぶのは採算度外視で目先の目標数値ばかり追いかけている官僚と、量で利益を出す大手製材所くらいではないか。その陰で林業家も山村も泣いている。

そこで質の林業を、高付加価値の木材商品を、というと「役物なんて、イマドキ売れない」「高価格商品は、わずかしか売れない」という反論が(主に林野庁関係者から)寄せられる。
木材の高価格商品イコール役物なんて発想は時代遅れだが、たしかに利益率が高くてもたくさん売れないと、総利益は大きくならない。結局、儲からない。山元は泣くしかない。

そこで、狙うべきなのはコスト・パフォーマンスのよい品である。ベーシックな質を高めつつ、価格はそれに見合って高く感じさせない木材商品の開発だ。量は十分捌けて、利益率もそこそこよい品。

たとえば割り箸でも、中国産の1膳0,8円の元禄は安かろう悪かろう、だ。しかし、木目の良さを感じる国産杉天削を1膳20円で売るのは、品は良くても高すぎる。狙うべきなのは、国産で品質を感じさせつつ、せいぜい5円程度の割り箸だろう。これなら、量も出て利益率も悪くない。

どうやったら、喜ばれる品質と価格を達成できるか。

そのモデルが、ユニクロであり無印良品ではないか……と思った次第。回りくどいかなあ(笑)。

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コメント

今の時代は「見た目が7割」ということじゃないですか?
デザイナーを大事にしないと

見た目が7割というより、デザインが7割かも。

実は加工技術がイマイチであっても、デザインがよければ売れます。まあ、後々の評判はともかく……。
デザイナーに金をかけて、製造は大量生産でもいいと思う。

大量生産のロットがどれほどになるかですが、
最終的に○○%引きで処分販売するのは、
やはり価値を下げてしまいます。

個人的な意見ですが、価値を確保する販売方法を考えたいところ。
ただし、割り箸を想定すると、ユニクロ戦法は参考になります。

これは、量を出していきたいところですし。

小売用梱包パッケージデザイン、飲食店向けの訴求用デザイン、もしかしたら専用の箸立てもこれまでとは異なったイメージでデザインするとか・・・・そんなこともアリなのかなあと思います。

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