愚痴ってみた……
今日は3連休の初日で、読む人も少ないだろうから、愚痴でも書こうか……。
先日、古い知り合いのデザイナーと会った。つきあいは30年ぐらい続いているが、会うのは何年ぶりだろうか。若いころは、フリーランスになってお互い夢を語り合ったものである。私の初出版の本は、彼に装幀をお願いした。
その彼は還暦を迎えたという。用事は小さなことだったので簡単に済ませたが、積もる話もある。
で、何が積もっているかと言えば、若き頃の思い出話や、当時の仲間の消息などを教え合った末に出るのが、愚痴(^o^)。
お互い、親族の死やら親の介護やら子供の進路やら。そして自分の病気のこと。持病は何があって、この前どんな病気をして、その後遺症がどれほどあって……。だんだん病気自慢になりかねない。
そして何より仕事のこと。仕事上のトラブルやムカツク不満ぐらいならいいが、何が困るって、仕事そのものが先細りしていること。長年担当していた仕事先がなくなった、打ち切られた、ああ、いつまで続けられるかしら……。そうなると老後は? 年金はあるの?
ま、愚痴を言い合えるというのはよいことだ。ちっとはスッキリする。
しかし、こんな話ばかりしていたら、しみったれるよなあ。最近、どうしたことか女性とよくお会いする機会に恵まれているのだが、つい、これらの愚痴に近い話題を口にしてしまう。ああ、これではモテない(笑)。人間、将来の不安を口にして守りに入ったら魅力が薄れる。やっぱ、尖って夢を語らないとね。
さて、次の日。
今度は高校時代の同級生から電話。こちらも何年ぶりか。が、用件は
「仕事がなくなった。何かないか」
そんなこと突然言われたって。詳しい事情は語らなかったが、これまで自分でやっていた会社を閉めたそうだ。蓄えもないし、切羽詰まっているという。
しかし、分野も全然違うし、あちらは東京在住だよ。となると、「実は私も……」と仕事が減って困っているのだよ、という愚痴話(笑)。
「みんな、同じこというよ」と言われた。言うさ、誰でも。
来週、東京に行くから話を聞こうか、と言ったら、具体的な仕事の話もないのに、会ったって仕方がない、てさ。会えば、それなりに浮かんだかもしれないが。
いっそ、ラオスに仕事があるとか、スリランカでひと旗挙げないかとか、これまでのビジネス経験活かして地域おこし協力隊に応募したら……と言ってやりたかったが、おそらく、その手の話は眼中にないだろう。
なんでもやる、と言っても、自ずから仕事範囲はバリヤーは張っているものだ。バリヤーフリーではない(^^;)。
それで思い出した。
明治末の不景気時、日本人の多くが海外移住に目を向けた。ひと旗挙げよう、というよりは、食い詰めて働き口を外に探したのだ。
その風潮に対して、土倉庄三郎は、「あたら異土に屍をさらすより、山で働いたらどうだ」と講演で呼びかけている。日本の林業は当時から人手不足で、しかも木材価格は高かった。受け入れる余地があったのだろう。
もっとも、具体的な政策になったわけではなく、たち消えになったようだが。。。
しかし、戦後の大造林時代も含めて、ときに林業がセーフティネットになったことが幾度かある。でも、現在は無理だろうねえ。
というわけで、来週は東京に行きます。ビジネスになるか。それとも女性にモテルか。(エッ?)
« Y!ニュースに記した「餌をやらない養魚場」のネタ元 | トップページ | 古事の森のシンポなのに »
「森林学・モノローグ」カテゴリの記事
- 雪化粧。そして、うぴ子(2025.01.12)
- ジビエ嫌いのジビエ・ビジネス(2025.01.11)
- 森の奥で根っこを張る(2025.01.05)
- 不入の森、不入の神社、最凶スポット(2024.12.25)
- 山辺の道で見たもの(2024.12.15)
おやおや。
女性に愚痴ってはいけませんよ。
もてるコツは、「女性の目を見て褒めること(ハヤミ式)」だそうです。(^^)
投稿: 熊(♀) | 2013/09/21 23:09
よし、「ハヤミ式」を取り入れて、頑張ります!
よろしくね(えっ?)
投稿: 田中淳夫 | 2013/09/21 23:23
初心者は、まずは「コンビニのおねえさんで練習」だそうです。(ハヤミ式)
投稿: 熊(♀) | 2013/09/21 23:35
コンビニのとねえさん、コンビニのおねえさん……近くのコンビニは、おばさんばかり。。。
東京のコンビニで頑張るか。オイオイ
投稿: 田中淳夫 | 2013/09/21 23:40
わかってないですねっ、みなさん!!
女性は話を聞いてほしい生き物だから、
うんうん、って、ちゃんとはなしをきいてれば、
大丈夫です!
た、
たぶん・・・・・・
って、えらそうに、すみません・・・・・。
投稿: みーふー | 2013/09/22 01:15
なんか、凄い論争になりそう……。でも男だって話したいんだい!
投稿: 田中淳夫 | 2013/09/22 02:05
林業界の超有名人が言う『田中さん評』が、有ります。ここでは割愛しますが、『評』を受けて、私の見解を言わせてもらうと・・・・
・・・田中さんは『講演』を増やしていったらどうでしょうか。
『田中さんをお呼びした講演会を設けたい!!』と、実現を目標にしている私です。
投稿: ベンツ仙人 | 2013/09/22 07:24
みーふーさん。
もちろん、そこも非常に大事です。
ポイントは、「ちゃんときく」(目を見て?)とこですね~。(ハヤミ式)
投稿: 熊(♀) | 2013/09/22 08:48
((φ( ̄ー ̄ )(。_。)φメモ、メモ。(ハヤミ式)
投稿: | 2013/09/22 09:52
>林業界の超有名人が言う『田中さん評』
こ、怖いなあ(^^;)。
別に原稿も講演もご依頼いただければ、ありがたくおうけしますよ。
ただ内容はお任せいただきたい。
限界値を越えた内容は、断る権利を持つのがフリーランスの「唯一の」特典ですわ。
投稿: 田中淳夫 | 2013/09/22 17:00
『森と木と田舎の話し』・・・これを少し発展して→、
今までの単なる林業ではなく、『里山開発から始まる、林産物栽培農林業』みたいな括りをテーマにした講演・・・という風の理論武装を展開して頂ければと、思っています。
投稿: ベンツ仙人 | 2013/09/22 20:11