無料ブログはココログ

本の紹介

« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »

2013年10月

2013/10/31

八戸の「森の恵み展」

先に11月末のシンポジウムを紹介しておいて、こちらを紹介しないのはヘンだから、告知しておく。

11月10日、県産材フェア「森のめぐみ展 in はっち」 に出演します。(フェアは8~10日)

http://www.city.hachinohe.aomori.jp/events/index.cfm/detail.1.46826.html

なかなか盛り沢山の企画で、その中の地域材セミナーに呼ばれた……らしい(笑)。チラシの中には載っていないが、併設行事の中である。

いや、キワになってからの決定なので、あまりよくわかっていない。ただ講演2本立て、らしい。しかも遠野馬搬振興会の岩間敬さんも出演する、らしい(^^;)。

まあ、一般向きのお祭の中の1コーナーだろう。

もし、参加可能なら、お越しを。

2013/10/30

外材、解禁なるか? 木材利用ポイント、秋の陣

先に「木材利用ポイント制度」が、WTOの自由貿易ルールに抵触すると7月のWTO閣僚会議で指摘された問題で、このほど政府はWTOの事務局に反論を提出したそうだ。

この件に関しては、以前も紹介した。

http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2013/09/post-b6f6.html

ところが、アメリカやカナダ、それにEUなどは、10月18日に開かれたWTO物品理事会で再びこの問題を取り上げたという。

さて、政府はどうするか。国産材ではなく地域材、という言葉遣いで批判をかわしたつもりが、そんな“腹芸”を国際社会は受け入れなかったのか。

そして気になるのは、肝心のポイント利用が進んでいないこと。せっか組んだ410億円が消化できないと林野庁も困るだろう。

そこで可能性として浮かび上がるのは、外材を解禁することではないか。そもそも外材を排除しないと明言しつつ、さまざまな条件をつけて参入しにくくするという手を取っているのだから、肝心の条件部分をゆるめれば、簡単に外材、とくに米材や欧州材は入ってくる。

一応、「条件」を列記する。

1、都道府県により産地が証明される制度またはこれと同程度の内容を有する制度により認証される木材・木材製品

2、森林経営の持続性や環境保全への配慮などについて、民間の第三者機関により認証された森林から産出される木材・木材製品

3、「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」に基づき合法性が証明される木材・木材製品

加えて、スギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツ、アカマツ、クロマツ、リュウキュウマツ、アスナロの8種類を掲げつつ、そのほかの樹種については「資源量が増加しているもの」というしばりを掛けている。

しかし欧米では森林認証を受けた木材が多いから、産地や環境に関する項目は、その気になればクリアしやすい。「資源量が増加していること」も、あちらの政府や業者が結託すれば(^^;)、証明書を発行してくれるだろう。

考えてみれば、現在はTPPの交渉中であり、WTOの推進国でもある日本が、ここで欧米に抵抗して印象を悪くするのは得策ではない。常々自由貿易を訴えているのだから。

そして、予算を消化できずに焦っている林野庁としても、世界中からの圧力に抗しきれませんでした、と理由がつけば、渋々(のように振る舞いつつ)外材にも木材利用ポイントを付与することは、実は助かるのである。

外材の住宅がOKとなれば、ハウスメーカーなどがあっという間になだれ込んで予算を使い切るだろう。国産材業界が怒ったって、「せっかく作ったのに、全然使わなかったのはお前らじゃねえか」と啖呵を切ればすむ。(ま、言葉尻はもっと優しいだろうが。)

もともとこの政策を作ったとき、カナダ政府にイチャモン付けろとけしかけたのは、日本のハウスメーカーだと聞く。このように展開すれば、してやったりだろう。

さて、私の読みは当たるかな? 本当は外れてくれることを願っているんだけどね……。

2013/10/29

富山和子の「水と緑と土」の世界

富山和子の「水と緑と土」(中公新書)を読んでいる。何も「表土ジャーナリスト」を意識したわけではないが……。

この本の初版が出たのは、1974年1月。なんと40年前だ。以来、版を幾十と重ねているが、実に興味深い記述が多い。

まず目に飛び込んできたのは、大面積皆伐について触れたところである。

「はげ山を見たら国有林と思え」といいたいほどに国有林の荒廃はすさまじい。

この言葉、私も覚えがある。学生だったころ、「荒れた山を見たら国有林と思え」と聞いたのだ。もしかして、この本が語源?だったかもしれない。当時、積極的に大面積皆伐を推進したのは、国有林だった。民有林にもなくはないが、基本的に小規模山主が多いし、大面積にしようがなかったのだろう。

本書は、その後も繰り返し、国有林を中心とした森林の荒廃を指摘する。

今は、国有林も間伐など整備が進み、わりとましになったかもしれない。それでも九州や東北の皆伐地は国有林が多いと聞く。むしろ民有林を強引に「集約化」する事業を進めているから、今は間伐でも今後は大面積に皆伐しやすくしたのかもしれない。事実、全国森林計画では、生産強化が謳われているし。昔の愚を繰り返すのだろうか。

明治9年に来日した医学者ベルツの言葉の引用も胸に染みる。

「西洋の科学の起源と本質に関して日本では、しばしば間違った見解が行われているように思うのであります」

「ところが~何と不思議なことには~日本人は自分自身の過去については、もう何も知りたくはないのです。……彼らは自己の古い文化の真に合理的なものよりも、どんなに不合理でも新しい制度を褒めてもらう方が、はるかに大きな関心事なのです」

しみじみする。そのまま当てはまる事態が、各所に進んでいるようだ。ちなみに、本書の副題は、「伝統を捨てた社会の行方」である。森林の荒廃が水問題となり、それが農業問題とつながって土壌を失うことを論じているのだ。

もう一つ。

太平洋ベルト地帯の最後の緑地、古都奈良の森林は、いまその生命を終わらせようとしている。大阪の都市の怒濤から辛うじて山紫水明を守り、事実汚れた空気を遮っていた奈良県境の生駒山系に、ブルドーザーがうなりをあげるようになったのは昭和40年代に入ってからであった。

そして生駒市の変貌を嘆くのである。予言通り15万都市になりつつある。幸い、奈良の町が高速道路と高層ビルに囲まれるということはなかったが。

2013/10/28

ゴルフ場のシンポジウム案内

引っ越して、メインパソコンの入力がおかしくなって四苦八苦……。ようやく回復させた。

そんでもって、情報提供。

11月28日、東京のシンポジウムに出演します。私に「表土ジャーナリストになれ」と言った人の主催です(笑)。

本来は緑地の、とくに草本類の研究や提言をしているシンクタンクNPOだけど、今回はゴルフ場をテーマにした。そのためタイトルもゴルフ業界ぽい。

ゴルフ場の付加価値化戦略
   ~その緑地環境的意義と植生管理を再考する~

http://www.bousou-ken.org/131128.pdf

本来の内容は学会レベルだし、非会員は有料だし、林業のことはあまり話さないし、今回は一般人向きに行うことになっている。基本はゴルフ場を舞台にするが、里山や雑草の管理に関わっている人なら勉強になるかもしれない。私は、ゴルフ場で行う林業について話そうかと思っている(⌒ー⌒) ホンマか?

私も、こんなテーマで話すんだ~と今更ながらに確認(^^;)\(-_-メ;)したが、いつもと違った内容になるかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<日 時> 平成25年11月28日(木)13時~16時30分
<場 所> 国立オリンピック記念青少年総合センター国際会議室
       (東京都渋谷区代々木神園町3-1)

<プログラム>
講演 13:10~15:50

ゴルフ場のもつ多面的緑地機能    伊藤幹二(NPO法人緑地雑草科学研究所)
ゴルフ場緑地の社会経済的価値について、社会変化や気候変動、国内外の芝生利用技術史と関係づけながら、新しい視点で検証します。

意外と知られないゴルフ場の森の秘密    田中淳夫(森林ジャーナリスト)
ゴルフ場の植生と言われて連想するのは芝生でしょう。しかし面積の5~6割を占めるのは森林。この生態系の価値と、経営にもプラスとなる意外な可能性を紹介します。

草木の動きを知ってこその最適植生管理   伊藤操子(京都大学名誉教授)
雑草木の侵入拡散過程や管理―遷移の関係等を広く理解することが、環境保全、費用対効果両面から最適管理につながることを、慣行の対処療法的管理と対比して考えます。

総合討論:付加価値化に向けての課題 16:00~16:30

<参加費> 3,000円(講演要旨代)
主催:特定非営利活動法人緑地雑草科学研究所

興味のある方は、足をお運びください。

2013/10/27

美術展巡り

このところ、よく美術展に出かける。

と言っても、単独で行くほど余裕がないので、別件で出かけた際の空き時間を利用して駆け込むように観るといった状態だが。。。

Dscf3092


これは、開期終了直前に訪れた「貴婦人と一角獣展」。(大阪の国立国際美術館)

主にタペストリーの展覧会だ。中世ヨーロッパに巨大なタピストリーに描かれた動植物と貴婦人の謎を紹介している。

が、私の注目したのは、入り口にあった。 上記の写真は、撮影用の立体模型で、ここに並んで自分もタペストリーの一員に……という趣向。

Dscf3093

そして、一角獣の「角」貸し出し!

どうせ記念撮影するなら、自ら一角獣になりましょう!

ああ、カブリモノだ。被りたい……。

しかし、男一人でかぶって、誰に見てもらうの? そして自分の姿をどうして見るの? 
ということで、渋々諦めた。

Dscf3094


よく見たら、かぶっているのは女性ばかりだなあ。。。。

なんか、悔しい。

翻って、「プーシキン美術館展」。(神戸市立博物館)

Dscf3111

ロシアに集められたフランス絵画の至宝が並ぶ。凄いよ。

こちらも、入り口に大きな看板。中の絵画は撮れないから、ここで満足しておけってか。

ちなみに、この肖像画は、フランスのコメディ女優らしい。この表情、いいなあ。私は、肖像画はあまり好きではないが、こうした内面が浮き上がる表情を持つものは好きだ。実際、彼女は、この肖像画になることによって、一躍世界的に有名になるのである。ま、描いたのはルノワールということもあるだろうけど。

こちらの展覧会の価値は、ヘッドホンで聞く解説。ナレーションが水谷豊なのだ。

24枚の絵画の解説の最後に「最後に一つだけ……」「すみませんねえ。細かいことが気になるタチで……」と杉下右京に成り変わる\(^o^)/。

今や美術展も、単に展示品を誇るだけでは片手落ち。そんな上から目線では評価は得られない。工夫を凝らして来客を喜ばせるあの手この手を展開しているのだ。

見習わないといけない業界もあるよねえ……。

2013/10/26

引っ越し余話~畳の部屋

引っ越しも山を越して、あともう少し。

元の家(今月いっぱい借りている)で片づけをしていると、大家さんが訪ねてきた。

ちょっと相談……というから何かと思えば、私が部屋を出た後の話だった。リフォームをしたいが、その際に畳の部屋はいるだろうか、という問いかけである。

現在は、3LDKに和室、つまり畳の部屋が2室である。リビングと洋室がフローリング。さて、どのようにリフォームするか? これから部屋を出る私に聞かれても……(^^;)なのだが、これはなかなかの難問。

実は林家、いや隣家にはフランス人が入っているが、彼は畳の部屋を喜んだそうだ。しかし、肝心の日本人は畳の部屋を求めているか?

それで思い出したのだが、先日訪れた大学生4人に、私は畳の部屋はあるか、と訪ねたのだ。すると一人はなし、二人は1室だけではなかったかな。最後の一人は2室だった。

いずれも親元に住んでいるそうだから、自分の好みというわけではないが、今や和室は少数なのである。

ちなみに、私は畳の上に寝ころがるのが好きだから、1室くらい残しておいたらどうですか、と意見した(^o^)。でも、2室のうちの1室は畳を取りやめてフローリングにすることになりそうだ。

でもって、引っ越し先の実家。こちらは畳の部屋が3室ある。そのうち1室は私の寝室にしている。文字通り寝ころがれるわけだが……畳の色が日焼けしすぎ。

畳の張り替え、頼みたいなあ。でも家具を動かすのがものすごく大変だなあ。本が山積みだし。まだ片づいていないし。そもそも、最近は畳替えなんてみんなやっているのだろうか。いくらぐらいかかるのだろうか……。

落ち着いたら考えよう。畳ジャーナリストも視野に入れて。

2013/10/25

樹木による土壌製造工場

すごいタイトル付けてしまった(^^;)が、昨日のエントリーに反響? あったので、あえて表土ジャーナリストとして考えた。

そもそも土壌とは、その多くが植物によって作られたものである。樹木や草の種類によって土壌に与える影響は、想像以上に大きな偏差がある。
実は、昨夜お会いしていた人は、その研究もしていて、400種るなんなんとする樹木が、土壌に与えた影響を調査したという。その結果は、少し聞いただけでも面白いのだが、それに関しては現在論文を作成中とのことなので、発表してからにしよう。

ま、発表されても私に理解できるか心配だが……。それに英文らしいしなあ。。。

ただ、簡単に言えば、樹木は根系を伸ばし、ときに枯れたり、ときに岩を破砕することで物理的にも土壌に関与している。同時にある種の成分を分泌することで土壌を変化させている。

それは広義のアレロパシー(他感作用)と言える。一般にアレロパシーと言えば他の植物に抑制的な効果を与えるが、なかには生長促進効果をもたらすものもあるという。

……そこで考えた。

促進、もしくは抑制効果の高い木を植えて、そこの土壌をそれぞれの効果によって利用することができるのではないか。

たとえば抑制効果の高い土壌を「雑草抑制材」として出荷する。促進効果をもたらす樹木の土を「生長促進材」として販売する……。

まさに林業は土壌生産業となるのだ!

考えてみれば、表面のA0層などは、腐葉土として販売できるし、その下の土も商品化することを考えたら、面白い。土壌生産は数年でOKだ。掘って出荷したら、そこにまた次の土を入れて、数年間アレロパシー成分をしみこませて、また出荷……。

林業とは、森林で生産されるすべてのものを商品化することである、という定義付けに則ればいいのである。

……こんな林業、つまんないの(笑)。

2013/10/24

森林ジャーナリストより表土ジャーナリスト

引っ越しの余波、いまだ納まらず、どこに何があるのかわからない。

簡単な資料がどこに行ったかわからなくなり、電話機の子器も行方不明(^^;)。そのくせ、ハサミは何個あるのか、いらない書類ばかりが出てくるし……。

という愚痴は、当分続きそうですが、昨夜は来月の仕事の打ち合わせを兼ねて神戸で飲み会。東京で雑草に関するシンポジウムを行うのだ。詳しくはまた告知しようかと思うが、私が雑草のことを話すわけではなく、今回のテーマをゴルフ場(の雑草)にしたことから、お呼びがかかった。

で、テーマについて話し合っているうちに、森林ジャーナリストという肩書の由来やら効用?あるいは副作用(笑)まで話が飛んだ。すると、

「森林ジャーナリストより表土ジャーナリストを名のりませんか」と言われた。

森林も雑草も、土が基本なのだ、という主張なのだが、これ専門のジャーナリズムが成り立つだろうか。しかし、表土ジャーナリスト?

表土と漢字で書くからわかるが、ひょうど、ヒョードと耳で聞いたら? だろう。

表土がいかに大切か、世界の趨勢は表土を守ることに向かっており、そのため不耕起農法が広がっていることへと話題が進む。そしてびっくりなのは、不耕起農法を広めるために作り出されたのが遺伝子改造作物である……という業界裏話へと分け入る。日本の報道とはまったく違う開発理由なのだ。

ま、この話題は改めて。酔っぱらった頭で聞いているので、そのまま書くと誤解を招く。

しかし、語感が悪い(^^;)。表土とは土壌のことだから、土壌ジャーナリストの方がわかりやすいかなあ、それとも横文字にしてソイル・ジャーナリスト?

いや世界的には表土のことを「地球の皮」と呼ぶんですよ、というから、スキンオブアース・ジャーナリスト(笑)。

わけわからんが、面白いかも。引っ越しついでに肩書変えようかな。

2013/10/23

昔の箪笥

引っ越し後の片づけ、まだまだ尾を引いている。

毎日、大型ゴミを捨てに行っているので、なんだか係員と顔なじみ(^^;)。

で、本日の大物は箪笥である。私の寿命より長く使われていたと思われる母の遺品。しかし、これ以上部屋を占領されると身動きならない。

そこで処分したのだが、見た目は桐箪笥の実態は……。

Dscf3108


この通り、表面に薄く化粧張りした代物でした。

そして本体はスギ板だろう。

まあ、戦後すぐには、こんな品が出回ったのだろう。家具にスギ材を使っていたことは、ちょっと驚く。


少なくても機能的には問題ない。

Dscf3110


引き出しのある中も、こんな具合。

全部杉板だ。

造りは結構荒く、そんなに腕のよい職人ではなかったろう。

部分によっては、鉛筆で引いた線が残り、釘もむき出し。いかにも大量生産した家具だ。

また細かな造作は、下手なりに(^^;)、ちゃんと作ってある。昔は、それが当たり前だったのではないか。

ただ、合板やパーティクルボートで作られ故多フラッシュ家具のような安物さは感じられない。木を使っている、という感じがする。

改めて、スギ材の家具を作れば、それなりの味が出せるのではないかね。

2013/10/22

引っ越し終了~Y!ニュースに「薪はスイーツ」書きました

とりあえず昨日、引っ越し終了。

が、あまりにも片づけが残っている。運び込んだ荷物の整理はもちろん、以前の家もまだ片付けが残っている。

だいたい庭に、スギの丸太が何本転がっているんだよ。狭い庭に。さらにデッキも築いているし、コンクリート壁に簀の子やラティスをパネルのように張り付けて木装化しているし。これらを全部撤去して、原状にもどすとなると。。。。

かくなる上は、山に捨てに行くしかあるまい(⌒ー⌒)。そこで焚き火してやろうかな。。。

でも、新居に、無駄な木工品を、ほとんど持って来てしまった(;_;)。こちらに運んでから処分を考えようと。無駄なあがきか……。

というわけで(何が?)、ヤフー! ニュースに「薪はスイーツ! 木質エネルギーの本質を見誤るな」という記事書きました。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20131022-00029118/

2013/10/20

新島襄と板垣退助の間には……

引っ越し準備、佳境です(~_~;)。

さて、簡単に。

『八重の桜』を見ていたら、板垣退助の「岐阜遭難」、つまり暴漢に襲われて「板垣死すとも……」と叫ぶ名シーン。そして、怪我をした板垣を、知り合いでもないのに見舞いに行ってミルクセーキを作るエピソードが登場した。

新島襄は、大学設立の嘆願に板垣を頼ったというわけだが、本当に押しかけだったのか?

実は、新島襄の大学設立を応援していて、板垣退助と懇意でもあった土倉庄三郎が間に入っている可能性がある。明確な証拠はないのだが、時期的には合うのだ。土倉も板垣を見舞っているし、ミルクセーキも好きだったようだし(^o^)。

それにしても、大学設立を決意させるきっかけにも土倉庄三郎が絡んでいるし、同志社女学校には庄三郎の娘らが入学して八重の世話になっているのだが、それらのシーンはなかった。もう、『八重の桜』に土倉家が登場する可能性はないだろう。

2013/10/19

無駄に木工品(笑)

昨夜ほどではないが、今夜も引っ越し作業で混乱中。

おかげで周りに段ボール箱が散乱して、どこに何を詰めたかわからん状態(;_;)だが、ともかく運ぶのが先。本当は捨てるもの残すものを吟味して、持っていく量を減らすべきなのだが……。

で、目立つのが、木工品&木片(笑)。無駄に木製の品が多い。なんで、こんなものを保管しているのかと思うようなものもある。もらったり受け取ったり拾ったり理由はわからぬまま家に居ついたり……。なかには使えるもの、見本に残しておくべきかと思うものもないではないが、基本役立たない。でも捨てられない。

Dsc_0461


ごくごく一部。この50倍くらいはあるんじゅないか。

せめて1割は捨てたい。いや2割は捨てられるだろう。がん張れば3割は、いや4割は行く。現状を鑑みるに5割は捨てるべきではないか……。

そもそも残すべきなのが1割程度なんだろうなあ。

ちょっと変種のゴミ屋敷になりかねん。捨てるぞ! 捨てたいぞ! 捨てようね(~_~;)。

2013/10/18

引っ越します

突然ですが、明後日引っ越します。

まあ、今の家から車で五分のところですが。だから生駒市民は続けます。
でも、やはり引っ越すためには、荷物を片付けないといけないし、大変。

というわけで、ブログはお休み。

2013/10/17

私が林業にときめかなくなった理由

今日は大学生(4人)が訪ねてきた。

環境経済学のゼミで林業を取り上げる、とのこと。林業衰退の理由、国産材の売れない理由を聞きたいという。そして何か(国産材を売るための)提案をしたい、とか。

そこで、どんな過程でこのようなテーマに行き着いたか聞いてみると、

最初は水だった。それが水源涵養機能としての森林となり、森林を健全にするためには林業が大切とわかり、林業振興のためには国産材が売れないといけない……と気づいたのだそうだ。

ここで私の回答?はさておき、この流れを聞いて、私は既視感を持った。同じ流れで考えるケースは結構多いではないか。
たとえば水だけでなく、生物多様性を保つためには森林の整備が必要で、それを林業振興を通して行う……。あるいは山村地域の活性化のためには地場産業の振興が必要で、それは林業だろう……。アプローチは違っても、経路をたどって林業振興に行き着き、林業をよくするためには木材が売れるようにすることと気がつく。

それって、林業家も学者も政府も、山村振興の担当者も言っていることだ。最近では森林関係や地域振興関係のNPOなど一般市民も口にする。実は、私も以前はそうした論法を振りかざしていた。

実際、それを政策にすると、国産材の供給を増やす方向に向かう。国産材を使ってもらうために、補助金を手当したり、公共事業で優先的に使用することを義務づける。
すると林業現場は、どんどん伐採と搬出作業が増えて活性化する。製材現場も大型化が進んで、大量の木材を加工するから活気が出るだろう。また間伐面積も増えるから、理論上は森林整備が進んだことになる。
国産材も、以前よりは売れだした。木材自給率は回復基調だし、国産材商品を目にする機会も増えた。

では、肝心の現場では、それらの効果で活気とやる気があふれているだろうか。

残念ながら、そうは思えない。話を聞いてみると、伐っても伐っても、出荷しても出荷しても、儲かった実感がない。材価は下落して利が薄いからだ。下手すると赤字だ。たまに利益を上げている事業体もあるが、そうした現場は低コストを意識して乱暴な施業となることが多く、林業の持続性に疑問がある。

仕事が増えたようでいて、補助金目当ての無意味な作業ばかり。間伐したら、残された木は傷だらけの劣勢木になり、森林も貧相にしてしまった。
製材工場も大規模化を進めたところは儲かっているしもしれないが、中小はむしろ廃業が相次ぐ。木をていねいに使おうとする業者は効率が悪いから利益は出にくい。

……どんどん働くモチベーションもインセンシティブも下がっているように思う。もちろん森林の健全化になっているかどうかも怪しい。

「林業栄えて、山村滅ぶ」「大手栄えて、現場はやる気喪失」「整備面積の数字増えて、森林まさに荒れんとす」「刹那的利益を求めて、子孫に美林を残さず」状況が広がりつつあるのではないか。

ああ、これかもしれない、と気がついた。最近、林業に魅力を感じなくなったのは、こうした誤算を生じたからではないか。
林業が活性化すると、山村の人々も喜ぶし、森林も豊かで美しくなる、と信じて林業世界に足を踏み入れたのに、現実は別の方向に向かっていることの失望を無意識に感じていたのではないか。森と人を結ぶ最大の接点のはずの林業が、森も人も不幸にしている面があると思い始めたために、ときめかなくなったのかも……。

学生には、「原点にもどって考えよう」と指摘した。何のために国産材を売りたいのか。量を捌くのが目的ではないはずだ。森と人を豊かにするための林業と、木材の売り方を考えるべきではないか、と。

これは、私自身の課題だな。

2013/10/16

木材の産地偽証は何が問題か

木材の産地について考えた。

木材商品には、必ずしも産地が開示されていないし、また表示されている産地も嘘が多い。吉野杉と名打っていても吉野産とは限らないのは常識。米スギとあってもアメリカ産とは限らなかったりする。
何も書いていなくても、ドコソコの山深い林業地に工房があると示されたら、てっきりその土地の木を使っているような思い込みがちだが、実は外国産木材を使っているようなことは普通にある。

わざわざ山村に移住した木工家が、材料は街の材木屋から仕入れていて、それはアフリカ産だったことも私は直接見聞きした。

そして業界関係者はえてして「それの何が悪い」と思っている。木材は食べるものじゃないし、銘木産地の名前を使うということは、その木材の品質が銘木としての価値があることだと主張する。名もなき地域のスギを吉野に運んだら何でも吉野杉になるわけではなくて、吉野杉と見紛うような品質の木をよりすぐって送っているのだと。

が、それこそ業界の悪しき慣習、ずれた感覚ではないか。

消費者は、木材に何を求めているか。単に機能だけなら鉄骨でも外材でも合板でもいいが、産地にこだわる消費者は、木の育った土地の夢を買っているのではないか。そして想像することで心の癒しを得ているのではないか。うちの家は吉野杉を使っているんだ、総ヒノキづくりなんだ、あるいは故郷の山で育った木なんだ、と。(高かったんだぞ、も入っているかもしれないが。)

その夢をぶち壊すのが産地偽証なのである。裏切り行為といってよいだろう。

知らなければよい? だまされておけばいい? 木材の品質が劣らないのなら、不都合はないのだから。……そんな発想を持つと、人々の林業不信を加速してしまう気がする。

同じことは、違法木材にも言えるだろう。違法に伐られた木で自分の家を建てたり、違法伐採で森林を破壊した家具を欲しくはない。違法でなくても、森を破壊したような木材は使いたくない。だから情報開示を求めるし、使うことで気持ちよくなる木の品であってほしい。逆に言えば、それを説明したストーリーがあると夢を買える。

消費者は価格が安ければ、違法か合法か、産地が正しいかなんてこだわらないと思っている業者もいるかもしれない。
自信があるなら、丸裸になった山の写真をくっつけて木材を売ってみたらいいよ。

2013/10/15

Y!ニュース に「防災を目的に「山川省」の設立を」

ただ今、台風が近畿圏を通過中。

各地で警戒警報が出ているが、生駒は比較的静かだ。雨は降っているが、風はなく、ごく普通の雨の夜。考えてみれば、すぐ横の山が崩れたら我が家もアブナイのだが、心配せずに済みそうだ。

Y!ニュース に、『防災を目的に「山川省」の設立を』という記事を書いた。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20131015-00025645/

そこで明治時代の日本の森林面積を調べたが、あまりはっきりしない。森林総研の資料によると、明治24年以降で1700万ヘクタールとあったが、それなら森林率は45%くらいになる。

が,本文に書いたとおり、志賀泰山教授に依ると55%。しかも7割が禿山?

禿山も森林に含めている(~_~;)。

今でも伐採跡地は禿山だが、そのうち植えるだろうということで地目は山林のまま。つまり統計的には森林面積に含んでいたりする。このいい加減さ。

……雨も止んだようだ。。。

2013/10/14

買いたくなる書名を!

古本市に足を運んだ。

今回は収穫多で、10冊以上のに森林に関する本を買ってしまった。なかには仏像の本もあるが……(⌒ー⌒)。

その書名を改めて目で追うと、「森と木の……」「木と森の……」「木の……」「木材利用の……」「緑の……」。だいたい似たようなモンだ。森と林と木、そして緑と山。この当たりが定番の単語のようである。

ちなみに拙著も「日本の森」というフレーズが多用されている気がする。そろそろ飽きてきた(~_~;)。何か、オシャレで目を引き、つい買ってしまいたくなるタイトルはないか。

募集します。タイトルを先に決めて、それから内容を考えて書くという手法もありだし。いや、どんな内容でも合うオシャレな書名というのもあってもいいはず。いっそのこと、書名と内容が全然あっていなくてもいいじゃないか。

そこでテーマを「日本の森づくり」に設定して、連想ゲーム的に書名を考えてみた。

・森づくりの時代
・森づくりの思想
・「森」を巡る思想史
・日本の森の現代史
・森から生まれた日本史
・森から語る日本の国
・いかにして日本の森はつくられたか
・人がつくった日本の森
・日本の森は人がつくった
・日本の森の進化論
・日本人と森づくり
・森づくりは破壊から始まった
・森林大国ニッポンの誕生
・いまそこにある日本の森の「正体」
・日本の森の「本当の話」
・日本の森の「嘘」
・日本人と森のエコロジー

どうだ。どのタイトルでも内容はわからないだろう(笑)。どんな内容でも合いそうなタイトルだろう。なんか、インパクトあるフレーズないかなあ。

世間は3連休らしいが、私休むことなく3連窮屈でした。こんな夢想して終わるのさ。

2013/10/13

萌える量子論

つい衝動買いしてしまった。。。。

ねこ耳少女の量子論  萌える最新物理学』。

量子論を、漫画、それも萌えるキャラで描いたというので……。

私は、自然科学系の学問ならほぼすべて(広く浅く)マスターしている( ̄^ ̄)のだが、唯一、物理学はわからん。なかでも量子論はわからん。ヒッグス粒子の発見と、今回のノーベル賞受賞には興奮したのだが、実は内容はわかっておらん(~_~;)。

そんな時に、こんな本が目の前にあれば手に取ってしまうではないか。

なったってマンガで解説しているのだよ。しかも萌えキャラだよ。ねこ耳だよ。

56970560
これで唯一苦手な量子論をマスターだ!

見よ、萌えキャラ、アイリちゃんを。

これで量子論を解説されたら、わかっていなくたって、「わかった!」と応えるでしょう(~_~;)。

Dscf3080

 
 


ちゃんとねこ耳なのだ。で、ものすごく量子論に詳しいというか、興味をもっている。

萌えキャラと、頭の中だけの量子論の図形化が意外とマッチしている。

 
  

 

  

 

Dscf3081


ニュートン力学とアインシュタインの相対性理論の関係とか、
重力だって説明してくれる。

……で、なんとなく、わかった\(^o^)/。




  

素粒子と量子の違いも。

光が粒子と波の両方の性質を持っている意味も。

量子テレポーテーションも。

超ひも理論も。

シュレディンガーの猫も。猫は生きているか死んでいるかも。

いやあ。永年の謎が解けたよ(笑)。

わからないのは、なぜキャラがねこ耳なのか、ということだけ。

読み終えたところに、物理学を専攻する娘が久し振りに帰省したので「これで勉強するように」と渡しておいた。これさえ読めば、大学の授業もついて行けるだろう。

……で、今晩、ついTVで『安堂ロイド』を見ていたら、冒頭はキムタクの解説する量子論だった。う~ん。この番組、どうせなら「ねこ耳少女」を主人公にしたらよかったのに。。。。

2013/10/12

案山子芸術論

実は、吉野(川上村)に行っていた。

行きは2時間ちょっと、現地で2時間ほど打ち合わせをして、帰りは渋滞に入って3時間……。これで1日終わってしまう。毎度のことなので、今回はお土産も買わない。

それでも、わずかな寄り道を。

1


往復した道で見かけた案山子。

最初は何を表わしているのかわからなかった。

ちょっと凝りすぎていないか。

アップしてみると、

2


家族に犬もいる。なぜ、高台に座っているのか。

おそらく、道行く人々に見てもらうためだろう。
最初から鑑賞用(笑)。もはや実用(稲穂を鳥がついばむのを追い払うなど)を越えてしまった。

実は、奈良でも案山子づくりは比較的さかんで、とくに吉野に隣接した明日香村の稲淵では、巨大案山子が林立して、見学者が列をなす。機会があれば、今年も訪れたいが……。

実用性を失って、風景としての目的になっている。

そこで思い出した。大正時代に林業芸術論争があったことを。

大日本山林会の会報を舞台に、林学博士の田村剛が「林業芸術論」を発表したところ、同じ林学博士の上原敬二が翌年「林業非芸術論」を投稿したのだ。

内容は、そんなに難しいものではなく、田村は、実用からスタートした林業も、そろそろ風致を意識して森づくりをしないか、と訴えたものだ。たとえば建築も、本来実用的なものだが、そこに装飾を凝らして美観を作ることを求められている。森林もそうなるべきというのだ。

上原は、まだ早いと反論したのだが、よくよく読めば実用と美観の両立を願っている。「収益と美の発露は前途ある日本の林業界の進むべき二大方針でなければならない」と結んでいる。

案山子も、今や風景の方が重きをおいている様子がある。いっそ、農林業の「生産」という実用を離れて、美しい景色を追求する「造園」が生まれたように、案山子も芸術として一本立ちするのもいいかもよ。

そこで「案山子芸術論」を発表して先鞭をつけておこう。

そして、林業やるより案山子づくりの方が楽しい……というようになる、かな?

2013/10/11

高筆圧な人

昨日は、ブログを更新しなかった。

たいした理由ではない。単に眠かっただけ(~_~;)。早々と寝てしまい、目が覚めたら深夜で、もう日付けが変わっていたから止めたということである。

そのことで、このところ毎日書いていることに改めて気づく。いつからだろうかと思って調べると、前回途切れたのは7月半ば、伯母の亡くなった日だった。3か月以上無休。これは、休まないとブラック企業ならぬブラック・ブロガーになるでしょう。

とはいえ、別に毎日書くと固い決意があるわけではない。8年ほど前に、初めてブログなるものに触れて、とりあえず慣れるまで続けようと思ったのが、そのまま続いただけだ。その頃は期間限定ブログと公表していたのに……。

せっかくだから、続いたことについて考える。

そもそも文筆業の人にも何種類かあって、仕事で文は書いても、個人のホームページやブログ、SNS系には手を出さない人もいる。ビジネスとプライベートは分けるタイプか。(そんな人も、仕事に絡むと熱心にやっている。)
私の友人にもいるが、拙ブログへの意見も、メールで来る。コメント欄には書き込まない(^-^)。

次に、ホームページもブログもとりあえず始めるが、続かない人(~_~;)。どうやら締め切りがないと書けないタイプらしい。やりたい、やるべきだと思うのに、続けると苦痛になるみたい。ただツイッターやフェイスブックなどは比較的続くようだ。まとまった文を書こうとするとプレッシャーがかかって続かないが、短かいから楽なのだろう。プライベートもこだわらず披露する。

そして、書くことに執着?執念?熱中? ようするに書くのが苦痛でないタイプ。どうやら私は、このタイプに属するらしい。
以前、某作家が、そんな人を「筆圧が高い」と表現していた。ペンに力が入るという意味ではなく、書きたい欲求が強く、その精神的内圧が吹き出るようにペンに(今ならキーボードだが)向かうのだという。発表舞台がなくても書く。それが小説なのかエッセイなのかルポなのか論文なのかは関係ない。文章が上手い下手なのかも関係なく書きたい、正確にいうと表現したいのだ。
こういう症状を高筆圧と名付けよう。高気圧、高血圧に続いてメジャーにならないかな(^o^)。

そういや私も、中学生の頃から何か書いていた。ほとんど途切れない。自分で雑誌もつくっていた。手書きから始まり、コピー印刷を行い、デザイン、レイアウトもこなした。そのためにコピー機を購入したほどだ(当時は高かった。値切っても50万円もした)。

以前、よく2番目のタイプの人が同人誌をつくろうと持ちかけてきて、それならと私は定期的にどっさりと原稿を送るのだが、発行人の彼らは途中で飽きて?疲れて? 誌は数号で頓挫するケースがよくあった。最後は、私の記事でほとんどを埋めてしまう(⌒ー⌒)。

そこにネットが登場し、まずパソコン通信、そしてインターネットが広まる。パソコン通信は、ほぼ文字の世界である。この世界に参入すると、爆発的に執筆量が増えた。独りでフォーラムの会議室を2つ3つ抱え(ボードオペという)、さらにほかのフォーラムにも出没した。(これはニフティの話) 今も、あの時が懐かしい。おそらく仕事の執筆量より多かっただろう。

今も仕事がないときの方がよく書くかもしれない(^^;)\(-_-メ;)。お仕事の記事よりプライベートな文の方が熱中したりする。

おそらく潜在的な高筆圧症状の人は、これまで(同人誌的なものもつくれず)発表舞台がなくて眠っていたはずだ。それがネットの世界で爆発的に火がついたはずだからだ。

私も、最初はホームページの日誌、次にプログを移りながら(いや、拡張しながらか。どれも終了させていない。)、今に至っている。逆にSNSは一応やっているが、短すぎて熱が入らない。

もっとも、高血圧は加齢とともに進むが、高筆圧は加齢とともに落ちるかもしれない。私は、今高血圧気味なのだが……。それが昨日、休んだ理由か!

たまには、こんな来歴暴露もいいかな?

2013/10/09

震災に強い?タブノキ

福井県で訪れた丸亀城。その近くに国神神社がある。

そこそこ由緒もあるらしいが、実は昭和23年の福井大地震で社殿は崩壊している。この丸岡近辺が震源地だったようで、壊れたのは城だけではなかったのだ。

そして火災も発生して境内にあった大きなスギやケヤキ、イチョウの大木が焼失したらしい。が、唯一残された大木が、このタブノキ。

3
幹周りは、約5・3メートル。

樹齢の推定は300年とのことだが、国神神社がこの地に移ってきた(元は城の山にあった)1576年より前にあったという。

……計算が合わないじゃないか! 

2代目か? それとも樹齢440年もあるのか。

と、ともかく、タブノキの大木の珍しいが、いわゆる照葉樹林。しかも震災に生き残ったと言えば、目の色変えそうなご老人がいますね。。。東北までタブノキを植えようとしているらしい。

ちなみに丸岡は内陸部で津波は来ないよ。

2013/10/08

Y!ニュース「全国森林計画」における伐採跡地……

ヤフー!ニュースに  「全国森林計画」から大規模皆伐を考える を記した。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20131008-00028735/

今頃、気がついた。

本文では「大面積皆伐」と書いてあるのに、タイトルでは「大規模皆伐」だよ。。。。

タイトルは、こっそり直すのは無理か(~_~;)。

それはともかく、全国森林計画に目を通して、書きたかったのは、実は伐採だけではない。

これだけ伐採を増やすということは、当然ながら伐採跡地も増えるということだ。
では、伐採跡地の造林計画がどうなっているかというと……天然更新を増やすみたい。天然更新とは、言い換えると造林しません、ということだな(^^;)。
複層林も増やすとあるが、これはどこを対象にしているのか。もしかして列状間伐、群状間伐地か? そんな技術は確立しているのかなあ。。。

……ということを書きたいのだが、今回は見送り。

2013/10/07

丸岡城の穴場的愉しみ方

昨日に続いて、福井の丸岡城

実は、この小さな城には、意外な楽しみ方があった。

4


これは、1階に置かれたジオラマ模型。ありし日の丸岡城とそれを取り巻く城下町である。

今は堀も埋められているし、周りは住宅地だから随分様子が違う。

が、そんなことを見るだけではダメよん。


 
 

5


よくよく見ると、城砦の石垣を登る赤い忍び装束。

おや、これは「くの一」か。

こっそり(と言っても赤装束は目立つけど)登って侵入するスパイだ!


これは警戒しなければ。急いで城の警備を強化。怪しい者はほかにいぬか。
  

 

6


お、発見!

]こちらにも忍者が塀の上を走る。

……別に地面を走ってもよいと思うだが。

というように、この模型の中に、忍者が3人、くの一が2人いるそうだ。ほかに犬やニワトリも……。それを探すのに必死になってしまう。

残念ながら、とても全部は発見できなかった。しかし、このマニアックな仕掛けのおかげで、模型を随分眺めたし、城全体に親近感が湧いた。

わずかな仕掛けで客を楽しませる、これこそ、お・も・て・な・し、かもしれん。

2013/10/06

丸岡城天守閣に戦国の城を見る

福井に行ってきた。福井駅に着くと思い出すのは、えちぜん鉄道である。正確にいうと、えち鉄のアテンダントである。

以前来たときは、決して鉄道オタクでもアイドルオタクでもフィギアオタクでもないのに、えち鉄に用もなく乗ってアテンダントのストラップを買って愉しんだが、今回はどうしよう。

いや、目的はあるのだが、多少時間があるので寄り道するところはないかと考えたのである。

やはり、えち鉄で三国港まで往復しようかな、たっぷりアテンダント眺められるし……と思いかけたが、ふと閃いて訪れたのが、丸岡城であった。福井市からバスで30分あまり。時間的にはぴったりだ。

5


なかなかカワイイ規模。思っていた以上に小さい。

6メートルの石垣の上に12メートルほどの天守閣。2層3階建てだ。石垣もわりと積み方が荒い。

しかも四角くて、一般に描く「日本の城の天守閣」ではない。

外回りだけでなく、中も質素だ。殿様の城というよりは、なんか民家の雰囲気が漂う。

私は決して城オタクではないが、この丸岡城は興味がある。なぜなら、丸岡城は、築城は1576年。まだ戦国の世が終わっていない時期である。あるいは安土桃山時代の始まりか。その時代の天守閣が今も残っているのだ。

これは犬山城に次いで古い。いや、天守閣の建築洋式としては、もっとも古い。犬山城は増築した形跡がある。

以前は国宝だったが、福井大地震(昭和23年)で大破し、それを修復したので重要文化財に格下げされている。それでも、江戸時代に華美に建てられた姫路城などほかの城より興味深いではないか。

8


当時は照明もろくになく、内部は暗かっただろう。

しかし、鉄砲用の穴や石落としの仕掛けなど、戦闘モードにつくられている。階段など、縄が垂らしてあって、それを持って昇り降りしなければならないほど急。

床板の下が透けて見えるほどだ。

まったく飾り気がなく、野武士がこもるを想像させる。

2階、3階と登る。広さは1階2階が変わらず。3階は20畳ほどもあるか。狭い(^^;)。でも、眺めはよかった。

2


3階屋根裏。天井板は張っていない。

3階までの通し柱もなく、箱を積み上げたような作りだ。

木材は太いものもあるが、全体に短い。使っているのは、スギが多いが、広葉樹材も目に留まった。全体にすり切れているし、暗くて樹種はわからない。

そして、これは地震で折れたのかもしれないが、修復の跡が目立つ。

日本の木造建築で古いものと言えば寺院ばかりだが、こんな城の方が、本当の「城」を感じさせてくれる。そのうえ当時の木材事情も見えてくるのではないかな。

2013/10/05

お山の杉の木のある場所は

お山の杉の木のある場所は
昨日から福井に来ている。

で、今日登った山の頂に立つ杉木。なかなか巨木だが、この木の生えている場所の地下に何がある?

実は古墳なのだ。それも前方後円墳。
杉の下に石棺が2つ埋もれていたという。そこからは金銀の冠が出土した。

今さら切ることもできないという。切ると、根が腐って古墳が傷むそうだ。

お山の杉の木も困るね。

2013/10/04

木材は足りている?

現在、日本で展開されている「木づかい運動」。

これは、もしかして日本史上初めての事態ではないかと思っている。

史上初めて気づかいと木づかいをかけたシャレを考えた……ことではなく、「木をもっと使おう」と運動することが、である。

日本は森の国だ木の文化だというが、歴史的には木材は常に不足気味だった。山村の自給自足生活ならともかく、都市はもちろん農村でも木は足りなかったらしい。だから、非常に大切に、リサイクルしながら使った様子が史料にある。資材としても燃料としても、常に不足気味。農村でも、年々薪を取る山は遠くになり、困って藁を燃やしたりしていた。

それが近年、木をもっと使おう! である。

一方で、世界的には木材が足りないのは常態化している。発展途上国では燃料としての木材が足りないし、先進国でも用材としての木材は、過伐が起きて資源量の減少が囁かれている。森林面積が増えている国も、実は木材需要を埋めているのは外国からの輸入だったりするのだ。

世界的には森林は減少しているのに、日本はもっと木を使おう!というのはアンバランスではないか。

日本だって、外材を含めた需要と国内供給力を考えた場合、木材が足りていると言えるだろうか。そして森林の持続と木材の需要はバランスを保てるのだろうか。

現時点では、地球規模で森林は減っており、木材は足りないと認識されているのかもしれない。

もっとも、需要は供給されるから生み出される面もあり、さらに価格によって需要も左右される。しかも、今ほど木材代替素材が豊富な時代もないだろう。

木材が足りなければ、金属でも合成樹脂、あるいはガラスやシリコンなど無機素材はいっぱい。本当に木材でなければ困る使い道は意外と少ないように感じる。

そう考えると、実は世界的に見て潜在的に木材は足りているように思う。ただ使い方がカスケード利用されず、無駄に切り捨てられる木が多すぎる。そして流通の不均衡や価格の反映に正常な市場原理が反映されないため、足りない地域もあれば、余っている日本みたいな地域も登場するのではないか。

……どうも世界的規模で流通問題が起きているような木がする……気がする。

以上、思索途中メモでした。

2013/10/03

木の包帯の謎を解け!

森に忘れ物を探しに行く。アイデアという忘れ物を……。

というわけではないが、ちょっとだけ森を歩く。今回は、先日見かけた謎のビニールを巻き付けた木々のある某寺の参道ではないが、比較的近いところ。

すると、ありました。それも前回よりはるかに多く。

3

前回も今回も、決して遭難ではないから、ちゃんとたどりつけたのだよ。

一目で10本くらいに巻き付けてある。

しかし、壮観だなあ。よく見ると、同じ太さでも巻いているのと巻いていないのがある。

これは、ちゃんと観察して理由を考えねば。

6


気がつくと、単に幹に巻いているだけでなく、根まで覆っている。

この写真の木など、法面に露出した根っこまでていねいに覆っている。

さぞかし手間のかかる仕事だったろう。

しかし、この巻き方にヒントがあるはずだ。

近づいて、じっくり観察する。

で、発見しました。

5


このビニールシートに覆われた幹に吹き出した木粉。

やはり、カシノナガキクイムシが侵入したのか。

ということは、これは予防ではない。すでに侵入されたから木粉を吹いているのだから。

つまり、カシナガにやられた木から、次の世代が孵化してほかの木に感染させて広がらないようにビニールで覆っているのではないか。

……しかし遊歩道沿いの木など、通行人が足で踏んだか蹴ったか、ビニールが破れていたりする。果たして感染を防げるか。

生駒山にナラ枯れが確認されたのは数年前だか、もはや大規模に広がりつつあるようだ。生駒山の植生は、ほぼコナラ林と言っていいから、大規模に広がると、全山やられる可能性がある。極めて憂慮すべて状態だな。。。

生駒山の将来に暗雲立ち込めることにショックを受けた私は、アイデアをまたも山に置いてきたのであった。

2013/10/02

「神籬」~ひもろぎ

神籬(ひもろぎ)を知っているだろうか。

本来の意味は、祭などで神をお迎えする依代として注連縄で囲んだところを指す。主に巨木や巨石など神聖な場所を示すようになり、神社も、最初は神籬から発達したとされる。今風に言えば「パワースポット」だろう。

が、ここでいう「神籬」は、それとは関係なく、雑誌の名前。

いや、雑誌でもないかな。年に2回発行されている冊子で、発行元は奈良の西垣林業だ。その最新号が届いた。もう48号だから、結構長く続いている。

1


全編カラーで、16ページ。

贅沢なつくりである。

私は、以前何本か書いた……というより、取材された。

そして今回は、久々に執筆した。








内容は、「森愛なる人」という人物紹介ページだが、私が書くとなれば土倉庄三郎になるでしょう(笑)。

3


まだ今号は、西垣林業にも届いたばかりだと思うし、各読者のところへの配布も進んでいないだろうから、ここで内容を紹介するのは差し控えるが、この「森愛なる人」は4ページ。

結構、貴重な写真も掲載している。






ちなみに、ほかの記事には、太田猛彦氏(東大名誉教授)の「森あふれる日本」と、林業ニュースとして「馬と生き、森と生きる」と題した、馬力舎・遠野馬搬振興会の岩間敬氏も登場している。

非常に濃い、そして一般向きに設えつつ、森林・林業を真正面から扱った冊子なのである。

でも、これ非売品でしょう。どうやったら手に入るのかねえ。

2013/10/01

謎の木の包帯

このところ、悩んでいる原稿がある。

かなり前から取り組んでいて、いろいろテーマや事例は浮かんでいるので楽勝のつもりだったが、書き始めると止まるのである。その度に書き直し、すでに何本もの原稿を書いてしまった(^^;)が、どうしてもまとまらない。

そろそろ締め切りが近づいてきたので焦っている。2か月もいじっているのに、しかも書きたいことはあるのに、完成しないというのは重症だ。

こんなとき一番の手段は、森を歩くことである。森の中を無心に歩くと、今悩んでいることが不思議と整理され、断片的な情報が1本の線に並び替えられる。私にとって、森は思索の場なのである。

とゆーわけで、今日もいそいそと出かける。これは仕事なのだ。難渋している仕事を仕上げるための重要な作業なのだ。情報を煮詰め、アイデアを絞り出すのだ。

ところで、今日は暑い。真夏日に逆戻りである。Tシャツ1枚なのに、汗が滴る。

そこで、まずは滝に。我が家から徒歩5分圏内に高さ10メートルを越える滝があるなんて、贅沢だろう。ここで冷気を浴びる。……なんか、滝の隣のお堂から声が聞こえて、霊気もただよっているような気がしたが。気のせいだろう。

そしてしばし、山道の階段を登ると、寺の参道に出た。

と、飛び込んできたのは、大木にビニールが巻かれた姿であった。

1


な、なんか不気味だなあ。

しかも1本だけじゃない。

4












 

 

結構な本数に施されている。大木ばかりで、樹種はコナラやクリなどナラ類。

さては、ナラ枯れ対策か。

しかし、よくよく見れば、大木の中には、わりと細い木も混じっている。一方で、近くに同じように太い木があるのに、何も施されていない。全部がナラかどうかも怪しい。ナラ枯れは、ナラ類のほかシイ、カシ類も罹患するが。

イマイチ、なんのためかわからなくなる。寺の周辺の、重要な木だけを選んで保護したのか。あるいはなにか実験を行っているのか。

首をかしげながら、ともあれ思索だ思索だ。原稿の内容を詰めるのだ。アイデアを考えるのだ。

と歩いていると、キノコが。このところ雨が降らないので乾燥していて、数は少ないが、やっぱり秋だなあ。

2

なかなか形のよいものもあった。

写真を撮るときには、周りの落葉を除いてお化粧しないとね。

4_2


負けてはいない。こちらはツブツブのあるキノコ。

これも這いつくばって撮ることになる。

これでキノコ日記になるぜ。

……キノコに満足して、森から出た。そして帰り着くと汗をシャワーで流す。

忘れていた。原稿はどうなった。テーマはどうする。ああ、アイデアも流してしまったよ(泣)。

« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

森と林業と田舎