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森と林業の本

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2013/10/27

美術展巡り

このところ、よく美術展に出かける。

と言っても、単独で行くほど余裕がないので、別件で出かけた際の空き時間を利用して駆け込むように観るといった状態だが。。。

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これは、開期終了直前に訪れた「貴婦人と一角獣展」。(大阪の国立国際美術館)

主にタペストリーの展覧会だ。中世ヨーロッパに巨大なタピストリーに描かれた動植物と貴婦人の謎を紹介している。

が、私の注目したのは、入り口にあった。 上記の写真は、撮影用の立体模型で、ここに並んで自分もタペストリーの一員に……という趣向。

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そして、一角獣の「角」貸し出し!

どうせ記念撮影するなら、自ら一角獣になりましょう!

ああ、カブリモノだ。被りたい……。

しかし、男一人でかぶって、誰に見てもらうの? そして自分の姿をどうして見るの? 
ということで、渋々諦めた。

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よく見たら、かぶっているのは女性ばかりだなあ。。。。

なんか、悔しい。

翻って、「プーシキン美術館展」。(神戸市立博物館)

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ロシアに集められたフランス絵画の至宝が並ぶ。凄いよ。

こちらも、入り口に大きな看板。中の絵画は撮れないから、ここで満足しておけってか。

ちなみに、この肖像画は、フランスのコメディ女優らしい。この表情、いいなあ。私は、肖像画はあまり好きではないが、こうした内面が浮き上がる表情を持つものは好きだ。実際、彼女は、この肖像画になることによって、一躍世界的に有名になるのである。ま、描いたのはルノワールということもあるだろうけど。

こちらの展覧会の価値は、ヘッドホンで聞く解説。ナレーションが水谷豊なのだ。

24枚の絵画の解説の最後に「最後に一つだけ……」「すみませんねえ。細かいことが気になるタチで……」と杉下右京に成り変わる\(^o^)/。

今や美術展も、単に展示品を誇るだけでは片手落ち。そんな上から目線では評価は得られない。工夫を凝らして来客を喜ばせるあの手この手を展開しているのだ。

見習わないといけない業界もあるよねえ……。

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コメント

一角獣をかぶらないとは、田中さんもかぶり者としての覚悟が足りないのですね。

だって、だって、誰も見てくれないのですよ……。自分でも見られないのですよ……。
私は、歌舞伎者でいいです(^^;)。

通りがかりの人に、
「写真を撮ってください」と言えばいいのですよーん。

すると、その人が、まず見てくれます。
写真で自分の姿も見れます。
完璧です。

それはルール違反です。極めて大きなリスクを伴います。

たとえば……奇異な目で見ておびえて去っていく。
爆笑して、カメラを受け取ってくれない。
聞こえなかったこと、見えなかったことにする。
女性車両に乗り込んだ男のような気分になる。
マジメな顔で「これは男性がかぶるものではありません」と言われる。

ああ、やだやだ。怖いよお。

最後のプーシキン美術館のポスターに有るルノアールの絵画は、印象派の画家達からは余り評価されなかったとか。従来の画家は人物を引き立たせる為にやや暗い色のバックの色合いを使うのが常識だったらしい。しかしこの絵は、ルノアールが彼女の魅力に惚れ込み、絵のバックの色を、彼女の肌の色とほとんど同じ様な色合い(ピンクがかったベージュ)で埋め尽くし、彼女の魅力を表現したかったのだとか。

おお、詳しいですね。
ゴッホの医者の肖像も、本人からは嫌われて二束三文で売られたとか。

この展覧会は、ロシアに蒐集されたフランス絵画がテーマなので、時代別に流れを追えて、絵画の潮流の変遷がわかりやすかったです。

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