震災に強い?タブノキ
福井県で訪れた丸亀城。その近くに国神神社がある。
そこそこ由緒もあるらしいが、実は昭和23年の福井大地震で社殿は崩壊している。この丸岡近辺が震源地だったようで、壊れたのは城だけではなかったのだ。
そして火災も発生して境内にあった大きなスギやケヤキ、イチョウの大木が焼失したらしい。が、唯一残された大木が、このタブノキ。
樹齢の推定は300年とのことだが、国神神社がこの地に移ってきた(元は城の山にあった)1576年より前にあったという。
……計算が合わないじゃないか!
2代目か? それとも樹齢440年もあるのか。
と、ともかく、タブノキの大木の珍しいが、いわゆる照葉樹林。しかも震災に生き残ったと言えば、目の色変えそうなご老人がいますね。。。東北までタブノキを植えようとしているらしい。
ちなみに丸岡は内陸部で津波は来ないよ。
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あくまでも推定で、文献が残っていればその通りですし、無ければ・・・。それで困る人がいれば問題ですが、喜ぶ人が多いので余計に盛るのでしょうね。
こちらの地域でもそんな事を言う人がいて、笑ってしまいます。僕の経験上では・・・って。イチョウとキハダの違いも知っていませんでしたが。ともあれ樹齢はあくまでも推定です。
投稿: 8-mori | 2013/10/09 22:09
古いほどなんか誇らしげな気がする……そんなケースが多いですね。
福井では古墳を見て歩いたのですが、考古学の世界でも、より古くしたがる人々がいるらしい。80万年前の石器が見つかった! とか(笑)。
ちなみに国神神社の祭神は、継体天皇の息子。継体天皇は現在の天皇家の血筋ですが、ここで王朝の交代が行われたと言われ、万世一系ではなくなった、とは福井では当たり前のように語られています(^-^)。
投稿: 田中淳夫 | 2013/10/10 00:26