位置エネルギー利用
電動アシスト自転車を購入した。
引っ越した先が,生駒山の中腹で、そこそこ駅から離れている。車では駅前で駐車する場所に困るので、バイクを買おうと思っていたが、土壇場で自転車に変更した。多少は運動になることを期待して……。ま、ほかにも理由はあるが。
ただし、急坂続きだけにとても通常の自転車ではこげない。そこで電動アシストにしたわけだ。
乗ってみると、やはり自転車だった(^^;)。アシスト付きと言うのは、自分がこがないとアシストしてくれない(^^;)\(-_-メ;)。登りはアシストがあっても、力を入れてこがないと進まない。生駒の急坂は、甘くなかった……。
ただ、機種はそれなりに考えてチャージ機能付きにした。つまり下りやブレーキをかけた際に充電することができるのだ。駅まで急坂を下る際に充電すれば、帰りの上り坂に苦労する分、なんか元を多少とも取れるような気がする。
そこで、ふと思いついた。これって位置エネルギーの利用である。高低差をエネルギーに変えるのは、もっとも原始的な方法であり、もっとも再生可能でもっとも環境に優しいエネルギーではないだろうか。
現代は、その位置エネルギーを無視する方向に進んでいる。大規模な位置エネルキー利用だった水力発電は縮小する一方だし、下り坂でも動力エンジン使って進行する。
そして林業の現場はほとんどが山の中で、斜面。つまり位置エネルギーが利用しやすい場所である。かつての林業なら、修羅や木馬、川の筏流し……みんな位置エネルギーの利用だった。それが消えていく。トラックは、下り坂でもエンジンをふかす。
かろうじて残っているのは、索道くらいか。これも動力は使うが、上から下に下ろすときは、あまりエンジンをふかさないだろう。
たとえば作業道を敷く際は、必ず登り(下り)一辺倒のルートを取るとか。すると、ギアをニュートラルに入れて土場まで下れるとか。めちゃ危険だけど(^^;)。
馬搬の場合なら、搬出するコースを下り一辺倒にすれば非常に有利だ。馬も楽になる。いっそ、修羅を現代風に復活することも考えてみる。位置エネルギー・アシスト搬出である。
せっかく標高の高い山中で仕事するのだから、位置エネルギーをもう少し利用する手はないかね。
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