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2013/11/24

いい年した大人の……

今日は、本格的に歩くことにした。

とはいっても、いい年して「探検」だの「未踏峰」だのを求める気はない。そんな青臭いことを言う年ではないのだよ。

で、いい年した私は、王道のハイキング道を進むことにした。生駒山の縦走路である。やはり整備されている道は気持ちよい。歩きやすいし、標識もあり、どこに向かうかわかる。急なところには階段が作られている。その階段の下がえぐれて深みになっているのだが、それも大人の歩幅なら越えられる。きついところは横にそれて階段以外の道も踏み跡のように作られている。素晴らしい。

たまに人と出会うが、皆派手な色使いのウェアに身を包み、いかにもハイキングという山姿であり、リュックなども背負っている。なかには杖も持つ高齢の方もいる。私は、あまりハイキングの姿はしていないが、なに、気は心だ。短く挨拶して通りすぎる。

これだよ、これ。いい年した大人は、気持ちよく山を散策するのだ。

ルートは尾根筋に出た後は下りにとった。途中、山から出て田園風景の中になり、また土建関係の設備、さらに産廃の解体?場の並ぶところを通るが、これくらいで気分を壊してはいけない。いい大人として、ああ日本の産業を支えている皆さん、ご苦労さま、と声をかけたいくらいだ。

阪奈道路を越えて北へ。北へ。ここでも道に迷うことはない。ちゃんと地図が表示されているからだ。やはりハイキング道は素晴らしい。しかも、人気がすっかりなくなった。誰ともすれ違わないで歩けるなんて、素晴らしい。

いくつか分かれ道もあったが、当然広い方を選ぶ。そうすると、次の園地に早く着くはずだ……とわかっているのだが、足は細い道に向けてしまった。

やっぱり細い道の方が山を歩いている雰囲気が出ていい大人には楽しいじゃないかなあ、と思うのだよ。あれ、この道、えらく険しいな。でも、これが山道の醍醐味というものだ。

どうやらこの道、尾根筋を測量するために分け入った人がつくったものらしい。だから、こんな通りづらい……もとい、健脚コースになっているのだな。まあ、測量者が歩いたのだから、たいしたことない、これは探検じゃないし、未踏でもないさ。

あれ、道が消えたよ。いや、これは草が繁っただけだな。この道を歩く者に試練を与えようという有り難い配慮なのだ。いい年した私が、これくらいで焦るわけない。ほれ、ちゃんと進めるじゃないか。ちょっと草木をかき分けるだけだよ。クモの巣を避けるのはお手の物さ。

……ほら、広い道に出た。続いて川に沿って下るか。

あれ、ここでも太い道と細い道が。もちろん、細い道を選ぶ。こちらの方が渓流沿いで景色もいいだろうし。私にはこちらの方が楽なんだよ。

でも、また草をかき分けるのか。ああ、道が見えない。ええいズボンに草の実がいっぱい着いてしまったじゃないか(T-T)。よし、大股で一気に……。

げ、足が泥に埋まった。ここはなんだ。沼か湿地か。おい、足が。足が。そ、底無し沼じゃないんだから。ええい、高いところに一気に行くぞ。

ほれ、5歩で高台に登った……ぎゃ、ここは砂防ダムの堰堤だった。一見、石積みに見せた「自然景観に配慮した」ダムなのだ。ここから切り立った崖で5メートルは落ちている。なんてこった。もどるか。。。あり得ない。

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脇の崖に蔓がぶら下がっている。これを掴んで一気に下りよう。

ぎゃっ、蔓が切れた。えい、咄嗟に別の蔓を掴む。反動で遠くに揺れる。おお、これはターザンみたいだね。カッコいい。探検だ冒険だ。

あ、蔓が……ずるずる伸びて崖を滑り落ちた。急斜面の木の根元に身体を打ちつけて……もとい、足場にして止まる。

ほっ、助かった。 満身どろどろ。えらい目、もとい、すごい冒険談になりそうだ。

なんとか下に下りた。また沼だ。底無し沼からの脱出。カッコいいだろう。


 

……一面の紅葉の現場に出た。

008

これだ、これを「発見」するために、私は苦労したのだよ。。。。

いい年した大人が、目的なしに歩き回ったりするもんかね。

これで、「目的」は達した。

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コメント

あと20年くらいあとのいい大人のときも、同じ風に歩いてたりして。。
と、想像いたしました。(^^;

20年もしたら、いい大人が、いい老人が、に変わるんだろうな……。
さすがにターザンごっこはできまへん。

最後は紅葉の空間に遊ぶ。よかですねー。一時の予定調和な甘い世界から抜け出て本格的な遭難、何よりです。

沢畑さん。勘違いされては困りますね。これは遭難ではありません。探検です。身を挺して、生駒の謎を探求する探検なのです。

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