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2013/11/29

森林総研シンポ「里山管理を始めよう」

昨夜遅く帰り着き、さすがに今日はお疲れモード。1日コタツに潜り込んでおこうかしらん、と思っていたら、昼になって「ああ、今日は森林総研関西支所の公開講演会だった」と気づいた。

で、重い腰を上げて(^^;)、駅まで自転車で下り、京都に向かう。

遅れて到着したところ、会場に入ってびっくり。だって、満席なんだもの。 

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じぇじぇじぇ! を使いたくなった。例年なら、参加者はどちらかと言えば内輪、研究者が学生ぐらいで会場も空席が目立ったのだが……。

さすがに想定外で、資料集が足りずに、あわてて増刷したそうだ。

なぜだろうか。やはりタイトル「里山管理を始めよう」がよかったのかもしれない。ものすごくベタなタイトルだが、「里山」だけの講演会やシンポなら、いくらでもある。が、里山管理を始めよう、と実践的な呼びかけが、市井の森林ボランティアに関心のある人、行っている人を呼び集めた可能性がある。

よし、このところ行き詰まり感のあるわが執筆活動も、この路線で行こうか。ベタだけど、参加意識を持てるタイトルに……なんて考えたことはドーデモよい。

 
 

たしかに今回は、実践的な内容だった。3人の演者が、マツ枯れにナラ枯れと続き、いかに里山が危機であるかを訴え、次に里山管理の技術的側面を語り、最後に薪ビジネスの社会実験の成果……と揃っている。さらに実験を行った京都府長岡京市の担当者が事業展開の紹介もした。

その中で、私の琴線に触れたのは、「皆伐」であった。小面積でも皆伐しなくちゃダメ、とはっきり打ち出したことである。

人工針葉樹林では、間伐が推進されているが、この場合、間伐すると残した樹は太ってよい材が採れる。だが、広葉樹の場合は、間伐・択伐では広がった空間に残存木が枝を伸ばして樹冠を閉鎖してしまう。そのため林内は明るくならないのだ。

そこで小面積皆伐の必要性を打ち出した。これほどはっきりした「皆伐」推進の言葉は、ステキだった(笑)。なんか、間伐はいいけど、皆伐はダメ、という風潮があるからなあ。

ちなみに私は、大面積皆伐は激しく否定するが、小面積皆伐はむしろ昔から提唱し続けている。ただ人工林の場合の小面積とは、私の感覚では1ヘクタールくらいだが、今回の広葉樹の里山林では0,1ヘクタールである。

こうした講演を聞いていて、感じたことが二つ。

一つは、同じことを昨年まで生駒山でやろうとしていたんだけどなあ……という感慨。暗くなった里山林を(太い木から)伐採し、その材で薪を生産して販売する計画を進めていたのだ。長く委員会で話し合い続けて決定し、大阪府立公園でスタートし始めた途端、ぽしゃった。その経緯は省くが、橋下め~、という気分である(-.-)。

第2は、実は昨日の東京のシンポジウムである。

ゴルフ場を舞台にしていたが、私が話したのは、ゴルフ場こそ里山と酷似した環境を持っていて、しかも今のところ比較的うまく維持できている。そこを拠点に現在危機に陥っている里山を守ろう、という提案であった。
薪ビジネスも、提案したのだよ。薪ストーブを持っているゴルファーは多いから、ゴルフ場で残置森林から伐りだした木で薪を販売したら売れるし、逆に薪目当ての客をゴルフに誘引することもできるぞと訴えたのであった。

講演で使った里山とゴルフ場の比較写真。

PhotoPhoto_2

 


     



   

私が生駒に持つ里山林でも、小面積皆伐やろうかなあ。0,1ヘクタールないかもしれないけど(^^;)。でも、大木になったコナラを伐れずに困っているのだよ。誰か、挑戦したい人、います? 薪(の元)をプレゼントします。

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コメント

私も出席しましたが、数ある里山関連シンポのなかでも大変わかりやすい実証的な研究成果に基づいた発表でした。
里山管理を、誰でも取組めて、無理のない面積を皆伐して、薪として利用するという当たり前の方法で進めていこうという提案は参加者の多くが納得できたのでないだろうか。
現在里山にコナラばかりになっているのは、一度天然林を徹底的に利用した後の柴山にはコナラしか生育できなかったのでないかとの大住研究員の言葉に納得した。
また、里山のナラ枯れ木を伐採後に管理しないで放置すると、天然林にはならず陰樹のソヨゴなどの常緑低木林となってしまうというのも納得しました。

里山管理は、1)里山の地域性を考えて、2)その地域で里山をどうして行きたいのかよく話し合ってから進める方がいい、3)その場合に専門家との連携が必要というのも、当たり前ではあるが大切なポイントである。
いずれにせよ、この研究成果を印刷物にして全国の関係者に公開されることが肝要ですね。
田中さんが満足したのは、ペレット等にしなくてもバイオマス利用は薪ストーブで十分であるというのもよかった?

おや、センセイもいらしてたのですか。実は、あの会場では見知った人が幾人か……(^o^)。皆さんのアンテナに引っかかっていたということですね。

ソヨゴは、蜂蜜採れるので好きです(~_~;)が、コナラ林に固執するかどうか、という問題も出てきます。ナラ枯れは、基本・大木だけなので、大木が枯れて若いコナラが育てばいいのですが。

ゴルフ場を拠点に里山を守る構想は、会場であった森林総研の支所長にも話したのですが、ちょっと渋い顔をされたかな(~_~;)。

参考までに、以下↓
①地主と里山(開発)協定を結びます。行政が『仲人役』をしてくれます。・・・地主も我々も『安心して』一定期間の活動をします。
②里山開発団体が県内に100ありますので、収穫(?)するバイオマスを当方で引き取って当方はそれを資源としてビジネスします。「竹・針葉樹・広葉樹」で。
ⅰバイオチャーにしてナラ枯れ松枯れ対策用に販売
ⅱ粉にして『菌床材』として販売。(リサイクル菌床と混ぜる予定)
ⅲトレファクチャー(研究中)として販売
ⅳ登窯用燃料として使用・・・登り窯を当方で設置し、陶芸ビジネスをする
③ⅰⅱⅲでは『過熱蒸気熱分解装置』を使用します。

以上の件について『バックボーン的』意味で田中先生を迎えて(評価)講演などを計画したいのです。


コメント欄でたいしたこと言えませんが……(~_~;)。

①は基本ですね。この講演会でも強調されていたことでした。
②は、引き取れるなら素晴らしいですが、バックヤードも必要だし、各団体に呼びかけて輸送してくれるかなあ。何か見返り(金銭)などがあれば行うでしょうが。
そして各ビジネス展開は、それぞれ可能性があると思います。ただ周知して、営業して販売して、という点が大変なだけで。それをクリアできるなら、面白くなりそうですね。
登り窯は、アマチュア陶芸家が喜ぶと思いますよ。自分で作れないもの。

このままコンサルの看板上げようかな(⌒ー⌒)。ちょうど、木材ビジネスを考えている人が相談したいと言ってきた。私なんかに聞いてもねえ、と思うんだけど。。

コメント返して頂き恐縮です。
②についてですが、
Ⅰ当方では資源は買取します。
Ⅱⅰⅱⅲは、『売り上げ見込み』が立ちましたが、今後は収支計画書並びに事業計画書策定の段階に入っています。
Ⅲ陶芸窯を8基所有しているところと『コラボ』が確定しました。そして、
首都圏近郊にも『窯設置する』に向けて、検討が始まりました。窯焚き用に相当量の木が必要になります。樹木搬出の『新システムの開発』も始まっています。

田中先生の『コンサル』を是非とも受けたいです。・・・ご検討宜しくお願いします。

コナラは有用樹なので、仕立てたのではないでしょうか?少なくともうちの組合ではそうします。

なんと、すでに事業は進捗中でしたか。ぜひ、頑張ってください。

登り窯も8基とは! しれは薪の量が半端でなくいる(とくにマツ材を求められますが)から、需要は大きいですね。もっとも、窯の中に入れる品も相当量入れないと意味ないので、希望者を集められるなら、よいコラボになるでしょうね。

コナラは有用樹であるとともに、伐採に強いことが決め手ですね。すぐ萌芽が出ますから。

生駒山もコナラ山になっています。うちの土地もコナラの大木だらけなので、少し伐るつもりでいたけど、この講演を聞いた後は「皆伐」がしたくなったv(^0^)。

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