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2013/11/21

母親に未来世代の一票を!

昨日からハンガリーのオルバン首相が来日している。23日まで滞在予定だ。

ハンガリーは、日本よりも過激な金融超緩和策を打ち出しており、いわばアベノミクスの見本。当然、安倍首相とも会談して意気投合? したのかどうか。

が、オルバン首相の政策で私が注目しているのは、金融政策ではない。

実は、オルバン首相が党首を務める与党フィデス・ハンガリー市民連盟は、昨年3月に、斬新な憲法改正案を発案している。

その中に議員選挙において「子育て中の母親には、2票を与える」という項目があるのだ。

人間は生まれながらに基本的人権が保証されるという立場から、0歳児であっても選挙権を有するという考え方からだ。ただ、さすがに投票は母親が代行する。正確には、現在選挙権を持たない18歳未満の子どもの代わりに、母親が投票するのを認めようというものだ。(ただし子どもが何人いても1票とするらしい。)

この憲法改正案は、国会での激しい反発に会った。そこで全有権者にアンケートで可否を問うた。結果は4分の3が反対であった。そのためオルバン首相は断念したのである。

この現実離れした構想は、いわば理想主義の賜物だ。が、同時に高齢化の進む社会で、成人だけに選挙権を与えたら、政策が高齢者視点になり目先ばかりを追ってしまって未来を見ないという問題点を突いている。
子供を抱いた母親が2倍の選挙権を行使できれば、子供の未来を考えた政策(を訴える候補者)に投じる確率が高くなるだろう。国の将来を考えれば、次世代の視点を政治に反映させる仕組みが必要なのだ。

 

なんと過激なのだろう。が、なんと清々しいのだろう(笑)。

壮大な発想を、とにもかくにも国政の場に持ち出し、国民アンケート実施まで引っ張ったオルバン首相に拍手したい。

 

それを少し矮小化するが、日本の森林政策にも未来の世代を見据えた施策が取れるような仕組みが必要ではないか。何より森づくりは人づくりよりも長い時間をかかる。未来を見つめて行動しなければならないのだ。

たとえば、森づくり補助金を創設して、50年後の森に対して支払う。森づくりに目標を立ててその未来の姿を目指して施業し、達成率に応じて補助金を支払う。見事、完璧に達成できたら倍返し\(^o^)/、じゃなくて倍支給してもよい。逆に50年以前に皆伐したら懲役刑だ(^^;)。
もちろん前払い制度も作って、計画を審査して支払う。ただし、貸付扱いにする。達成率が低くて前払い額より低くなると、借金になる。ただし、予測不可能な風害・病虫獣害などには免除係数も必要だろう。
達成前に世代交代したら、改めて意志確認も必要かもしれない。しかし、後継者育成も森づくり計画には含めるべきだろうね。そのうえで相続税の対応も含める。
いっそ長伐期森づくり助成金制度もつくって、300年単位の補助事業を考えたっていい。300年生の大木は国が価格保証をして買い取ることを前提に森づくりをするとか。
……考えていると、夢がわく。
目先の利益を得ることに汲々としている(あるいは現状に追われて未来の森林を想像しなくなった)林業家や素材生産業、木材産業界に未来を見てもらいたい。見ることのできる施策を考えてもらいたい。
ちなみにオルバン首相は、首相返り咲き組。安倍首相とよく似た立場である。だったら日本国憲法の改正案も、復古調ではなく、未来に向けた「母親に2票!」項目を入れて欲しいもんだ。
 

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