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2013年12月

2013/12/30

木づかいから森づくりへ

年末において思うところを。

この1年、興味を持ったのは「森づくり」である。

実は、私の中では「木づかいの時代」は終わっている。木づかいという名で、木材利用を推進するなんてことは、日本史上始めてだろう。歴史的には、飛鳥時代から20世紀まで、常に木材は不足し続けてきたのだ。そこに「木余りの時代」が到来して、あわてて木づかいを唱えている……というのが、私のここ数年の見立てだ。

そして、木を使えば、必ず次の世代に向けて木づくり、森づくりが必要になる。いくら、今は日本の森が飽和状態でも、今から森づくりを始めないと間に合わない。山に森がなくなってからでは遅すぎるのだ。しかし、今と同じ方法の森づくりでは、確実に失敗する。

そもそも、明治初年、あるいは太平洋戦争直後は、動乱と復興のための乱伐が進み、荒れた山をなんとかする必要にかられて大造林した。この頃の森づくりと同じことを21世紀も繰り返すのは危険だと感じるのだ。

また、かつての乱伐時代には、野生動物の減少をもたらしたが、現在は反対に増えている。これは造林を難しくする。一方で人間の人口は急減し続けるだろう。それは木材需要の減少とともに、とくに山間部を中心に限界化が進むことを意味する。かつて動乱時には、都市から田舎への疎開が行われたのと逆現象だ。

そんな時代の森づくりとは何か、を考えている。

ただし、それはモデルとなる画一的な方法ではないだろう。その地域社会、その環境条件、そして所有者ごとに求められる森の姿は違っているはずだ。その意味では、多様な森づくりを見つけ出さねばならない。
ただ100の地域があれば100の方法がある……というと、それが正しくても現実的ではないだろう。できれば整理して5~10程度の種類の森づくりベクトルを示し、その中で選択してもらうようにすべきではないか。

そこには量の林業あり質の林業あり。長伐期あり短伐期あり。一斉林あり近自然林あり。低コスト施業がいいのか丁寧な労働集約的施業がいいのか。バイオマス生産林や農用林があってもよい。そして景観重視や環境保全林も遺伝子保存地域も必要だろう。

できれば一定圏内に多様な森林地帯を抱え、有機的に結びつきながらさまざまな人間社会の森林需要に応えられたらよいのだが。

しかし、同時に「なるようにしかならない」というさめた気持ちも強い。決して中央集権的な政策誘導は成功しないだろう、という予感めいた思いもある。森林だけ、林業だけ、木材需要だけ、国産材だけを考えても全体像が見えない。

たとえば材価一つとっても、昨年の大暴落から一転、今年後半は高騰した。消費税増税の駆け込み需要が終わるとまた落ちると思えるが、気になるのは円安だ。この年末、為替レートは急激な円安を進めている。これは外材の価格急騰をもたらすだろうから、国産材に格安感をもたらして、今しばらく国産材の引きが強まるかもしれない。すると価格は高値推移もありえるのではないか、と思えてきた。もっとも、高くなりすぎると外材に追いつくし、なにより非木材素材に転換を誘うだろう。一方で円安で輸入品の高騰が進めば、日本経済全体が傾きかねない。
そうした経済動向が、また日本の森にも影響を与えるに違いない。

……そんなことを考えると、日本の林業の方向や森林のあるべき姿を大袈裟に考えるのが不可能に思えてくる。

 

新たなステージに進むか、成り行き任せか。年末年始はお休みしつつ、ゆっくり?ぼんやり?考えてみるとするか。

では、よいお年を!

2013/12/29

筏、届く。

突然届いたダンボール。

開けてみると、入っていたのは「筏」だった……。

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かつて吉野川を流した筏の模型なのである。ただし2連だけ。

なかなか精巧だ。先頭は1段だが2連目は丸太が2段になっている。結び方などもよく再現している。

限りなく本物に近いから、流送の研究材料になるだろう。




 

丸太の太さが、5ミリ前後だから、本物の筏が仮に30センチ級だとしたら、単純には60分の1模型ということになる。20センチ級なら40分の1か。

同じものが民俗資料館に展示しているそうだ。年末の思いもしなかったプレゼントになったなあ。

送り主は、某奈良県の某郷土史家。35年前に、吉野の最後の筏師中西完治氏に頼んでつくってもらったものだという。ただし、あまりに巨大すぎて(おそらく12連)、展示できないので先頭2連だけを残して捨ててしまったという……。ああ、もったいない。

彼とは、土倉庄三郎を調べている際に知り合った。多くの資料を提供してもらっている。彼の家自体が土倉家と縁戚関係(土倉平三郎系)にあるうえ、土倉家逼塞の折りには、かなり土倉家の山林を引き取ったそうだ。ただ彼の家もその後没落するのだが……。

実は最近も、土倉平三郎の家族の写真コピーを送ってきてくれた。

そろそろ年だし、所蔵物を整理しようとしている中でこの筏が出てきて、捨てるよりはと私の所に送ってきてくれたのである。

貴重な資料だ。感謝。……まあ、私の所だって陳列するところはないのだが(^^;)。

2013/12/28

雪景色の中でつくられるもの

世間は「仕事納め」して、帰省して、大掃除して、おせちの準備して……。

そんな日に、私はなぜか北へ旅だったのよ~。

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よりによって大寒波が襲来して、日本海沿岸地方は大雪警報が出ておりました。

一晩で20センチ積もったそう。

幸い、道路は問題なし。今後は知らないけど。おかげで片道4時間近くかけて、丹後まで行ってきました。

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こんな世界で何をしてきたのか。

温泉入るわけもなく、カニを食うわけでもなく。

滞在2時間半で帰って来ました……。

ただ、この季節につくるものがもっともよい品質とされる。寒仕込みです。

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見てきたのは、これ。

豆腐じゃない(笑)。白味噌でもない。

酒粕でも、ヨーグルトでもない。

わかった人は、コメント欄へ。。。オイオイ

帰りは、4時間以上。幸い、生駒は晴れておりました。

2013/12/27

サンダーバード博!

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阪神百貨店で、「サンダーバード博」が本日開催。

やっぱ、今行かなきゃ! ワクワクする。

なんと50年前の作品ですぞ。

国には属さないでつくられた国際救助隊。この斬新な設定がいい。

数々の展示に加えて、実際に上映もしていた。(新たにつくられた3D映像もある。)
改めて見ると、その特撮のレベルの高さに驚く。これが1960年代につくられた人形劇か? 人形の動きに加えて、模型の精密さ、動きのリアルさは今見ても色あせない。

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サンダーバード1号。

なんとマッハ20で飛べるのだ。全世界の災害現場に2時間で駆けつける。

この形でジェット機なんだそう。翼は広げられる。

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でも、一番人気はサンダーバード2号。

これは輸送機なんだけど、なぜか人気。私も好きだった。その重量感や後の合体ロボに通じるメカニカル感が受けるのかね。

ほかに3号(宇宙ロケット)、4号(水陸両用車)、5号(宇宙ステーション)はもちろん、地底にもぐるジェットモグラなどメカがいっぱい。

もちろんメンバーも欠かせない。

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当時から、声優の声に合わせて口を動かす装置を内蔵させたのだそう。

しかし、ドラマの中では汗もかく(!)し、目で表情もつくる。そして女性は色っぽい(^o^)。

ちなみにイギリスで制作されたのに、登場人物はアメリカ人になっている。そして、舞台は2065年。つまり100年後を描いたのだが、今からは50年後なんだよ。。。

しかし、このブログの趣旨からして、紹介すべきメカはこれでしょ!

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クラブロッガー

これは第27話に登場するマシン。

なんとクラブは蟹、ロッガーとは伐採機のこと。

機種の説明によると、「走りながら木材を飲み込み、パルプの原料を作り出す夢の原子力マシン」だそうだ。これが暴走してダムに突っ込んでいくので国際救助隊サンダーバードの出番となった。
いやはや(;^_^A。これに近いマシンは、すでにあるね。伐採しながらチップにしてしまうマシンが……。そのうち伐採しながら丸太を積み込んでいく超高性能林業マシンも登場するかもしれない。

しかし、サンダーバードに登場するマシンは、エネルギー源を原子力機関が多い。ところが、同時に原子力の怖さを強調する作品も多い。原発が爆破されかかったり、原子力飛行機が墜落しかけたり、原爆の強奪、そして海で原子炉が破壊されて地球上の海全部が放射能に汚染される恐怖まで描かれている。
原子力に対する希望と不安が両存する時代だったのだろう。

それにしても、国際救助隊という発想そのものが夢あふれている。「戦争以外の災害現場に駆けつける」とあるように、戦争には肩入れしないのだ。敵と戦うしか能のないロボットアニメよりずっと気持ちよい。いい夢見せてもらいました。

ただ、展覧会の最後に、自衛隊の宣伝があったのは興ざめ。いっそ、自衛隊を国際救助隊に模様替えしてくれたら、すっきりするのだが。

追伸。その後JR大阪駅に行くと「強風のため、サンダーバード27号は運転停止になりました」と放送が……。ダメじゃん。5号までは救助隊で活躍しているのに、27号まで行くと劣化してるぞ。(もちろん、このサンダーバードはJR西日本の北陸方面を走る特急のことである。念のため。)

2013/12/26

山主になる

今年を振り返る。

今年、私の身に起きた事象のなかで、森林関係のことをピックアップすると、もっとも大きいのは山主になったことだ。

と言っても、特別な山を手に入れたわけではない。これまでも、度々登場させてきた(タケノコ掘ったり、キノコ観察したり……)生駒の山林があるが、それは親戚の名義であった。

それを正式に私の名前に書き換えたのである。とりあえず、土地の所有者になったわけだ。

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基本、雑木林。しかし、隣の竹林から竹の侵入がきつい。

もっとも、最近はイノシシが増えてタケノコを食べてしまうので新たな竹は増えなくなった。

面積は、微々たるもの。真ん中に道が通るが、道から奥の所有界が見通せるほど。

所有権移転の際に、土地の評価額を見たら、5万円ほどだった(^^;)。
おかげで贈与税もかからない。

放置してから長い。コナラの大木がかなりあるものの、林床に落葉樹の後継稚樹がなくなっている。そして照葉樹が増えてきた。ナラ枯れも起きている。
一時期、私が借りて整備を始めたのだが、やはり自分のものでなければ思い切った伐採はできないし、ちょっとトラブルもあって、結果的に放置してしまっていた。

来年より、手入れを再開しようと思う。幸い、手を貸してくれる人も現れたので、私一人では無理だった伐採なども行えるだろう。

せっかくだから「里山再生実験地」と看板を掲げてやろうかと思う。

2013/12/25

木材利用ポイントにCLTの「予言」は……

気がつけば年末。私の頭の中にはクリスマスは消えていたが、ちょっと今年を振り返る。

こう見えても、このブログではあんまり目先の林政は取り上げないようにしていた。その理由は、はっきり言って面白くないからだ。

それでも多少は触れることもあったわけだが……。

その一つが、木材利用ポイント事業。幾度か取り上げたもの、そのうち外材も解禁になるんじゃないの? と記した。正直、可能性は半々、いや6:4くらいの気持ちで。
でも、まさか,それほど節操ないかなあ~と祈るような気持ちだった(^^;)。

http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2013/05/post-274a.html

http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2013/09/post-b6f6.html

http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2013/10/post-c0f1.html

すると、いつのまにやら対象地域材の樹種が追加されることになったらしい。

これまでは、スギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツ、アカマツ、クロマツ、リュウキュウマツ、アスナロの8種だったわけだが、そこにベイマツ(米国産)が加わった。

なぜベイマツなのか、米国産だけなのか、という点が説明されないが、ようするに外材が解禁になったわけだ。いっそ、スギやヒノキもマツも(日本産)と書けば、面白いのに……。

一方で、CLT(直交集成板)の件。

こちらも大きな動きが。農林水産省はCLTのJAS規格を制定した。話題になって数年、これまでのお役所仕事からすると異例のスピードだろう。あきらかに政府の成長戦略に絡んだ強い後押しのおかげだ。

おそらく年明けにはJAS規格が施行、登録認定機関による製造業者等の認定……と進んで、JASマーク付きのCLTが市場に出てくる。果たして、国産CLTは、いつ、どこが、どんな商品として生産を始めるのかわからないが、木造ビル建設に弾みがつくだろう。

私は、CLTに反対しているわけではない。むしろ建築的には面白くなると期待している。ただ、国産CLTが本当にシェアを採れるのか(蓋を開けたらすべて外材CLTだったりして)、そこそこ取れるとしても、その国産品の原材料の価格はどうなるのか、が心配なだけだ。
どう見ても合板原料以上の価格にはなるまい。いや、もっと安くなる可能性がある。結果的に林業界には寄与しない(どころか値下げ圧力が高まる)ように思える。そして、ユーザーには木材とコンクリートビルとの区別もつかないで終わる。

さらに、在来工法を駆逐して、建築現場から大工を必要としなくなる可能性が高い。クレーンで吊り上げてつなぐだけなら、せいぜい鳶職の仕事だけだ。また中小の製材所も淘汰されるだろう。

http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2013/06/post-4805.html

http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20131206-00030416/

さて、こちらの私の「予言」は、当たるか外れるか。

ほかにも、木質バイオマス発電に関しても書き散らしたが、いよいよ来年度から稼働し始める発電所が各地にある。さて、上手く稼働するか。その原料も、本当に未利用材だけか。赤字にならないのは石炭混焼と外国産木材を導入したところだけではなるかも……という、それらに関する私の「予言」はどうなるか。

また、いろいろ物議を醸した森林経営計画も変わった。賛成反対のさまざまな声はあれど、民主党政権下の大きな林政改革の一つだったのだが、自民党政権が返り咲くと、条件が見直されて、何やら森林施業計画との違いがわからなくなっている。

さあ、来年はどう展開するのか。

※ タイトル、文中の「予言」は、「思いつき」に置き換えてお読みください。あるいは「いちゃもん」でも結構です。もし外れたときは、「杞憂」です。

2013/12/24

Yahoo!ニュースに「和紙は日本製か」の裏側

Yahoo!ニュースで「和紙は日本製か?日本の誇る伝統を原材料から見てみると……」を執筆しました。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20131224-00030939/

この1年、伝統工芸の世界を取材することが増えたのだが、なんだか深く突っ込むと、ほのぼのした世界とは違う別の闇が見えてくる。

とくに和紙は、業者によっては木材パルプを混ぜているそう。また洋紙でも竹100%紙がつくられている。竹は草本性である。もはや洋紙と何が違うのか説明が難しくなっていた。

だからタイトルは「和紙は洋紙か」としたら面白かった(^^;)けど、いよいよ意味がわからんようになる。

一方、実はコウゾ栽培は意外と収益性が高いかも、という話もあって、山村の副業に向いている。たいした手間はかからず育てられるからだ。

同じくミツマタも、日陰で育つし、水はけの悪い土壌の方が喜ぶし、シカなども食べないし、スギ人工林の林床で育てるのによいのではないか。しかも花はきれいで、蜜も採れる。

スギ-ミツマタ-養蜂-花園観光……といった複合経営が可能かもしれない。そうしたら、国産原料も復活可能かも。

2013/12/23

「女子高生ちえの社長日記」で学ぶのは…

三連休の最後の夜も、やっぱり読書……。というわけで、

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女子高生ちえの社長日記」  甲斐荘正晃・著 プレジデント社

実は、パート2以降も発売していて、それなりに売れたらしい。

これは小説仕立てだけど、ビジネス書。ようするに、突飛な設定でストーリーはあるけど、その過程でビジネスのイロハを伝えようというもの。その点では、「もしドラ」(もし高校野球マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら)と同じである。

ただ、完成度では数段劣る……(-.-)。まずストーリーがあってないがごとしで、当然ながら感動もしない。描写もイマイチ。ま、その点は仕方ないとしても、ビジネスとして伝えたい点も、表面をなでたようなもので、神髄を伝えたいという意欲が伝わってこない。もしドラの著者がドラッカーに入れ込んで、そのエキスを伝えたいという熱意のこもった作品なのに対して、こちらはまさにビジネス書の延長。
表紙の絵も、イマイチ萌えないし。。。

まあ、それでも会社の構造なり論理の基礎は伝わってくる。

たとえば根雪在庫(滞留在庫。死蔵。ようするに売れない不良在庫)の問題も、なぜさっさと処分しないかというと、帳簿上は赤字となるから担当者は責任を問われたくない……とか。財政赤字を先送りして、より膨らませる政府と同じ。

需要予測が外れて、Aは多すぎて在庫になり、Bは足りずに納品遅れ……なのに生産体制を変えられない工場とか。これって、木材業界でもよくありそう。(とくに国有林が需要を無視して計画通りに生産するのと同じ。「伐期が来たから!」という理由で材価が下がっても出し続ける(-.-)。

そういや予測の仕方をKKD(経験・勘・度胸)で決めるなんて事例も。

営業と生産部門の仲が悪くて情報伝達で齟齬が出るとか……。ああ、川上と川中と川下がバラバラの林業界そのものだ(;´д`)。

というように、経営の基本中の基本を知らない林業界の人は読むべき本かも(⌒ー⌒)。

もっとも、読んで納得して、でも改善しない、というのがありがちなんだけど。。。

以前、私は森林ビジネス塾というのを開いたことがあるが、実は同じことをやっていた。基本中のキを学ぶセミナー。決して林業理論のリとか、木材流通のモは教えない(笑)。扱うテーマは会議の開き方とか、値段の付け方とか、プレゼンの練習とか……ビジネスと経営の初歩を教えていた。

でも、受講者が現場に帰って活かすことはできたのだろうか……。

2013/12/22

ネアンデルタール人は森の人?

三連休の夜長は、ゆったり読書を……。

と言いつつ、実は読んだのは本ではなく、書評欄。本日の朝日新聞の一角に、こんな本が紹介されていた。

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そして最後にヒトが残った」 

クライブ・フィンレイソン著  白揚社

著者は、ネアンデルタール人研究の第一人者。

分厚い本だ。定価は2730円。








私は、この本を読んだわけではなく、あくまで書評記事を読んだだけなのだが、この本では旧人と称されるネアンデルタール人と現世人類(クロマニオン人ともいう)までの1000万年の歴史をたどったものだそうだ。そこでテーマになるのが、「なぜネアンデルタール人は滅んだのか」である。

あくまで書評に書いてあることなのだが、この二つの人類の違いを、次のように説明する。
ネアンデルタール人は、筋骨を発達させて大型動物を狩るのに適した体型であり、森林に暮らしていた。
現世人類は、しなやかで持久力にとんだ身体を持ち、平原の狩猟に対応していた。

あくまで書評に書いてあることなのだが、我々現世人類が知性や情緒において旧人より優れていたわけではないという。

問題は、ネアンデルタール人が登場した当時は地球の寒冷化が進んでおり、森林の縮小が進んでいたことだ。そのため、どんどん居住地が狭くなっていた。
一方、森林が草原に変わる過程で、現世人類は居住地を拡大した……。

つまり、地球環境が、どちらの人類を生き残らせるか選んだのだという。

これを現代社会に当てはめると、森林は人間の活動によってどんどん減っている。これは性か? 森林より平原を求めているのだ。その中で森林を求める人類は、少数派なのか?

ただし、あくまで書評に書いてあることなのだが、最新のゲノム研究では、現世人類の遺伝子の中にはネアンデルタール人のものが混じっていて、交雑した可能性が高いらしい。もしや、現代でも森林を求める人々は、ネアンデルタール人の血が少し濃いのかもしれない……。
でも少数派なんだよ(⌒ー⌒)。そして森を求める人は滅びの道をたどっているのかなあ。

そういや、オランウータンは完全に森林性の類人猿。一方で、チンパンジーは草原性が強い。ゴリラも森林には棲むが、林床で暮らすので草原適性が強いとされる。いずれも知能レベルは同程度なのに、オランウータンは棲息地を追い詰められているのである……。

なおネアンデルタール人の方が、現世人類より脳の容量が大きかったことはよく知られている。森に暮らす人の方が……?

以上、あくまで書評に書いてあることから連想、いや妄想したことでした(^-^)。

2013/12/21

画文集「熱帯雨林生命の森」

三連休の夜は、一人静かに読書……。

ブックオフで、こんな本を見つけた。

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熱帯雨林 生命の森 画・磯野宏夫 文・湯本貴和

美しいイラストレーションで描かれた熱帯雨林。

それは屋久島から、ボルネオ、アフリカ、アマゾンまで全世界に及ぶ。私には懐かしいパプア・ニューギニアやソロモン諸島まであった。

実際に訪れて描いたものだという。

この本は画文集で、森林学者の湯本貴志和氏との合作だ。

とにかく実写かと思えるほど緻密なのに、絵画独特の奥行きと表現方法で対象の存在感を強く打ち出した美しい絵に目を奪われる。

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文の方は、熱帯雨林の魅力と研究の最前線を伝える。

全150頁だが、量的には画と文は半々くらいだろうか。

とくに内容はつながらず、各自が描きたいものを描いたという印象だ。

どこが出版したのかと思って見ると、出版社の名がない。後書きを読んで、ようやく自費出版本だとわかった。

これだけの絵を描く人なのに……。

と思って、磯野宏夫とは何者か? と調べると、ゲーム本の世界では有名らしいし、画家としても高名な方だった。だった、と過去形で書いたのは、なんと今年5月に逝去されていたのだ。

http://www9.ocn.ne.jp/~hiroo/

う~ん、残念。しかし画集などは、今もサイトで販売しているらしい。

なかなか一般には目に止まらない本だけど、今回の発見は大金星であった。

2013/12/20

森林ボランティアの語源

森林ボランティア。今では、ごく普通にこの言葉が使われている。

意味を簡単にまとめれば、「自らのものではない森林の整備をほぼ無償で行う市民およびその団体」……といったところだろうか。
なかには有償ボランティアもあるし、森林と言っても人工林から雑木林、さらに竹林もある。ときには棚田などもあって、森林化した放棄農地はどうなんだろうか……とか、考え出すときりがない。

さて、この言葉、いつから登場したのだろう。名付け親はわかっているのだろうか。森林ボランティアの発祥とか歴史は誰か把握していないか?

言葉としては、森林作業を自分の利益にもならないのに奉仕(ボランティア)で行うという意味をつなげて縮めたのだろう。
私は語感的にはあんまり好きではないが、森の作業を趣味的にしたい人々がいることを端的に表現する言葉としては優れていると思う。

私の記憶では、1990年代中頃には使われていたはずだ。確認してみたら、1997年に内山節さんの「森づくり政策市民研究会」が林政審議会に出した提言書に使われている。それより前に造語されたことになる。

もしかしたら、お役所用語、役人がつくったのかもしれない。そういや、森林セラピーとか木育なども出発点はお役所である。

では、いつ、どこを起点に森林ボランティア活動は始まったのか。

その点では、私は1974年の草刈り十字軍ではないかと感じている。これは富山県の180ヘクタールほどの造林地の下刈りを学生たちボランティアで一夏の間にやり遂げたものだ。ただ、正確には賃金を払ったので、参加者にはアルバイト的な感覚もあったという。

それが今風に広がって各地に団体が誕生したのは、おそらく1990年前後だ。
ちょうど、その頃は自然保護運動が活発になって、森林に関しても知床伐採反対運動や、海外ならボルネオ・サラワクの熱帯雨林伐採反対の声が世界的に広がっていた。

ただ、伐採反対を叫ぶほとんどが森に入ったこともない都市住民であった。その中に反対を叫ぶだけで飽き足らない人々が、自ら森に入り始めて、そこで森を守るには草木を刈ったり伐ったりしないといけないことを知り、自ら行動を起こし始めた……とまあ、こんな流れではないかと思っているのだが、誰か経験者や当事者、あるいは反論などはないか?

もちろんそれ以前にも、全国植樹祭の開催に際してグリーンスカウト(現・緑の少年団)の結成が行われたり、戦前にも青年団的な奉仕活動があったと断片的に聞いている。ただ、そこまで遡ると、ちょっと意味がずれてしまう。とりあえず、戦後の森林ボランティア活動に焦点を当ててみたい。

さあて、誰か情報を持っていないかね。

2013/12/19

インドネシア産腐葉土

ちょっと、じぇじぇじぇ! の商品。

ホームセンターで見かけた腐葉土である。

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腐葉土が売っていることに驚いたのではない。

腐葉土の元、木の葉の減産がインドネシアだったことに驚いたのだ。

しかも、大きく「インドネシア産100%」と謳っていて、それが売り文句であるみたいだ。

別に熱帯のインドネシアに落葉樹があってもおかしくはないが、集めるだけの量が確保できるのか。

この種類だけではなかった。

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こちらの腐葉土は、海外産の落葉100%と記されてある。

説明文を読むと、タイ、インドネシア、バングラデシュ、ベトナムの四カ国の落葉をミックスした厳選腐葉土、とある。

バングラデシュというのは意外だが、いずれも熱帯なのである。

腐葉土まで輸入する時代になっていたのである。しかも熱帯地方とは……。

ちなみに私は、以前中国産落葉による腐葉土を作っている会社を取材したことがある。いかに落葉を求めて中国に行ったのか、現地で集めて輸入するまでの苦労を語る社長の話は面白かった。だから落葉が輸入されていることは知っている。
ただ、扱う木の葉は、日本と同じナラ類を中心とした温帯落葉樹のものである。秋になれば紅葉して落ちるから、集めることは人手さえあればたやすい。

しかし熱帯では、明確な落葉時期はない(雨緑林などは乾季に入ると葉を落とすが……)。
しかも熱帯ゆえに、通常はすぐ分解されて落葉層が長く維持されない。そして、すぐ草木に吸収されてしまう。意外なことに、熱帯雨林の土壌は薄くて痩せているのだ。その上の熱帯ジャングルの巨大な蓄積は、栄養分を自転車操業しているようなものだ。

そんな土地で、落葉を集めることができるとは……。

何か、落葉が蓄積される場所のメカニズムがあるのか、あるいは独自の集め方を考えたのか。これは追跡したくなる。

……それにしても、腐葉土というのは曲者だ。落葉はある意味、昆虫や線虫など微生物や菌類などの住処である。日本に安易に持ち込めば、妙な外来種が上陸する可能性がある。

日本でも落葉は充分にある。ただ集めることが難しいのだ。

もし、身近に落葉が十分にある山があればビジネスになるだろう。大きく儲からないが、田舎暮らしには結構な収入になるはずだ。それこそ「国産落葉100%」と完熟を売り物にできるのではないか。

2013/12/18

木の玩具屋さん

街歩きをしたものの、ニュータウンはまったく面白くない。家のデザインは様々だが薄っぺらだし、区画が画一的で歩いても変化がないのだ。

が、たまにこんな店に出会う。

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Toy Shop  Andy & Judy

その名の通り、オモチャ屋である。

店構えは、ほとんど一般住宅。というか、住宅を改造したのだろうな。

正直いうと、この店は、車で走っていて目に止まっていたから存在は知っていた。しかし、車を停めて寄ろうとは思わなかったのを、今回は歩きだから意を決して? 中に入ってみたわけだ。

すると、小さいながらも中は、オモチャがびっしり並んでいるが、その大半が木製だ。ここは木のオモチャ専門店だったのである。

基本的にはヨーロッパ、とくにドイツ製が多いようだ。だが、日本製も少し並ぶ。なかなかレベルの高いものが多い。……その分、価格も高かったが。

せっかくだから、店主に話しかける。

子供たちは、木のオモチャに触れたら喜んで遊んでくれるのだが、肝心の木のオモチャは売っている店が少ないのが難だそうだ。オモチャを買う親の目に止まらない。まあ、目に止まっても値段を見て素通りするのかもね。

日本の木のオモチャ作家も、つくるだけならできるが、販売がネックだろう。

並んでいる品の中には、昨年のスイスで見かけたものも。スイスでは、街中に結構普通に木のオモチャ類が並んでいたが。

オモチャのチェンソーはないかと思わず聞いてしまった(^-^)。

この店は、インターネットでも販売しているよう。おそらく、そちらが主力だろう。生駒の外れの住宅街の中では、なかなか売れないよなあ。(あるいは道楽か?)
興味のある方は、検索してやってください。

しかし、こんな店があること自体は、町の格を上げることになると思うよ。

2013/12/17

Yahoo!ニュース「木材価格を上げる方法」を実行できないのは

今回Yahoo!ニュースに執筆したのは、
伊勢海老高騰で考える、木材価格を上げる方法」。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20131217-00030731/

テレビで伊勢海老高騰のニュースを見て、まさに「思いつき」で書いたものだが、その内容はこれまでも幾度も繰り返してきたもの。

これほど確実で、しかも正当正義を貫く方法で、世界から称賛されこそすれ文句がつくことはない方法なのに、なぜ実行できないのか。

反対するのは、外材が売れなくなって困るアッチの業者と、合法証明を正確に実行するのが面倒、いや日本でもできない業者ぐらいではないか。

しかし、政府は彼らの肩を持ち続けるのだ。なぜかね。ふん。どうせ……。

2013/12/16

山林王の植林本数

このところ、土倉庄三郎の周辺の資料が続々と集まっている。庄三郎本人ではなく、土倉家の縁戚関係が多い。不思議だ(^-^)。が、そのうち整理して紹介したい。

で、それとは関係なく、たまたま見つけた話。

「知られざる山林王たち」というサイトがある。

http://hon.bunshun.jp/category/sanrinou

なんで、こんな人々を私に取材させてくれないんだ……という恨み節は言わない(書いてしまった)が、永く中断していたと思ったら、ようやく更新された。

その最新号は、「現代に生きる日本一の山林王(後編)」では島根の田部家を取り上げている。田部家はさすがに有名だ。明治時代には2万5000町歩の山林を所有していたという。現在は4000ヘクタールほどらしいが。。。

もっとも、この山林はたたら製鉄に使うもので、主に木炭を生産していたらしい。そのためか林業界では、あまり林業家としては名が浮かばない。もちろん現在は木材も出しているだろうが。現在の本業は、KFC(日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社)のフランチャイジーだ。40店舗あるという。

なお現在の山林面積で言えば、吉野の北村家の方が上になる。たしか1万ヘクタールを越えていたはずだ。筆者は、北村林業を知らないのかな? ただ田部家も北村家も、取材が難しいことで知られている。

もっとも、そんなことに興味を持ったのではない。

こんな記述があったからだ。

近世では、幕末の嘉永3年(1850年)に生まれた21代目の長右衛門が、明治初年(1868年)から大正5年(1916年)にかけて、ほぼ半世紀のあいだに杉を158万本、ヒノキを38万本、それぞれ植えつけた記録がのこっている。」

合わせて約200万本近くの植林をした、と聞くと凄いことになるのだが、半世紀となると、それを50で割ることになる。平均すると年4万本? あまり多く感じない。
島根県の戦前の植栽密度はどれほとか知らないが、おそらく疎植だろう。1000本か2000本/ヘクタールくらいだとすると、年間20~40ヘクタールの植林をしていた計算になる。2万5000ヘクタールの中としては、そんなに多く感じない。あまりに大雑把な計算だが。

ここで引き合いに出すのは失礼かもしれないが、土倉庄三郎は晩年に「年間10万本から100万本植えた、平均して30万本ほどだろう」と語っている。それを60年は続けた。本数に換算すると、1800万本になる。これには、次男龍次郎が台湾で植えた分(1万ヘクタールの何割か)は入っていないはず。

吉野だから1万本/ヘクタール植えだとして、年間30ヘクタール植林したわけだ。

まあ、こんな比較をしても仕方ないか。

2013/12/15

木製のお墓は可能?

このところ、山に入るのは控えて、おとなしく町の中を散歩している。散歩とは、そういうものだ。決して、道なき道をかき分けて進むものではない。

で、ある墓地の脇を通ったら、無縁仏の一角があり、その横に見えたのがこれ。

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墓石の山積みである。

とくに奥には石垣のように積んであるが、これも墓石の基壇だろう。「○○家の墓」と見える部分は隠してあるが、無縁仏になってしまうとお墓も処置に困る。

墓石を積んで慰霊塔に仕立てたところもあるが、無造作に転がしていることも少なくない。

実は昨今、身の回りで亡くなる人が相次いだので、葬式や墓について興味を持ち、少し調べたりもしている。そこでわかったのは、「永代供養」という名称のインチキである。素人が永代と聞けば、ずっと後々まで(半永久的に)供養してもらえるように思えるが、そんなことはない。ちゃんと期限があるのだ。

たいていは30年程度。永代供養料という名の御布施も、この期限を念頭にしており、それを超すと追加で支払われないと供養は打ち切りだ。墓も撤去の憂き目を見るらしい。その際に、永代供養塔でも立てて、そこに納める場合はまだしも、そのまま打ち捨てられることもある。いや、お骨は供養塔に納めても石墓は処分される。

しかし、石塔は使い回しもできないし、砕いて砂利にして再利用……も難しいだろう。

今後、高齢者の大量永眠時代を迎えて、お墓の問題は大きくなるのではないか。

だから樹木葬も注目されている。生前から樹木(に代表される自然)と一体になりたいという希望もあるだろうが、墓地の継承者がいなくなることを念頭に行ったり、墓地の不足も理由になるのではないか。

もともと墓は、卒塔婆を立てるものだった。卒塔婆は仏舎利(骨)を納めるストゥーパのことで、インドや東南アジアの仏教国では石塔だが、日本では板卒塔婆として木製になった。
そして早く朽ちることを求められてモミの木製がいいと言われている。

ならば、いっそ墓塔そのものも木製にするのはどうだろう。間伐材を組み合わせて作ると環境に貢献と吹聴もできる。

さすがに1年2年で朽ちては困るが、防腐処理もできるし、塊なら数十年は持つ。墓参りごとにニスを塗る(^^;)。磨くと風情が出るのは木製ならでは。あるいは組み木細工のようにして、表面だけ交換もできるようにするとか工夫もできそうだ。
無縁仏化しても、石垣に積まれるより分解して焼却された方が心地よく感じる。

ちょうど墓参りをする人がいなくなった頃に、土に還る墓塔なんて、それなりに世情に合致してオシャレでもあるように思えるが。

2013/12/14

はりつけ? 植物園のサル

ここ数日、ちょっとマジメなことを書きすぎたので、ゆるゆるの話題を。

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(・_・)...ん? サルがハリツケになっておるのか。

やっぱ、クリスマスが近いと、十字架に掛けられたキリストを模したのだろうか……。

と不埒なことを考えてしまった。

これは先日訪れた大阪の某植物園・咲くや此花館で見かけたワンシーン。

もちろん、ハリツケになっているのではなく、この植物のネームプレートにぶら下がっている、愛らしい(はずの)サルのぬいぐるみなのであった。しかし、一瞬、ハリツケかと思ってしまったぜ。私の連想が歪んでいるのか?

ちなみに、トックリキワタの木は、実がはじけると、そこからワタが吹き出す。なかなか面白い木であった。南米では街路樹にもなっているというけどね。

2013/12/13

Yahoo!ニュース「撤退の林業計画」アップしました。

ついに書いてしまった。。。と大袈裟に言うことではないけど、以前よりもやもやしていたものを、一気に記す。う~ん、まだ煮詰めていないので、後で\(◎o◎)/!と思うかも(^^;)。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20131213-00030603/

ブログでは、「思いつき」だからと済ます(いや、事実、思いつきを一気に書くのがいつものパターンだけど)が、Yahoo!ニュースにアップすると、そうしたノリを知らない人も読むからなあ。

まあ、あえて風を起こすのも私の役割でしょう。

2013/12/12

木材利用ポイント11月までの実施状況

朝日新聞によると、林野庁は11月末時点における「木材利用ポイント」の実施状況を発表している。

それによると、ポイント申請を開始した7月からの累計申請件数は1万640件だという。8月末時点で、576件だったから、さすがにスパートがかかったようだ。

もともと申請を行うには工事完了が前提だった。どんなに工期を短くしても数カ月はかかる。また新築住宅などの場合は今年の4月以降の工事着手が条件だから、秋口頃から申請が増えてきたのだろう。単純に考えると、9月~11月の3ヶ月で約1万件の申請があったことになる。

この件数をポイントにすると、仮に全件数が満額の60万ポイント申請したとすると、63億8400万ポイント(円)である。全予算410億円の6分の1にもならない。

今後、宣伝が広がって来春3月までに申請がどこまで伸びるかわからないが、仮に(4ヶ月で)5倍になると、かろうじて予算消化になるだろうか。(予算から宣伝費など事務経費に数十億円は消費すると見込む。)

しかし、本当に5万件以上の申請が見込めるだろうか。今は国産材が高騰しているから、果たしてどこまで利用されるか未知数である。60万円分のポイントをもらっても、国産材を住宅に使うことで、それ以上に高くついたら元も子もない。敬遠されるのは間違いないだろう。

いや、そもそも工務店が使いたくても国産材の建材が手に入らないなんてことは……。

住宅着工件数は、今年度は駆け込み需要で伸びるとしても、100万件に届くかどうか怪しい。そのうち木造住宅は反数程度だろうが、そのパイの中で、6万件を取り込まないといけない計算だ。

そして来年度の予算案にも、木材利用ポイント事業を盛り込むことが決定したという。今度は約155億円を計上している。国も大盤振る舞いである。
消費税アップで、新規着工が減少するのは間違いないが、それがどう影響するかも、また未知数。国も「博打」に参加するのだろうか。

2013/12/11

博打感覚で、木材価格予想

このところ、ゆるゆるの記事を書いてきたから、なんかマジで硬くて厳しいことを書こうかな、と思ったが、直近の話題は、材価高騰だろうか。

各地の木材市場で、たとえばスギ1立米1万6000円前後と、いっときの2倍以上の価格を付けていると聞くが、考えてみれば予想できたこと。消費税増税が決まって、駆け込み需要が高まっているからだ。そこに木材利用ポイントなどで「国産材の家を!」とけしかけた効果もあるだろう。

が、そんな需要拡大に際して、生産が拡大、つまり供給量を増やせなかったことが決定的だ。その理由はああだこうだと唱えられているが、個別事情はともかく、需要の先行きを読み損なったから、と言うのが最大公約数的原因だろう。
多少ともはしこく市場や建築業界に探りを入れれば、年末に向けて駆け込み需要が膨らむのは読めたはずなんだが。

と、後出しジャンケンのような評論するより、今後のことを考えよう。

まず、今回のことで来年は何が読み取れるか。

供給が少ないと、価格が上がる。……(おいおい、小学生の教科書みたいだ。)

そして消費税の駆け込み需要は必ず終わる(笑)。それが1月か2月か。 もしかしたら年末で終わるかもしれない。終わるときは突然だろう。遅れて出荷した材は、外れ籤を引く。

そして建築業界からは、国産材とは、欲しいときに手に入らないものということが知られてしまった。これで、やっぱ、電話一本で欲しい量が配達される外材だね! という気持ちになりかねない。そうなると、致命傷だ。

木材利用ポイント制度は、来年も継続させるらしい。消費税は、今後8%、10%と上がるのが規定路線だが、その分を木材利用ポイントでカバーする? 
仮に2000万円の木造住宅を建てると、消費税は現状5%が8%になれば、3%分の60万円高くなる。木材利用ポイントは最大60万円分。なんか、よくできた話だ(笑)。実は、この制度は、消費税が上がることを見込んで創設したんだよ、とか嘯いたりして。

経済や株価予想は基本的に博打みたいなものである。上がった理由(下がった理由)は、後からなんとでも付けられる。木材価格も、その一つに過ぎない。さあ、今後どうなるか。

私は、下がる方に1票。

ほかの業界はみんな自己責任で予想し、増産減産を決断する。それに外れると、シャープやパナソニックのような大手企業でも傾くわけだ。林業・木材業界だけが嘆いても文句を言ってはいけないよね。

2013/12/10

クリスマス・グッズは何製?

デパートに並んでいた、クリスマスの飾りつけ。

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今の季節だからこそ売れる。

結構なお値段だが、なかなか風情がある。

でも、これって基本材料は、松ぼっくりに藤蔓かなあ。

山に落ちているようなもんばかりだ。それを商品に変える例になる。

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こんなリースも、大量生産は難しく、手仕事でつくらねばなるまい。よくよく見れば、手間のかかる造りだ。

でも、どこでつくっているのか。

残念ながら、日本製ではないだろう。

と思って、アチコチラベルを見て製造地を探すと、ありました。

フィリピン製(笑)。南国でした。

フィリピンは雪こそ降らないが、キリスト教国だし、国民は手先は器用だし、こんなグッズをつくるのは適しているかもしれない。材料は現地にあるのかどうかわからないが……。

日本でつくっても、手間を考えるとあまり儲からないのかもしれない。しかし、手間を惜しまないことが、日本の工芸の真骨頂だったとも思うんだけどね。
かつて山村では、小さな木工品づくりが盛んだった。それが木材が高値で売れるようになった戦後の一時期に消えて行った。デカい木を伐って一攫千金狙いになったからだ。

こうした作品づくりを本業にするのは、今の日本では難しいかもしれないが、小遣い稼ぎの副業でもいいから、つくり続けてほしいと思うな。

2013/12/09

びっくり、クロスズメバチ巡る世界

先日、テレビで意外なテーマを取り上げていた。面白かったので、私も興味を持って調べてみた。

それは、昆虫食。とくにクロスズメバチだ。一般に地蜂、さらに地域によってはヘボと呼ぶ。巣は地中につくるが、このハチを食べる人々を紹介していた。幼虫だけでなく、成虫も美味しいのだという。
場所は、岐阜県恵那市串原。

……こんなことぐらいなら知っている。読者も知っているぞど、思った人が多かろう。

が、私が驚いたのは、それだけではない。

クロスズメバチを飼育している人々がいることだった。採取じゃないんだ! ヘポの巣を探して野を駆け回り、群がるハチ群を追い払いつつ必死で地面を掘って、巣を採取。その中の幼虫や卵、そして女王蜂を含む成虫も一網打尽……という世界を想像していたら、それもやるが、もっと手堅く巣箱をつくって飼育している。つまり養蜂だ。その方が確実に採れるし、安心安全。ハチを大きく育てることもできる。満足感も大きい、らしい。

さらに各人に独特の巣箱の形があって、それらを競っている。ハチが棲みやすい巣箱を皆、○○式と研究している。それをどこに設置とするか、餌は何を与えるか。なかにはちょっとした納屋なみの大きさの小屋までつくった人がいる。

そして大きく育ったヘボの巣を展示してコンテストを開くという(~_~;)。さらに同好会ができて、サミットや交流会も開かれている。料理法も研究している。

養蜂とはミツバチだけではなかったのか。このことに感動。

だが、私が驚いたのは、それだけはない。

なんと、ヘボの巣や虫たち(幼虫・サナギ、成虫)の売買が成立しているという。市を開くと、遠くから買いに来る人が列を作る。そして重さなどで取引をする。

おお、ここまで行けば、ビジネスだ! マーケットがあるなら、新たな養蜂ビジネスが可能かもしれない。考えたら、ミツバチで得た知見は、ほかのハチにも応用できるはずだ。

だが、私が驚いたのは、それだけはない。

なんと、この串原にイギリス人女性がいるのだ。そしてヘボ食の研究をしているのだ。それも妙齢の女性で、経歴が半端ではない。

シャーロット・ペインさん。26歳、かな?  かなりの美人v(^0^)。

もともと考古学や人類学を学んでいて、アフリカでチンパンジーやポノポの生態研究を行っていた。さらにアフリカゾウの集団遺伝子学と作物収穫などに取り組み、日本にも留学。一度はイギリスに帰ったが、なぜか昆虫食研究にめざめて再び日本へ。ほかにもインドやカナダでも研究。この経歴だけでもガツンと来たね。

そして串原でハチ食って、いや研究しております(~_~;)。

このように3段階、4段階を踏んで驚かせてくれたのである。

2013/12/08

スローベースのツリーハウス

昨日の薪ストーブが、なぜかウケたようで、せっかくだから主の「スローベース」木村勝一さんのツリーハウス作品群を。

1


これは、露天風呂のあるツリーハウス。

樹下で、お湯を沸かして汲み上げるのが大変(~_~;)。

でも、眺めはよさそうである。

だが、こんなの序の口。




むしろ、常識的なツリーハウスに感じる。

こちらを見ろ!

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これも一見、フツーのツリーハウス。たしかに造りが変わっているのではない。

が、中は和室というか、茶室。炉を切ってあるし。

そして、茶室の奥の壁がどんでん返しになっていて、奥に秘密の部屋がある。そこは書斎で、デスクの上にはピストルが……。それも坂本龍馬の持っていた同型のもの。ああ、ここで謀りごとを行うのだな。そして追手(誰だ?)にバレルと、この秘密部屋の屋根をはね上げて屋根の上に逃げられるという寸法だ。

ふふふ。男の子の想像力を刺激するのよ。

ほかにも、奇妙奇天烈なツリーハウスがあるのだけど、

超絶ツリーハウス?なのは、これ。

2


こ、これは、繭?

果たしてツリーハウスの範疇に入るのか?

登るのもハシゴで怖いが、中はもっと凄い。

3


こんな感じ。毛皮が敷いてあるのが、なんとなくワイルドぽくていい。

ターザンがスーザンをさらって連れ込む隠れ家、という感じか?

実際、入ると揺れる。もしハシゴが落ちたら、出られない(;_;)。

一つ一つ紹介していくときりがない。本体のスローベースの建物も、仕掛けだらけだったし。

とりあえず、ここを紹介しているのはこれらかな。

http://marugoto.exblog.jp/10776521/

http://sky.ap.teacup.com/kitaguni/1544.html

2013/12/07

薪ストーブのデザイン

近頃、人気の薪ストーブ。

私は、とくに薪ストーブに郷愁を感じることはないし、そもそも薪の調達に困るし、薪ストーブ本体が高すぎるし、自宅に設置する場所ないし、火付けに時間がかかるの面倒だし、そんなに寒くないし、煙突を設置するのに困るし、煙も出るし、近所から苦情が来る可能性高いし、煤が溜まると掃除が大変だし、灰の始末も考えないといけないし、だいたいコジャレたデザインが気に食わないし……今ある時計型ストーブで野外で遊んでいれば充分だい。ぜいぜい。

で、こんな薪ストーブ見ました。

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八戸で訪れたスローベースという不思議な空間。ツリーハウスだらけに秘密基地のような小屋。何屋さんなの? というごった煮的スペース。

そこにあった薪ストーブですわ。



こんな斬新? ぶっ飛んだデザインなら、いいかもしれない(~_~;)。

2013/12/06

ヤフー「木造ビルを建てて喜ぶのは……」

Yahoo!ニュースに記事を書きました。

「木造ビルを建てて喜ぶのは誰だろう」 http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20131206-00030416/

これはまだ考察中なので、結論は出ていません。ただ、林業家や大工が喜ぶ筋の建築物ではないように思えます。

かつて、私は木造ビルに期待を示したことがあります。『だれが日本の「森」を殺すのか』 などにも記しました。それは、文字通り、木材でビルを建てて、それが外からも内からも木造だとわかるデザインになると信じたからです。また、当然ながら通常の木材の価格で取引されると思いたかったからです。

が、木造住宅でさえ、大壁構法が主流となり、木造なのに木が見えない家が増えていることを考えると、そんなに安心していられないでしょうね。

2013/12/05

書評「多種共存の森」

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多種共存の森』 清和研二著  築地書館   2800円+税

~1000年続く森と林業の恵み~   

※サイドバーに掲載

森林関係の本は、専門書が多くて価格も高めのものが多いが、この本は新聞広告で見かけて、すぐ注文した。が、読むのに時間がかかった(~_~;)。

読みにくい本ではない。むしろ、エッセイ風の書き方であり、専門知識は詰まっているが、非常に読みやすいと言える。そして内容も、私好み。いや、このところ仕事上で林業関係の本や記事を読んでげんなりすることが多かった中で、出色の面白さである。

かつて熱帯雨林に夢中になり、森林生態学の本を貪り読んだ感覚が蘇る。久しぶりに(科学的な意味で)ワクワクしたし、後半の日本の林業の関する問題点の指摘や提言にかけては、我が意を得たり、だった。

読むのに時間がかかったのは、寝床で読みつつ、付箋を付けたり元にもどって読み返したりと行きつ戻りつを繰り返し、ときに睡魔に負けることも多かったからである……。

 
 

舞台は、主に日本の森だ。それも東北と北海道が多い。それは、著者が北大出身で、現在は東北大学の教授だからだろう。

第一部は、多種共存の仕組みについて、最新の学説を紹介しながら説得してくる。熱帯雨林が代表的だが、なぜ森林に生物多様性が生まれるのかは、生態学の最大のテーマとも言ってよく、さまざまな仮説が出ているが、反論もあって完全に説明できる定説はない。だが、本書では現在主流のニッチ仮説中規模攪乱説などにも触れながら、ジャンゼン-コンネル仮説で迫った。種子の散布と他種の侵入・病原菌の繁殖などの関係を解明したものだ。うん。うん。わくわくする。

そして多様性が高い生態系ほど、資源の利用効率が高く、生産性も高くなる。そして安定している……というテーゼを証明していくのだ。これだ、これだよ! と興奮する。

これこそ、前世紀にメーラーの唱えた「もっとも美しき森はまたもっとも収穫多き森である」という言葉(ただし、経験則)を裏打ちするかのようだ。
※私は「美しき森」を、景観だけでなく、生態的な多様性・安定性の意味で考えている。

そして第三部では、「多種共存の森を復元する」と題して、現在の日本の人工林(針葉樹)に広葉樹と混交させる方法を最新研究を交えつつ打ち出す。

それは多様性の確保と長期的に収穫を得るための林業を提案する。これは、ヨーロッパの近自然的林業に近づけることを意味しているのだろう。

そこに「強度間伐」しなければ種数が増えないことや、境目のない曖昧なゾーニングにすべきことを指摘。それだよ、それ。現在の林野庁が行っているきっちり機能別のゾーニングほど無意味なものはないと思っていたが、ここでもそこを指摘してくれた。

また林野庁の「全国森林計画」や「森林・林業再生プラン」の評価も私の意見と近い。全体として新制度を認めつつ、抜け落ちた部分や現実的でない点を指摘していくのだ。

たとえば、森林・林業再生プランでは、結局は針葉樹の一斉林を維持することを目指すだけで、生態系の機能に対する理解が弱い。
そして日本型フォレスター育成の内容が、まったく能力不足であることを見抜いている。現在のフォレスターの役割では、単なる林業の現場監督であり、とても生態系を理解してプランニングをするレベルに達していないことを危惧するのだ。

そして、木材需要予測の甘さも指摘。これも、私と同意見。どう考えても木材需要は縮んでいくのに、計画やプランでは、生産増強ばかりけしかけているのだから。

もちろん、具体化の段階では、それは不可能だろう、と思えるような部分もあるが、概して納得できた。

本書は、いわば森林生態学の知見を押さえた上での林業の教科書である。意外と、そんなテキストが日本の林業にはないのだから、貴重だ。逆に言えば、森林生態学を知らずに林業を語るなかれ、と吠えたい気分にさせてくれる本なのである。

2013/12/04

全国森林環境税を創設?

そろそろ来年度の予算案が出てくる頃だが、林野庁が新税の創設を要望事項に盛り込んだことを知っているだろうか。

それは、全国版の森林環境税である。

森林環境税と言えば、現在は全国の都道府県がつくっている独自課税。現在、33の県で実施しているはずだ。たいていは住民税に上乗せ方式で500円~1000円程度を徴収するものだ。そのままだと一般財源になってしまうが、使い道は森林保全に関することだけに使うように別途定めている。

それの全国版? これは何を意味するのだろうか。

今回の案では、所得税や法人税などに上乗せして徴収することを想定して、地球温暖化対策としての森林整備財源に充てる計画だそうだ。しかし、これは国税だ。ということは、自治体の森林環境税は廃止になるのか? まさか自治体分は継続して、新たに徴収するつもりではあるまい。

もともと森林環境税を実施している自治体の議員は、全国森林環境税創設促進連盟というのをつくっていて、文字通り全国森林環境税の創設を求めていた。

しかし、今の実態を見たら、とても安易に賛成できない。

この税金。ようは住民の頭数で金を集めて、森林に使うというわけだが、そのため矛盾が生じる。森林面積が広い自治体は、概して人口が少ないこと。逆に都市部には森林があまりないから、納めた税金は納めた住民にはあまり還元されない。

実際、森林面積の多い県は、たいした金額が集まらない。2~3億円程度である。一方で大都市を抱える自治体(たとえば神戸市のある兵庫県など)では、その10倍もの額が徴収され、使い道に困るほどだ。また同じ県内でも、多くが都市部の住民が払った税なのに、都市には使われないから、不公平感がある。

だから国税にして全国一律に集め(都会の住民からがっぽり取って)、森林の多い県にたくさん配分してほしい、というのが本音ではあるまいか。

なお使い道は、ほとんどが間伐補助金になっている。天然林・雑木林などの保全に回るのは、ごくわずかだ。国の間伐補助金に上乗せ、あるいは国の規定に当てはまらない間伐などを補助するために当てられるのだ。国が切り捨て間伐には補助金出しませんよ、と言っても、県が出してくれるケースは多くが森林環境税だろう。
しかし、本当に使い道が森林関係に限定されるのかどうかも怪しい。とくに地球温暖化などを持ち出しているから、なんとでも理屈を付けたら流用できる。

いずれにしても疑問だらけだ。まだ内容はわからないから、あまり先走って論じたくないが、増税だということを忘れずに。森林だの環境だの耳障りのいい言葉に騙されないことだ。

2013/12/03

鶏糞・牛糞・そして馬糞……

ホームセンターに園芸肥料が積み上げてある。

鶏糞。肥料の古典? だ。なんにでも使える。

牛糞。これも、最近は流行り。

で、次にあったのが、馬糞

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お馬の醗酵堆肥

おお、馬糞の肥料というのは、これまで見なかったな。

ニューフェイス(笑)。

製造しているのは、滋賀県の栗東トレーニングセンター。いわゆる栗東トレセン。競馬の聖地だ。

サラブレッドの糞を堆肥にしているのか。

ここで説明文を読むと、馬糞とスギのウッドシェープを堆肥化したものだそう。馬は、ニワトリやウシより消化が弱いので、有機物がたっぷり残っているのだという。

そこで思いつくのは、やっぱり馬搬でしょ!

馬搬をしたら、馬糞と木屑(主にスギ)が出るのは間違いないから、馬搬の副産物として馬糞肥料を売り出せるではとないか。これは、副業にもってこい\(^o^)/。

そういや、来年の干支は、馬。午。馬にちなんだ話題が世間に取り上げられるだろう。馬糞肥料も、売れ筋かもしれない。まさか馬糞の写真を、年賀状に載せるわけには行かないが……(笑)。

ちょっとお口直しの写真を。

Photo

生駒山ですぜ。

2013/12/02

Yahoo!ニュース「バイオマス発電」続編

Yahoo!ニュース個人に、「木質バイオマス発電は林業を救う?それとも破壊する?」を執筆しました。
http://t.co/nf4OyrQ23u

もっと激烈に書こうと思っていたけど、無難にまとめてしまった。私も年をとったもんだ……。

バイオマス・エネルギー利用は、あくまでマテリアル利用の陰の存在であるべきでしょう。様々な選択肢の一つであり、多様なビジネスプランの一つとして組み込むべきなのに、製材がダメなら合板、合板が頭打ちならバイオマス! という単純思考が情けない。

もしバイオマスがダメになったら? もう「撤退の林業計画」しかないな。。。

2013/12/01

大寒波に期待する?

12月に入った。長期の天気予報によると、今冬はかなり寒くなるとのことである。

夏が酷暑・猛暑だっただけに、熱収支のバランスとって寒くなるだろうなあ、と予想はしていたから、まあ仕方がないと思っている。

そこで、あえて大寒波に期待する。

先にツリーシェルターを紹介したところ、多くの意見や実例をいただいた。なるほど、こんな課題があるのかとか、制度上の不備なども感じる。また、ちょっと難癖じゃないかとか、もっとトータルな目で見るべきではないか、といった感想も持てた。
とはいえ、獣害が広がる一方なんだから、なんでも試してみる価値はあるだろう。

そこで! 大寒波である。単に寒いのは困るが、思いっきり雪が降ることを期待する。そして積雪が永く続くことを……。

山に雪が積もれば、シカやイノシシは動けなくなる。とくにイノシシは足が短いので、積雪が深いと鼻が雪の上に出ずに息ができない(^^;)。シカだって、深い雪では歩けなくなる。すると餌を求めて動けなくなる。もちろん小ジカほど影響は大きい。

これで餓死すれば、あっという間に生息数は減るだろう。

残酷なようだが、歴史的(地球史的)にそうして冬を生き延びられない個体が多かったから生息数が保たれた側面があることを忘れてはならない。それが近年の温暖化で積雪が減ったために、越冬するシカやイノシシが増えて爆発的に増えたのだ。

ここは、自然の回復力としての積雪に期待しよう。山に深い積雪が1ヶ月以上続けば、かなりの間引き効果が期待できるのではなかろうか。ここでも自然界のバランスシートが活かされるのだ。

え? 積雪が多いと人間の生活にも影響が出る? 雪下ろしが大変?  林業も仕事ができなくなる? 交通が麻痺する?  知らんよ。人間様は自分で工夫して生き延びるのだよ。

ま、私のところも急坂ばかりだから、雪が積もれば家から出られなくなるかもしれんから、食料買いだめしておこうかな。

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森と林業と田舎