サンダーバード博!
やっぱ、今行かなきゃ! ワクワクする。
なんと50年前の作品ですぞ。
国には属さないでつくられた国際救助隊。この斬新な設定がいい。
数々の展示に加えて、実際に上映もしていた。(新たにつくられた3D映像もある。)
改めて見ると、その特撮のレベルの高さに驚く。これが1960年代につくられた人形劇か? 人形の動きに加えて、模型の精密さ、動きのリアルさは今見ても色あせない。
なんとマッハ20で飛べるのだ。全世界の災害現場に2時間で駆けつける。
この形でジェット機なんだそう。翼は広げられる。
これは輸送機なんだけど、なぜか人気。私も好きだった。その重量感や後の合体ロボに通じるメカニカル感が受けるのかね。
ほかに3号(宇宙ロケット)、4号(水陸両用車)、5号(宇宙ステーション)はもちろん、地底にもぐるジェットモグラなどメカがいっぱい。
もちろんメンバーも欠かせない。
当時から、声優の声に合わせて口を動かす装置を内蔵させたのだそう。
しかし、ドラマの中では汗もかく(!)し、目で表情もつくる。そして女性は色っぽい(^o^)。
ちなみにイギリスで制作されたのに、登場人物はアメリカ人になっている。そして、舞台は2065年。つまり100年後を描いたのだが、今からは50年後なんだよ。。。
しかし、このブログの趣旨からして、紹介すべきメカはこれでしょ!
これは第27話に登場するマシン。
なんとクラブは蟹、ロッガーとは伐採機のこと。
機種の説明によると、「走りながら木材を飲み込み、パルプの原料を作り出す夢の原子力マシン」だそうだ。これが暴走してダムに突っ込んでいくので国際救助隊サンダーバードの出番となった。
いやはや(;^_^A。これに近いマシンは、すでにあるね。伐採しながらチップにしてしまうマシンが……。そのうち伐採しながら丸太を積み込んでいく超高性能林業マシンも登場するかもしれない。
しかし、サンダーバードに登場するマシンは、エネルギー源を原子力機関が多い。ところが、同時に原子力の怖さを強調する作品も多い。原発が爆破されかかったり、原子力飛行機が墜落しかけたり、原爆の強奪、そして海で原子炉が破壊されて地球上の海全部が放射能に汚染される恐怖まで描かれている。
原子力に対する希望と不安が両存する時代だったのだろう。
それにしても、国際救助隊という発想そのものが夢あふれている。「戦争以外の災害現場に駆けつける」とあるように、戦争には肩入れしないのだ。敵と戦うしか能のないロボットアニメよりずっと気持ちよい。いい夢見せてもらいました。
ただ、展覧会の最後に、自衛隊の宣伝があったのは興ざめ。いっそ、自衛隊を国際救助隊に模様替えしてくれたら、すっきりするのだが。
追伸。その後JR大阪駅に行くと「強風のため、サンダーバード27号は運転停止になりました」と放送が……。ダメじゃん。5号までは救助隊で活躍しているのに、27号まで行くと劣化してるぞ。(もちろん、このサンダーバードはJR西日本の北陸方面を走る特急のことである。念のため。)
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