クリスマス・グッズは何製?
デパートに並んでいた、クリスマスの飾りつけ。
結構なお値段だが、なかなか風情がある。
でも、これって基本材料は、松ぼっくりに藤蔓かなあ。
山に落ちているようなもんばかりだ。それを商品に変える例になる。
こんなリースも、大量生産は難しく、手仕事でつくらねばなるまい。よくよく見れば、手間のかかる造りだ。
でも、どこでつくっているのか。
残念ながら、日本製ではないだろう。
と思って、アチコチラベルを見て製造地を探すと、ありました。
フィリピン製(笑)。南国でした。
フィリピンは雪こそ降らないが、キリスト教国だし、国民は手先は器用だし、こんなグッズをつくるのは適しているかもしれない。材料は現地にあるのかどうかわからないが……。
日本でつくっても、手間を考えるとあまり儲からないのかもしれない。しかし、手間を惜しまないことが、日本の工芸の真骨頂だったとも思うんだけどね。
かつて山村では、小さな木工品づくりが盛んだった。それが木材が高値で売れるようになった戦後の一時期に消えて行った。デカい木を伐って一攫千金狙いになったからだ。
こうした作品づくりを本業にするのは、今の日本では難しいかもしれないが、小遣い稼ぎの副業でもいいから、つくり続けてほしいと思うな。
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郡上八幡は南天の産地なので、リースにも結構南天使っています。
今、正月飾り用の南天出荷ピークです。おもに京都など高級な門松用などに出荷されていますね(門松についている赤い実、南天です)。
投稿: 小森 | 2013/12/11 07:43
おお、南天を出荷していますか。本当は原材料だけでなく、製品にしたら利益幅が大きいと思うのですが、原材料を出してくれないと、どこでつくっても国産にならないわけで、やはり重要です。
こうした分野は、意外と延びしろの大きい産業ではないでしょうか。農業では「つまもの」で当てた上勝町のように。大きく儲けるより、地道な地域産業になると思います。
投稿: 田中淳夫 | 2013/12/11 09:48
ありますよー。
近所の直売所に★
投稿: みーふー | 2013/12/13 22:30
みーふーさんも、南天などでリース作って出荷した方が儲かるかも★
投稿: 田中淳夫 | 2013/12/14 14:32