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2013/12/09

びっくり、クロスズメバチ巡る世界

先日、テレビで意外なテーマを取り上げていた。面白かったので、私も興味を持って調べてみた。

それは、昆虫食。とくにクロスズメバチだ。一般に地蜂、さらに地域によってはヘボと呼ぶ。巣は地中につくるが、このハチを食べる人々を紹介していた。幼虫だけでなく、成虫も美味しいのだという。
場所は、岐阜県恵那市串原。

……こんなことぐらいなら知っている。読者も知っているぞど、思った人が多かろう。

が、私が驚いたのは、それだけではない。

クロスズメバチを飼育している人々がいることだった。採取じゃないんだ! ヘポの巣を探して野を駆け回り、群がるハチ群を追い払いつつ必死で地面を掘って、巣を採取。その中の幼虫や卵、そして女王蜂を含む成虫も一網打尽……という世界を想像していたら、それもやるが、もっと手堅く巣箱をつくって飼育している。つまり養蜂だ。その方が確実に採れるし、安心安全。ハチを大きく育てることもできる。満足感も大きい、らしい。

さらに各人に独特の巣箱の形があって、それらを競っている。ハチが棲みやすい巣箱を皆、○○式と研究している。それをどこに設置とするか、餌は何を与えるか。なかにはちょっとした納屋なみの大きさの小屋までつくった人がいる。

そして大きく育ったヘボの巣を展示してコンテストを開くという(~_~;)。さらに同好会ができて、サミットや交流会も開かれている。料理法も研究している。

養蜂とはミツバチだけではなかったのか。このことに感動。

だが、私が驚いたのは、それだけはない。

なんと、ヘボの巣や虫たち(幼虫・サナギ、成虫)の売買が成立しているという。市を開くと、遠くから買いに来る人が列を作る。そして重さなどで取引をする。

おお、ここまで行けば、ビジネスだ! マーケットがあるなら、新たな養蜂ビジネスが可能かもしれない。考えたら、ミツバチで得た知見は、ほかのハチにも応用できるはずだ。

だが、私が驚いたのは、それだけはない。

なんと、この串原にイギリス人女性がいるのだ。そしてヘボ食の研究をしているのだ。それも妙齢の女性で、経歴が半端ではない。

シャーロット・ペインさん。26歳、かな?  かなりの美人v(^0^)。

もともと考古学や人類学を学んでいて、アフリカでチンパンジーやポノポの生態研究を行っていた。さらにアフリカゾウの集団遺伝子学と作物収穫などに取り組み、日本にも留学。一度はイギリスに帰ったが、なぜか昆虫食研究にめざめて再び日本へ。ほかにもインドやカナダでも研究。この経歴だけでもガツンと来たね。

そして串原でハチ食って、いや研究しております(~_~;)。

このように3段階、4段階を踏んで驚かせてくれたのである。

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コメント

まあ、無料のブログやから
どうでもええといやぁええですけど
具体的な「実)がない割には,もったいつけすぎぃぃ

イチバンびっくりしたのは、美人のイギリス人女性ですかねえ。。。

美人だー!
今年最高に有益な情報っす(笑)
どっかに動画ころがってないんだろーか?

テレビ(NHK)では、可愛かったよう。ハチ食っていたけどね(^^;)。
これでハードなフィールドワークもしてきたのだから、鬼に金棒だす。(使い方間違っているか?)

ジバチを飼育しているのをはじめて知りました。
日本も狭いようでやはり広いんですね。

ジバチの蜂の子美味しいかったな、刺されてもあまり痛くないし・・・。

スズメバチは肉食、ミツバチは花蜜/花粉食なので飼育法はかなり違うんじゃないですか?
逆に言えば全く未開拓の分野が広がってるってことでしょうか
英語ではワスプwaspとビーbeeと違いますよね
海外ではスズメバチを養殖する文化あるんですかねー

ま・さん、か・さんと、一文字さんが多いこのコメント欄(笑)。

番組では、大きな小屋でスズメバチの飼育している人もいることを映していました。採蜜の養蜂とは違うけど、ノウハウはあるようです。
昆虫食は、アジア・アフリカが多いから欧米社会にあるだろうか。これも日本が残すべき文化かも。
世界昆虫食遺産に認定するといい。

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