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本の紹介

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2014/01/17

万国森林博覧会構想

昨日紹介した「木材利用の発展」には、万国森林博覧会の記述がある。実はほかの本にも登場したことがあるのだが、この博覧会は何だろうか。

森林とあるが、やはり林業系の展示会だろうか。

記述によると、明治17年に、イギリスのエジンバラで開かれた万国森林博覧会である。日本の山林局も林業関係の出品をしたとあるが、修羅などの古くからの運材設備の模型を出したところ、驚かれたそうだ。外国では、この手の重力を利用した運材方法はなかったらしい。しかも能率が高いのである。

しかし、労力がかかり、技術も難しい上に、場所ごとに製作しなければいけないことが真似ることが無理なのだ。

その点は別の機会に考えるとして、現代の世界で森林博覧会を開催できないか夢想してみた。世間に森林と林業の大切さ、奥の深さを紹介する博覧会である。

何ができるか考えてみる。

単に林業機械の展示会ではつまらない。そんな部門があってもいいが、一般受けしないだろう。もっと森林に関する幅広い展示やイベントを催さないと。

たとえば園芸部門もあっていい。世界の庭園展示、緑化技術の展示もいいだろう。砂漠を緑に! なんて実例もいいじゃないか。

もちろん研究発表の部門もほしい。

熱帯雨林など各地の森林の樹冠世界や地下世界を再現する。

世界中の熱帯雨林やサバンナからタイガまで生態展示するのもいいが、それだけでは植物園の温室みたいだから、いっそ3D映像の体験ドラマゾーン。さらに古生代の森、中生代ジュラ紀の森。コケの森。草ぼうぼうの庭を小人気分で歩く森があってもいいな。

そして砂漠展示もほしい。森林のない世界を示すことも重要なのだ。

ついでにグルメは、木の実とジビエでしょ(笑)。

また森林保全を訴えるNGO、NPOのブースも用意しよう。

見せる要素は、やはりチェンソーアートとアーボリカルチャーだな。日々、実演する。世界選手権戦を開いたら盛り上がるだろう。

一方で木工ゾーンでさまざまな木製品を見せる。つくる。木のオモチャも家具も、木造建築物も再現だ。

ログハウスはもちろん、さまざまな構法を展示する。巨大建築物もほしい。五重塔どころか高さ100メートルを越える七重塔や九重塔だって、日本はかつてあった。それを再現する。CLTもいいけど、もっと面白い建築を世界中から集めたい。

……いろいろ思いつくが、出展する企業や国を集めるのは大変かなあ。

しかし日本は、1990年に専門的な園芸博をアレンジして「国際花と緑の博覧会」を開いてしまった。同じように森林テーマの国際博を企画することは可能ではないか。ただし、バブル経済でないと難しいか?

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大阪・鶴見緑地の咲くや此花館。

これは、かつての国産花と緑の博覧会の会場の名残。

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

今現在立っている自分の場所が緑化したらどうなるのかというのをウェアラブル3D映像で見せたら面白いでしょうね。
現に平城宮跡では奈良時代当時の壮大な伽藍を歩きながらヴァーチャル体験できるようになってますよね。
これなら予算をかけずとも壮大なスケールであらゆるものが体験できそうです。

ウエラブル映像、ぜひ活かしてほしいですねえ。
本物の森をそこに設置するのは、莫大な費用がかかるうえに維持が難しい。そして効果はというと、意外と限界があるんですね。植物園の道を歩くだけみたいな。むしろ、自由に動いて覗ける映像の方が体感は大きいと思いますね。

……考えると、森林万博にはいろいろ可能性があるなあ。実現してほしいなあ。

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