無料ブログはココログ

本の紹介

« 京都北山の巨大伏状杉 | トップページ | 書店事情~キンドル版『森林異変』 »

2014/01/14

Y!ニュース 「日本の林業は、買いだ!?」の裏側 

Yahoo!ニュースに「日本の林業は、買いだ!?」を書きました。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20140114-00031575/

で、毎度の「裏側シリーズ」なのだが(^^;)、これを書くきっかけは、本当に今山を買おうとしている人が多いからだ。

このところ、しょっちゅう出会う。個人でも「この前300ヘクタール買った」という人もいるし、「今度まとめて2000ヘクタールくらい買いたい」という人もいる。以前、ITベンチャーを起こして財産を築いた人も、林業に参入して「世界一の山主になりたい」という。
もちろん、企業の山買いも珍しくない。本文では名を出さなかったが、有名どころなら住友林業もサントリーも買っている。ほかにもそうそうたる企業が今こそ山林を所有しようと動いていることが伝わってくる。

ただ、「日本の林業は、買いだ」と書けば、必ず「外資が日本の森を奪う」路線に食いついてくる人がいることは想像がついた(笑)。そこで、一応はそれとは違うことを記したつもりだが、それでも反応する人いるんですねえ。何の根拠で外国人が日本の森を買っていると思うのか。

実は、私はこの疑惑の最初の発信源を知っている。そして当人にも会って話を聞いている。彼自身は決してヘンな思惑があったわけではないが、その疑惑を漏らしたことで食いついた人間がいて、それをネタに一騒動起こせば儲かると考えてキャンペーンを仕掛けたらしい。その当たりの動きもほぼわかっている。そして、結果的に完全なデマであることも間違いないと断言しておこう。

だが、あえて今その経緯を発表するつもりはない。

……それにしても、森を買うと聞いたらすぐにこのネタに飛びつく御仁が多いのは、なんだろうね。よほど猜疑心に固まっているのか、日本および自分に自信を失っているのか。おそらくジャパン アズ ナンバーワンと言われた時代の日本人なら、こんなデマは一笑に伏しただろう。落日の日本を感じて焦っているからこそ、疑心暗鬼に染まり、周りに敵を見つけようとしているように思えてならない。

« 京都北山の巨大伏状杉 | トップページ | 書店事情~キンドル版『森林異変』 »

取材・執筆・講演」カテゴリの記事

コメント

今日は源氏名の方で・・・すいません。
わが町にも、1人山買いをした人がいます。
自己所有林が分散していて、収穫しにくい場所に点在している林業家(育林と農業が主で、木材生産は請負か委託に出す林業形態)。その当時の所有面積は50ヘクタール程度。
村外所有者がまとまった山を手放す情報を聞いて即断。新規取得の山で森林経営計画を属地で立てて生産に入りました。ある程度出来上がっている山ですが、購入価格がちょっと高かったこともあって返済が追い付いていくかどうか。もともと、臨時収入があれば山に投資をしていた林業経営手法の方でしたから、何とかしていくのだと思います。集約化集約化といわれていますが、個人的には究極の集約化は所有権移転による所有の集約化だと考えています。仕事の中で、やっている、やれる林業家には山買いを勧めています。

いますよねえ。その方は、現在は何ヘクタールくらい所有しているんですか。

私も森林組合などの集約化はたいして期待していませんが、「所有」といを名の集約には期待しています。つまり、大山主をつくるという意味ですが。

すいません。もう一人いました。
あまり書き込むと情報漏えいになりますので大雑把に。

村外地主が逝去して、それを親せき筋が購入引き継ぎ。
その一部(未造林地=普通林)を地元の林業家が購入した例。

現在は伐採跡地となっている林分ですが。

なにか、ご自分でやろうと考えているのでしょうけど。

皆さん、林業に期待しているじゃないですか。

工夫次第で利益が出るはず……なのが、林業だと思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/58946122

この記事へのトラックバック一覧です: Y!ニュース 「日本の林業は、買いだ!?」の裏側 :

« 京都北山の巨大伏状杉 | トップページ | 書店事情~キンドル版『森林異変』 »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

森と林業と田舎