やんばる(くいな)バーガーが食べられる日
沖縄北部の国頭村を車で走ると、道路標識で目立つのが、これ。
実際、よく道路に飛び出してきて、車に跳ねられたり、雛が側溝に落ちて死ぬ「ロードキル」が起きるそうだ。今年で2例、と書かれてあった。。。
というわけで、私もやんばるくいなの観察。
ヤンバルクイナ、見~つけた。
すぐ見られる。夜になると、よく吠えているし。
……と書くと、嘘ではないが、やっぱり問題だな。
写真は、「ヤンバルクイナ生体展示学習施設」というところで見たもの。昨年9月にできたそうだ。現在1羽だけ、室内展示場にいる。たった1羽……と思ったら、複数になると縄張り争いで殺し合い?をするそうだ。ここにいるのは、とくに人慣れしているというか、人好きなクイナちゃん。なんたって、ドアで音がすると、寄っていくのだから。
これは慣らしたわけではなく、性格だそうだ。一緒に生まれ育てた兄弟は、人に警戒心を解かないという。
では、施設に何羽いるのか?
驚いた。70羽以上いるのだそうだ。まだ飼育下で繁殖までは行っていないが、卵からの孵化は成功している。意外や、ヤンバルクイナたくさんいるのね。
なんか絶滅危惧のようなイメージで語られているが、害獣(マングースとかノネコとか)の駆除も進み、生息域も拡大しているし、数は増えているらしい。
野生動物とか、固有種と聞くと、すぐに生息危機と思われがちだが、生息環境さえ守れば、わりと増えやすいらしい。30数年前の「発見」前は、地元民は普通に見かけて獲って食べていたらしい。いや、農作物に害をなすので駆除していた話もある。
そういや、トキやコウノトリも、飼育繁殖の成功で、結構数は増えている。トキは数百羽になったはずだ。放鳥が成功して野生にもどったら、どんどん増えるかもしれない。
江戸時代、トキのいなかった地方でトキのつがいを移入して放すと、数十年後には増えすぎて農作物に害が出たので鉄砲を解禁して駆除した記録まで残っている。
ヤンバルクイナも、いつかそんな問題が起きるほど増える日が来るかもしれない。
そうなったら、やっぱり獲って食うことだな。ヤンバルクイナの肉でやんばるバーガー!というのはどうだろう? あああ、顰蹙買うこと書いてしまった。。。
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