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森と林業の本

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2014/02/01

次は竹林ジャーナリスト!

昨夜まで島根にいたのだが、益田で見学させてもらったのがこれ。

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何かわかるだろうか?

もちろん見た通りの粉だが、その材料は……。

木粉ではない。竹だ。竹パウダーである。

なかなか細かい。サイズは変えられるそうだが、0,1ミリ単位だろう。




私は、竹パウダーを製造していると聞いて、てっきりパンに混ぜて焼いて食べるのかと思った(笑)。それで喜ぶのはパンダだけか。いや、案外美味しいかもしれない。繊維質でダイエットパンになるし……。

そうではなかった。利用法はいろいろあるのだが、ここで行っているのは、土壌改良材。ただし、パウダーだと風で飛ぶからと、ペレットにしている。

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つなぎは米ぬかだそうだ。

水に濡れれば崩れるからすぐ土に混ざるだろう。

なかなかアイデア商品だと思ったのだが、実はその需要は想像以上に大きかった。某地方では大量に使っているということで、年間生産量は……担当者がうろ覚えの記憶では、2万トン! の竹を材料にしているという。これは凄い。アイデア商品のレベルを超えて、十分にビジネスになり得る。

実は、昨年は竹から紙をつくる工場を見学したのだが、そこでも年間2万トンの竹を集めているとのことだった。これを竹林から間伐で取り出すとすると、整備される竹林面積は数千~一万ヘクタールくらいにはなるのではないか。

竹林は、整備しても来年にはすぐにまた伸びるから積み重ねにくいが、それでも里山で猛威を奮う竹林整備の大きな力になるだろう。

う~ん。意外や竹の潜在的需要はあるのではないか。もっと事例を集めたら、現代版竹取物語を描けるぞ。

私も、森林ジャーナリストから竹林ジャーナリストに衣替えする日が近づいているのかもしれない……(⌒ー⌒)。

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コメント

面白いですね。
ぜひ、竹林ジャーナリストになって下さい。
竹がそんなに使用されていることなど、一般人は知りませんよ。

森林分野でもニッチな世界なのに、竹林に絞るとニッチすぎてオタク世界になりそう。。。まあ、オタクでも鉄オタやアニメオタ並に広がりがあればいいけど、望めないなあ。

竹パウダーを製造している会社を教えて頂けませんか?
私も一度見てみたいので,よろしくお願い致します。
竹林を整備する方法として有効ですね。

ありがとうございました。
増本建設ですね。一度工場を見学したいと考えています。
竹パウダーから,土壌改良材とは素晴らしいアイデアですね。

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