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森と林業の本

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2014/03/12

水掛け不動尊の苔

大阪ミナミの法善寺横丁。

3
歌にもなった法善寺は、水掛け不動で有名である。

日々お参りする人々は、水を掛けて手を合わせる。常に水を滴らせているから、不動明王の全身に苔が幾重にも繁っているのが名物でもある。

 

3・11は、横浜からの来客を大阪で迎えた。数十年来の友人だが、ここ10年近くは会っていなかった。

久々の再会は、難波であった。そこで法善寺横丁で一献を傾けた。

積もる話もある。が、やはり話の原点は、3年前のこの日。

震災とお互いの境遇が交差しつつ、歳月を語る。

彼は建設業界に籍を置くので、ちょっと違った角度から被災地を見ているし、その中で蠢く人間模様もある。それに揉まれ、振り回され、うまく立ち回るのだ。

復興がうまく進まないのはなぜか。なかなか表には出ない現地事情もあるし、業界の体質と目先に縛られた人々の姿が浮き出る。

いつしか、建設業界と林業界のどこがダメか話になった(^^;)。建設会社のここがおかしい。いや林業界はもっと酷い。何々こっちだって酷い奴はいるぞ……。ダメ加減自慢。オイオイ

両業界は相似形のようでありながら、ベクトルは正反対かもしれない。

ちなみに彼は、元ライターで優れたノンフィクションを書いていたが事情あって会社勤めに転進した。だから、その話、書けばいいのに、と思う。

長く生きてきたら、苔もつくけど、苔も財産。結局自分で歩まねば仕方ないなあ、とお互いを再確認。

そして夜の巷に溶け込んでいったのであった。

013


「グリコ見ると、元気になるなあ」。

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