開花宣言!……(ミツマタ)
ニュースでは、愛媛県宇和島市で開花宣言が出たそう。もちろんサクラ、それもソメイヨシノである。
私も、今日は丹後まで行って、開花を見てきた。ただし、ミツマタである。
ミツマタは、早春に葉に先駆けて開花する。白いつぼみの集合花で、開くと黄色の花びらがぼんぼりのように丸くひろがる。
万葉人は、春に先駆けて咲くことからサクサクと呼んだとか……。
残念ながら今日は満開とはいかず、まだ白いつぼみが目立ったが、パラパラと早咲きしたものもある。いわば2~3分咲き。サクラも5つの花が開けば開花宣言するのだから、ミツマタも開花宣言できるだろう。
言わずと知れた、和紙の原料だが、現在はほとんど栽培されていない。材料としては輸入ものに席巻されているが、かつて育てた名残が林内にひろがっている。
生長は比較的早く、しかも強い。人工林の林床のような薄暗いところでも育つ耐陰性がある。またシカが食べないから、林床栽培に向いていると最近復活させる試みもあるようだ。
国産原料として付加価値をつけたら、ある程度は売れるかもしれない。小規模なら栽培するより採集でもやって行けるだろう。3~4月は花園として入場料を取る経営も可能かもしれない。
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ミツマタの花はかわゆいですね。
私は大好きで、今年はある集落の墓地周辺にある町有林に植栽しました。シカに食べられないし、この彼岸の季節に黄色いかわいい花を咲かせるからというのが理由です。
生け花の枝もの需要が少し目減りしている中、フラワーアレンジメントの勢いはあります。フラワーアレンジメントの材料としての需給ができないものかと考えます。
理由は、かわゆいから。
みなさんはどう思われるでしょうか?
あと、移植活着もいいようですし、割とすんなりと大きくなります。
投稿: 鈴木浩之 | 2014/03/18 08:12
生け花やフラワーアレンジメント需要か!
さすが、よいところに目をつけましたね。使えますよ。花はわりと長持ちするから。つぼみのうちに伐ってふかし栽培はできるのだろうか。
売り込み方次第かも。
投稿: 田中淳夫 | 2014/03/18 09:26