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森と林業の本

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2014/03/11

中国の森林増加と輸入木材事情

中国が国家的プロジェクトで森林造成に務めていることは知られるが、このほど公表された数字(第8回全国森林資源調査)では、森林面積が2億800万ヘクタールで森林率は21,63%、森林蓄積量は151億3700万立方メートルとなったそうだ。

5年前の調査と比べると、森林率で1,27%上昇している。

内訳では、天然林面積は215万ヘクタール増の1億2184万ヘクタール、人工林面積は764万ヘクタール増の6933万ヘクタールである。人工林面積は世界一。

ものすごい上昇率のように思えるが、それでも中国の国家公約だった森林率23%に届かなかったそうだ。ちなみに世界平均は31%である。

今後は、植林適地が減っていくから、あまり伸びないと見られているが、数十年前までは1割以下だったことを考えると、よくぞ植林した。日本の戦後は、森林率を実質20%くらい上げている(統計上は変わらないけど)が、それどころじゃない。

もっとも、衛星写真で世界の森林状況を調査している人に言わせると、中国の森林がそれほど増えたことを確認できないそうだが……。植えたものの、まだ森と言えるほど育っていない土地も多いだろう。いや、ちゃんと生育しているのか、そもそも中国のこの手の統計の精度はどこまであるのか、と疑いだしたらきりがない。

日本だって、国内的には森林率67%だが、FAOなどの統計では64%とずれている。だいたい皆伐した禿山だって、森林に含んでいるのが日本の統計だ。

一方で、中国の原木輸入量の増加もすごい。

2013年の原木輸入量は累計4515万9000立方メートル。日本の木材需要の2,5倍くらい?
しかも前年に比べ19,18%増なのだ。世界最大の木材貿易国であるのは間違いない。

原木輸入国は2012年比8,27%減だったロシアが減ったものの、ほかの国の軒並み増加。ニュージーランドは1023,38万立方メートルで33,44%増。中国最大の原木輸入国となった。さらにアメリカは54,14%増、ミャンマーは57,3%増。

もはや日本は、木材輸入の主役になれないなあ、と思う。別に悪いことではないけれど。いよいよ国産材にシフトしていくべき、いやシフトせざるを得ないのではないか。

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コメント

ようやく国産材を輸出する状況になりましたね。
国家戦略として、杉やヒノキを製材して中国や韓国に輸出して外貨を稼ぐ仕組みを作り上げる時代です。
誰が先鞭をつけるか。
これからがみものですね。
大手の総合商社か中小の企業家?

潜在的には、日本の木材は輸出する可能性を秘めています。
しかし、今の業界に、それを推進するノウハウがあるだろうか。。。

アブナイ貿易に経験豊かな商社が入ることは重要ですが、木材業界側を誰が仕切るのかが大変だろうな、と。

面白い統計ですね。
森林のことはよくわからないのですが、天然林は5年前には11,969万ヘクタールだったものが215万ヘクタール増えているということですね。率にすると1.8%です。年あたりだと、ざっと0.35%。
人工林なら植林で増やせるでしょうが、天然林ってそんなに簡単に増えるものなんでしょうか?

私も、統計の意味がわからないところがあります(^o^)。天然林って、人が増やしたら天然と言わないわけで。。。同一樹種を植えるような人工林ではなくて、おそらく雑木林的な意味なのでしょう。

数字はともかく、中国は森林造成に熱心なのは確かです。

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