『森林業界』はないのか
木材界の老舗業界紙「林材新聞」が廃刊になるそうだ。
その手の業界にまったくつながりはないのだが、林材新聞社は一度だけ訪問したことがある。取材というか、情報収集のためだ。その求めた情報が何だったのか思い出さないのだが、南洋材のことだった気がする。当時はボルネオ通いを続けていたからだ。ただ求める情報が得られなかった記憶がある。
また、林材新聞そのものではないが、その中の一人が新たな業界紙?誌?を創刊するとかでお声がかかってお会いしたこともある。が、それも宴会しただけで、その後音沙汰なし。どうやら内紛を起こしたのか話は流れたと聞いたが……。
今はなき「農林経済」という時事通信のニュースレターの仕事はよくしていたが、これは業界誌ではないな。農林専門誌、論文誌に近いかもしれない。
「日本唯一の森林ジャーナリスト」を名のる私だが、業界紙や業界誌とはまったく接点がない。上記の例外を除くと、仕事上はもちろん、同業者的な横のつきあいもなかった。また林政ジャーナリストの会というのもあるらしいのだが、これまた見事に接点がない。
よく言えば、孤高のジャーナリスト(笑)。悪く言えば?つま弾き。。。
ついでに言えば、私は林野庁の仕事を一度もしたことがない。林業界は極めて狭くて小さな業界だが、その中で主管官庁の仕事をしないというのは珍しいのではないだろうか。
これは今や自慢だ。別に断るのではなくて、およびがかからないのだから仕方がない。
そうそう林野庁ではないが、森林総合研究所関西支所は、今年度まで評議員を務めた。こちらは独立行政法人だから、一応別組織だが……。
自治体は結構あるが、主に講演・セミナー系である。が、間伐推進シンポジウムで「間伐なんかしなくていい」とか、森林環境税のシンポで「なんで増税するんだ。いやだ、払いたくない」とか発言するものだから、次のお呼びはかからなくなる(^^;)。
この調子だと仕事は減るかもしれんが、そんな人間関係が苦手で自分の思うところをそのまま口から出す性分なんだからしょうがない。
それはともかく、もはや「林業界」「木材業界」という括りが狭いのではないかと思う。たとえば「森林業界」というのはないのだろうか。森林に関わる産業分野全般を扱う新聞・雑誌。
そこには林業も多少は含んでよいのだが、もっと広く森林に関わる緑化、砂防事業、さらにアウトドアとか森林リゾート(観光)、環境教育、森林療法にプラントハイターなんて事業まで入れてしまうような……。高木を扱う造園・園芸も入れてもいいかもしれない。いやいや、森林保護事業とかNPO運営まで入れる。
そんな幅広い「森林業界」を作り出せたら、私の出番も増えるのに(^o^)。
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