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森と林業の本

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2014/04/17

皆伐地その後

生駒山で展開している里山再生実験(このように書くと、結構おおごとなプロジェクトみたい)だが、その後もせっせと地拵えを行っている。

地拵えと言っても、伐採跡に何か植えるわけではない。ただ、そのままでは倒木が折り重なったままで地面を覆っているから、芽生えも悪いし見映えも悪い……。

そんなわけで、幹を刻み、枝葉を払っては体積を減らして積み上げている。幸か不幸か、あまり傾斜のない土地なもので、下に投げ下ろすこともできず、自力で運ばないといけない。枝葉やぶつ切りした幹を転がすのは体力使う。これが結構な運動になる。

これは誰も応援を頼めないから一人孤独な作業だ(^o^)。が、なかなかよろしい。地味だが工夫がいるし、もくもくとやっていると考え事をするのに向いている。

それとは別の理由もある。実は娘から先日「太った!」と罵倒されて、減量を厳命された。たしかに、この半年、急に太った。これは引っ越して親と同居が始まったからだろう。何かとお菓子を口にすることが増えた。

そこで食事もだが、やはり運動。いつものように森林を遭難、もとい散策してもよいのだが、地拵えを運動としているのだよ。

少しずつ、地面が露出してきた。そこに日光が当たるのを見るのは気持ちよい。

7

よく見ると、そこかしこに緑が萌えだしていることに気づく。

これはソヨゴか。切株から、新たな萌芽が伸びたのだろうか。まさに萌え~だ。



                         


   

6

切り倒した木の枝葉を払って、積み上げたところを再び移動して見ると、下から芽生えが。

健気ではないか。。。。

これらは、もし伐採しなかったら、仮に芽生えても、暗い林内だったからさして生長しないまま枯れていたかもしれない。
しかし明るくなったので、大きく生長する可能性がある。

と、そこで気づいた。萌芽はこれまで生えていた木の切株から生える。……すると、また照葉樹の森になってしまうじゃないか。。。

 

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コメント

メタボ対策としての山仕事とは、贅沢な運動療法ですね。
こちらは自然観察のための散策や雑魚釣りのための歩きですから。
 里山の有効活用は、高齢者の健康づくりに役立てるのが一番ですね。
森林療法などと大げさなことを言わないで、里山で遊ぶ高齢者が増えたことは,健康管理上よろしいかも。
2週間ぶりの雨で植物が生き生きしております。

今日は雨で森も濡れているから地拵えはお休みですね。

でも森林健康法として呼びかけたら、また手伝ってくれる人が現れるか?

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