奈良にシカ
※タイトルは、「奈良のシカ」の間違いでなく、「奈良にシカ」です。
本日は、お客さん(林業関係者)を奈良観光に連れて行く。
奈良を観光で来たのは小学生時代の遠足程度、というので、奈良の定番観光地を案内して、まずは奈良の魅力に気づかせ、奈良ファンにし、さらに奈良通にする・・・という遠大な計画である。
ただ時間があまりないので、選んだのは若草山!
車で登れるし、今日は青空。野外が気持ちいい。
山焼きで有名だが、ここからは東大寺の大仏殿も興福寺の五重塔も見えるし、何より眺めが良い。生駒山をバックに、奈良盆地から春日山原始林まで一望だ。実は新日本3大夜景の一つに選ばれたこともある。
狙い通り、客人は大いに喜んでいただけた。
ところで、若草山は毎年焼いているから草原だ。今の季節はワラビが萌え出ていて、それを取る人々もいるが、それより多くのシカがいる。
ちょうど毛の生えかわり時期なのか、ちょいと見すぼらしい。
が、真剣に芝生をついばむ食欲は結構怖い。
そのシカの姿を見て、いうのだ。
「憎きシカ!」
いや、奈良ではシカは神の使いだから。
「それなら、全国のシカを奈良に閉じ込めたらいい」
おいおい。いくら林業現場では苦しめられているとはいえ・・・。奈良にシカを追い込んだら、奈良の緑はどうなる。世界遺産の春日山原始林まで草原にしてどうする。いや、すでに原始林の林床は危機的なんだけど。
暴言じゃ(泣)。
若草山山頂から、東大寺方面の景色を無視して、春日山原始林の中に生えているスギを探す「お客さん」。
「お客さん」の要望で、本人の姿は塗りつぶさせていただきました。
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