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森と林業と動物の本

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2014/04/25

アーボマスター講習会の肝

 

アーボマスター講習会5日目、つまり最終日。また覗きに行った。

今日は、受講生みんながノビノビと登る登る、木に登る。

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なんたって、今日は完璧な青空。新緑が萌える木々に登るのだよ。

ああ、私も登りたかったよ(;_;)。

5日間の間にメンバーは打ち解け、実技にはまっている感じ。初日は座学とデモンストレーション見学ばかりで自ら動けなかったが、今日は思う存分身体を動かす。

実は、受講生のレベルは千差万別。チェンソーもツリークライミングもほぼ素人から、すでにプロとして仕事でやっている人まで。しかし、受講生同士も教え合ったり、情報交換、技術交換しつつ行っている。なんたって受講生の一人にジョン・ギャスライトがいるんだよ。え、講師じゃなくて??

私自身も、いろいろな人と話ができて面白かった。それぞれ立場や目的は違うのだが、思うところあって講習会に参加したのである。

で、おそらく日本で開かれたこの手の講習会では最高級のメンバーと内容だったと思うのだが、ここで何が教えられたのだろうか。

この点は、主催者であるアーボジャパン代表の小林仁さんの言葉にあった。

セーフティ、セーフティ、セーフティ。

安全に、木に登り、チェンソーを扱う。不安や疑問を感じたら必ず立ち止まる。絶対安全を確保して行う。

これに尽きるだろう。単純にチェンソー技術や木登り技術を身につけることだけを考えると、今回は基本コースであり、また5日間という期間は短すぎる。技術も人によって違うだろうし、道具も次々と新しいものが現れる。しかし、安全思想を身につけることで、どんな場面にも対応できる……。

私は、自分が講習を受けたわけでもないのに、そう気づいた。同時に、この発想は人材育成全般に通じることではないか、ということも。

ちなみに残念だったのは、私が木に登れなかったこと。
有り難かったのは、同席したハスクバーナの開発担当者に、「近頃、私のチェンソーの調子が悪いですよ~」と相談したら、直接(たまたま車にチェンソーを積んでいたのだ)調節していただけたことであった(^o^)。

よし、またタナカ山林で、元気よく、安全に、伐採しよう!

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