復興事業事例集に「磐城高箸」
福島県いわき市で、割り箸づくりを行っている㈱磐城高箸が、復興庁の作成した「被災地での55の挑戦 -企業による復興事業事例集 Vol.2-」に掲載された。
まずは、ご本人のブログ。
http://ozizo-kun.iwaki-takahashi.biz/?eid=301#sequel
ここには、遠慮深く? 表紙しか掲載していないので、私は載せてしまおう。
http://www.reconstruction.go.jp/topics/20140422_hisaichi55vol2_shinshohin.pdf
該当部分を切り取ると、表紙、目次に続くトップ記事である。
これまでの高橋社長の歩みを簡潔にまとめているが、注目すべきは、最後の(4)エッセンスだ。
ここには、割り箸を原料調達から製造、商品企画、販売までを一貫して行っている会社は他にない、とある。事実、私も知らない。とくにデザイン担当者を雇用しているところはないだろう。
吉野では、華やかな時代に分業が発達しすぎて、逆に今では各過程がバラバラで自由な活動ができなくなっている。
しかも、これは高橋社長からの情報だが、高級割り箸九寸杉利久箸の生産者h、東日本でただ一軒。肝心の吉野でも廃業が相次ぎ、たった1軒しか残っていないという。どうやら全国で2軒しかないのである。
これは、由々しき事態である。気がつけば、割り箸文化は消えていた……なんてことになりかねない。天削もいいが、これだけでは高級品分野は弱い。また中国産の元禄割り箸だけでは、文化に昇華し切れないだろう。。。
ともあれ、頑張ってほしい。とくに福島県は、実は奈良県や和歌山県、北海道など古参の産地とは違って、近年割り箸業者が多い地域となっているのだ。一方で、かつて皇室で使う箸も、福島県相馬産の木(ミズキ)を使っていたという由緒ある歴史も持つ。
ならば、磐城高箸が、高級割り箸の代名詞になる可能性だって??
それにしても。。。。『割り箸はもったいない?』、復刊しないかなあ。。。
« 近鉄奈良線100周年の陰に | トップページ | 木登り史を振り返る »
「割り箸」カテゴリの記事
- ローズウッドの箸(2024.07.16)
- RF1の惣菜に国産割り箸(2024.02.05)
- ファミマのフォークと割り箸(2024.01.23)
- 割り箸グレードアップ(2023.05.20)
- Y!ニュース「割り箸が熱い!……」を書いた裏事情(2023.03.13)
コメント