無料ブログはココログ

本の紹介

« 「日本の」サカキとマツ | トップページ | 緑茶ジャーナリスト »

2014/05/19

著作権を奪う

本日は、ちょっと愚痴&怒り。

 
先日、メールで仕事の依頼が来た。Webメディアにおける執筆である。
そしてコンセプトとターゲットを示してきた。
 
たとえば地球環境やエネルギー問題などの課題解決に向けたイノベーションを世の中に発信する……。
読み手は、最先端な情報に興味があり、新しいものが好きなチームリーダーや経営者的な存在……。
 
まあ、それはいい。私のブログやYahoo!ニュースなどを読んで声をかけてきたのだろう。
そして条件が並んでいる。原稿料を問い合わせると、あまりの安さは、Webだなあ、と思ったのだが、それでも無料でブログ記事を毎日書いている要領で執筆して、お小遣い(~_~;)もらえるなら、それもよいかと思った。 
 
 
が、気になる点がある。
 
• 著作権は弊社に属す
 
の項目があったのだ。
 
これは解せない。著作権は、執筆者が持つもので、他者(他社)に譲るものではない。とくに私のようなフリーランスの人間にとって、著作権は生命線である。自らが書いたものの権利(と義務)は、本人が持たねばならない。それを譲ったら、フリーではなくなるし、勝手に転載されたり、内容を改変されても文句を言えない。そして私の名前で発表されたら面倒なことになる。(私の名前を付与しなければ、それはそれで問題だが。)
 
その点を問い合わせると、著作権は譲ってもらうのが条件と、譲らない。
 
 
ちなみにこの会社を興したのは、広告系の人間(電通出身ときやらのプロフィールもあったが)らしい。広告業界は、著作権を創作者から奪って当たり前としているのか
 
やり取りの中で、ようするに先方は転載する気まんまんなのがわかった。
最初に定めた媒体に発表するだけでなく、複数の執筆者に書かせた記事を、似合った媒体が登場するたびにどんどん転載するつもりだから著作権をよこせ、というのだろう。しかし、他人の記事を二次利用して金もうけし、その執筆者に使用料を払わないという魂胆とは何事か。
 
 
もちろん、その時点で決裂である。
 
断った途端に、なしのつぶてだ。挨拶もない。
 
 
実は著作権とはそんなに単純ではなく、仮に譲る契約をしても主張できる面もあるのだが、裁判起こしてそんなやり取りするほどの原稿料でもない。
 
また著作権を奪おうという輩にも腹が立つが、著作権をあっさり他社に譲る人間が多くいるらしいことにも呆れる。
なかには、どうせ一過性の内容だから、二次利用できまいと考える筆者がいるかもしれないが、自らの文章をそんなに粗末に扱うことも許せない。
 
ちなみに、私は相手によっては超低料金で受けたり、無料で書くことさえあるが、著作権だけは手放す気はない。
 
 
折しもこの季節は、多くの出版社から書類が届く。いずれも小中高校生向きの問題集をつくっている会社だ。国語の入試問題に私の著作の文章が採用されたことから、その問題を収録するためには問題文の著作権者である私の許諾がないといけないからだ。
おかげで連日、私は書類にサインをしてハンコを押し、ときには何か書き添えて返送している。(本日は2通なり。)
それが年間を通すと数十通になるのである。
 
もちろん、些少ながら印税が出る。文章量がわずか(数十ページの問題集の中の1ページか半ページくらい)だから、金額はわずかだが、出版刷り数によってはそこそこになるし、それが何点にもなれば、結構な「お小遣い」になる\(^o^)/。
 
また書類とはいえ、担当者の文章によっては心が通う部分もある。
 
著作権をなめんなよ。
 

« 「日本の」サカキとマツ | トップページ | 緑茶ジャーナリスト »

取材・執筆・講演」カテゴリの記事

コメント

日本は他の先進国と比べて(中国は論外)、著作権や特許権についての意識や対策が遅れていますね。

このほど著作権は、欧米並みに著作者の死後70年(現在は50年)まで延ばすことが決まったそうです。

これは逆の意味で反対。著作権は著作者個人のもので、なぜ遺族のためにそんなに長期間も残すのか理解できない。亡くなった時点で消滅させるべきです。(多少のタイムラグはあっても。)遺族を甘やかしたらイカン。

「担当者の文章によっては心が通う部分もある。」
私の父は小さい出版社を経営していましたが、
同じことを言って、短くても必ず一言心のある言葉を使うことを
教えらえたことを思い出しました。
そういうやり取りを、父は作家としていたのでしょう。
個人的な話をすみませんが、うれしかったので。

無味乾燥な連絡事項的な書類の文章でも、わずかな言葉づかいや言い回し、そして添えられた一文に感じることがあります。
つい、私も何か書き添えたくなります(^o^)。

ま、「住所変更しました」程度のことが多いけどね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/59672022

この記事へのトラックバック一覧です: 著作権を奪う:

« 「日本の」サカキとマツ | トップページ | 緑茶ジャーナリスト »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

森と林業と田舎