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2014/05/28

藻谷氏の「里山資本主義」講演会

奈良でも開かれた藻谷公介氏の「里山資本主義」の講演会に行ってきた。

 
本の内容と同じだったらつまんないな、と思っていたのだが、それなりに話を大きく膨らませつつ、新たな事例も入れつつ、脱線しつつ政権批判をしつつ、面白く聞かせていただいた。私の講演にも活かせるかもしれん(^^;)。
001
 
場所は、奈良県の桜井市にある大規模集成材によるホール。(前方後円墳の形をしている。)
 
わざとこのホールを使ったのは、主催者側の意図だろう。
 
「これ、銘建工業の集成材じゃないか」と言っていたが、私はちょっと違うように思えたけどなあ。そもそも奈良県にも大規模集成材メーカーはある。わざわざ他県の会社にしたら、嫌われるだろう。
 
また、この木が国産材かどうかは、よくわからなかったが、ちょっと疑問がある。
 
 
 
さて、講演の大雑把な感想を言えば、やはり「総論賛成、各論疑問」だろうか。
 
全体としては理解できるし、私も貪欲な歯止めの壊れたマネー資本主義から地域に根付いた、ほどほどの資本主義を望む。
 
ただ、言うはやすし行うは難し、である。どうして目先の利益を確保するか、コンクリートの3倍の建設費を出して木造にするか、という問題点をクリアするヒントがほしかった。
 
それにアベノミクスで円安になってから貿易赤字が広がった事実をグラフで示しながら「数字を見ろ」と言ったけど、木材価格に関しては、「安い外材に圧されて……」という言葉も出てくる。
 
木材輸入が解禁になった時代は外材の方が高かったし、その後の円高で安くなった外材
も、90年代には丸太・製品価格とも外材の方が高くなっている。ここ数年だけの統計で見ると国産材が廃れた理由を見失う。
 
バイオマスエネルギーとバイオマス発電の違いをあえて混同させて話しているようにも聴こえた。前者は熱利用が中心で、発電とは微妙に違うし、ドイツ、オーストリアで行われているものも、ちゃんと区別している。それなのに、その点に触れない。バイオマスエネルギー利用を推進するのはいいけれど、バイオマス発電の推進は危険だよ。
 
さて、私も来月は里山の講演会を金沢で行う。ここでは、「私流の里山資本主義」を話そうかな。もしかして、里山共産主義、いや里山快楽主義になるかもしれないけれど(⌒ー⌒)。

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コメント

静岡市議会議員をしております平島政二と申します。ちょうど本日、藻谷氏の講演を市ヶ谷に聞きに行く新幹線の中で田中さんの記事を拝見致しました。私は中山間地振興を中心に活動しておりますが、静岡市の山に関わる活動を行っております人々の間では「里山資本主義」は聖書の如くあつかわれております。そんな中で田中さんの御指摘は実際に現場で活動を行っている人間にとっては大変共感できるものです。静岡市議会では10月には藻谷氏を呼んで講演をして頂くことになっておりますが、田中さんの著作物を今後よく読ませて頂いて比較、勉強させていただきます。今後共、宜しくお願い致します。

静岡市ですか。我が青春の地、です(^o^)。
市ヶ谷で講演を聞かれた感想などをお教えください。

里山資本主義は、その精神を汲みつつ、実践には改めて検証されることをお勧めします。現場では、中国地方の山間部も、オーストリアやドイツも、そんなに上手く行っていませんから。

上記記事でも触れた大規模集成材のホールの件ですが、調べてくれた人がいました。
 
「桜井市立図書館の集成材は、奈良県集成材協同組合が製造した。更に板材を含めてすべての材木は桜井市内の山林から切り出されたものです。」とのこと。やっぱり奈良産だったのでした。
集成材は、銘建だけではございません。

ネットサーフィンしてこのサイトにきましたが、私は彫刻家です。この2年間、所有林の全体のアート化を目指して公開制作を続けています。制作費の一部になればと間伐材の出荷経験もしました。周知のとおり里山自体の維持費すら捻出できず、このままだと林業全体の荒廃しか残っていない気がします。林業の現場経験から少しは現状を理解しているつもりす。失礼ながら「里山資本主義」はすばらしいのですが、お題目のようなイメージ戦略だけでは、どうにもならにところまで疲弊し切っているように思えてなりません。しがない一彫刻家の憂いです。

所有林のアート化! それは面白い。
美しい森ができたら、そちらの方が木材出すより金になりそうだ(笑)。

いや、真面目な話、アート化した森の方が、将来性あります。そして美しい森ほどよい木が育っている証拠にもなるでしょう。

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