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森と林業の本

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2014/05/04

生駒山中の巨木

生駒山に登ろうと思った。

 
今更? まあ、運動不足だから(笑)。
 
ただし、なるべく道をたどらないで。登山道も、自動車道も、いろいろある間道も使わず登る。これが命題だ。山頂まで一直線……かどうか、既存の道を横断することはあっても、そのまま歩かないように進むのが目標だ。
 
距離にして、おそらく5キロ以下だが、生駒山は結構急斜面だ。道がなくても登れるか? 
 
 
家を出て、すぐに裏山に入る。まずたどるのは獣道。常々思っているのだが、獣道とは獣にとって通りやすい道なのであって、何もないところを進むのなら獣道は、人にも通りやすいだろうと。幸い獣道は、たくさんある。 
 
かなりの急斜面も登るのだが、面白いのは、そんな急斜面の上には意外や平坦な空間が広がっていることだ。こんなところに秘密基地作ったら、楽しいだろうなあ……と思ってしまう。
 
道のないところを進むと言っても、幸い生駒山は登りやすい。というのは、自然林なのだが、すでに遷移が進みすぎて密生している。すると、林床は光量が少なく、草や低木はあまり生えていないのである。生えていても細くてかき分けやすい。
 

007
 
こんな状態。道がなくても、こんな林床なら歩ける。
 
むしろ辛いのは、ササ藪だ。ここに突入すると、かき分けるのも難しくなる。ササの生えるような開けた空間も、突然あるから不思議だ。
 
そんな植生のことを考える機会にもなる。道に頼らず、自分の知識と推論を総動員して進むと、山に対する勘が養える気がする。いや、この勘を養うために道なき山を歩くのはよい訓練だ。
 
そして、そんな林内に、たまにこんな木が見つかる。
 
2

 
1



太さがわかるように手を置いてみた。


蔓も太い。
 


さらに、それを越える大木も発見。
 
4

 

 
幹に添えたのは、ボールペン。ざっと直径80~90センチ。
幹周囲は、3メートル近いだろう。
 
巨木探しというと、せいぜい神社仏閣の境内か、公園・庭木を調べることが多いが、まだ知られぬ山中に眠っている巨木を探すのも楽しい。
 
この後、電波塔に出くわして、その後すぐに生駒山の尾根に出た。そこには道が走っている。
山上遊園地は、行楽客で満員だが、さすがにこんなところに人影はない(笑)。
 
こんな連休の過ごし方もありだな。
 
 

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コメント

この内容なら、最後は遭難で締めくくるものと思っていました。こんな甘い散歩とは。。。

私も、「遭難もの」になるかな、と思って書き始めました(笑)。

しかし、スタートは厳しくても帰りはハイキング道使ったもんね。遭難はしないのだよ。 Gウィーク中はあんまり考えないのです。

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