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森と林業と田舎の本

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2014/06/11

高齢者資産で森林墓を!構想

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まずは写真を見ていただきたい。これは生駒駅前に新たにできた施設「ベルテラスいこま」である。

 

すったもんだの末に大型商業施設の誘致はできず、小さくスーバーマーケットと医院、それにいくつかのお店の入った5階建ての低層施設である。

 

 

 

その中で気になるのは、最上階の図書分室だ。と言っても中ではなく、看板を見ていただきたい。

 

 

 

「木田文庫」とあるだろう。

 

これは生駒市在住の人が寄付した金で作ったことを示している。なんでも高齢の方で、数千万? 一説には億単位の資産を市に寄付したそうである。太っ腹。

 

 

 

実は、生駒市でそんな話はほかにも聞いた。駅前に病院つくるなら1億円寄付します、とか。高額所得者が多いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

さて、ここからは一般論。日本の個人資産の7割は高齢者が所有している。そして使わないことが日本の経済を悪くしている。資本の循環が起きないからだ。一方で少子化も進んでいて、親がため込んだ財産を引き継ぐ人がいないケースが少なくない。

 

 

 

十分な財産を所有する高齢者も、相続させたい人がいない場合は、死後に顔も知らない遠縁の人か、国庫に納められてしまうだけの可能性が強い。

 

だから、よいところがあったら寄付したいという願望が潜在的にあるのだそうだ。

 

 

 

そこで彼らの財産をいかに引っ張り出してくるか、が結構な課題となっている。

 

 

 

この仕掛けを上手く作れば、森に投資させることができるのではないか? と考えたのだ。

 

とはいえ、民有林では難しいし、国有林・公有林も阿呆らしい。NPO法人では信用がない。どのような立場なら、自分の死後に、自らの財産を寄付してくれるだろうか。

 

やはり永続性や信用を考えると宗教系ではないか。

 

新興宗教はよほどの信者でないと無理だが、一つ可能性を思いついた。

 

 

墓だ。

 

 

 

永代供養墓をつくって、そこに寄進させるのがよい。これを森と結びつけると樹木葬になる。しかし、樹木1本ではダメ。広大な森を墓地にする。

 

 

 

最低1ヘクタール。できれば10ヘクタール単位の森を対象にしたい。森林墓である。

 

 

 

樹木葬の場合、埋葬料は安いのは10万円くらいからあるが、通常は30万円~70万円といったところだろうか。それで占有面積は、せいぜい1坪くらいだ。

 

 

 

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ひっそりと森の中に眠る……。
  

 

そこで1000万円単位の寄進によって、1ヘクタールの森を墓にしてもらう。1億円で10ヘクタール。10人集まれば100ヘクタールになる。樹木葬を行いたい人の1000人に一人くらいこの額を払ってもいいという人が現れないだろうか。

 

金持ちは、最後は自らの墓に投資して、それが後世美しい森になると思えば、名を残すこともできる。

 

 

 

 

 

 

もちろん墓になる森は、常に手入れして美林に仕立てる。
「不伐の森」にする案もあるが、放置するとたいてい美しくならない。むしろ積極的に「美林に仕立てる」ことを売り物にする。森の命名権を与えよう。

  

 

 

 

 

 

そして森の中に、古代の王の眠る古墳のような墓を作って上げるのである。なんなら前方後円墳の形にしてもよい。もっとも、 墓自体は大きすぎてはいけない。あくまで主眼は森だから。

 

 

 

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こんな風に森の中に墓を建てる。

 

 
自然石で、できる限り自然の中に溶け込むようなデザイン。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

契約は最低でも100年間継続にすべきだが、持続性をどのように担保するかが課題だ。口約束だけではいけない。墓地業者が森林墓を勝手に処分したりしないような歯止めを設けないと。
 

 

ある種拘束性のある法的な契約を結ぶべきだろう。たとえば名目上は林地を買い取ってもらって借地扱いする? 

 

あるいは土地に生えている樹木を何割か選んで立木権を100年間遺族に渡す手はどうか。立木権は、木だけの権利だから、土地の分筆にならないし、伐採も許可制になる。 

 

 

 

ゴルフ場会員権みたいな方式も考えられる。美林にならなかったら、埋葬料の何割かを返却するという契約をしてもよい。美林の定義も詳しく設けて。

 

 

 

森林墓構想で何億円か集めて、それで荒れている山の整備を進めるのだ。

 

 

 

 

……高齢者の財産をいかに吐き出させるか、森に投資させるかと考えていたら、こんなところに行き着いたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

まあお年寄りの年金をかっぱぐ悪巧みばっか夢想してる私よかマシかなー?(笑)

年金なんて、小さい小さい。もっと、ガッツリいただきましょう(笑)。

できたら妄想じゃなくなるといいなあ。

アイデアとしては面白いですね。遺族とは敵対しそうですが(笑)
森の命名権は使えそうですね。法人の森として国がやってますけどもっと上手にやればお互いにメリット増やせると思うんですけどね。

親族がいないから寄付するという金持ちも多いので、反対する人は少ないと思います。いや、反対する遺族がいない人を狙う。

墓地造成は自然破壊になりかねないけど、この森林墓は作れば作るほど緑地が増える。そして生物多様性豊かな空間を作れたら、最終的には生物保護区への指定をめざすのです。森林だけでなく、草原、湿地もいいな。
一方で、俺の墓は○ヘクタールもあって仁徳天皇陵より大きくて世界一、と自慢する要素もあれば、金出す人も増えるんじゃないか(笑)。

面白いご提案だと思います。

富豪が個人で巨大な仏像建ててるケースも多いですからね(笑)

仏像より森でしょ! という世間の風潮を作り出せたらいいんですが。
森の中に仏像建ててもいいからさあ。

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