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森と林業の本

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2014/06/30

金融ディリバティブと林業

今では古い話になってしまったが、2007年にアメリカでリーマン・ショックが起きたのは、サブプライムローンの破綻だった。

 
サブプライム……覚えているだろうか。
私も詳しくは語れないが、ようするにプライムレベルの市民ではなく、どちらかと言えば低所得者層を指す。そして彼らに金を貸し付けて、バンバン消費を煽った挙げ句に破綻して焦げついたのだ。それが証券会社リーマン・ブラザーズを追い込んだわけだ。
 
で、このサブプライム層に、なぜ金を貸し付けられたか。そこにディリバティブとよばれる金融商品があった。
 
でもって、これを説明するのが目茶苦茶難しいのだが(私だってよくわかっておらん)、思い切り簡略化すると、金融債権の要素を細分化して、リスク部分を分離して、それだけを集めたまた別の金融商品をつくる……ようするにリスクの飛ばしだ。リスクを切り離した債権は買い手がつく。リスクを集めた商品は、利息を高くするなど別の操作で買い手を見つける……ま、こんなところだろう。(間違っているかなあ。)
 
これで金融証券界は上手く回ると考えたのだから凄い。
 
案の定、破綻したわけだが、私はむしろ注目した。だってリスクの高い部分を分離して別の商品にしたら買い手がつくんだ。儲からない分野も、買い手がつく商品に化けさせられるんだ。。。。
 
何が言いたいかわかりますね?
 
そう、林業も儲からない、長期のリスクが高い等言われているが、ディリバティブの手法でリスクを切り取る商品にできないか。と考えたわけであります(笑)。
 
誰か金融工学に長けた人が考えてくれないだろうか。
 
もっとも、分野は多岐にわたる。林業界だけではなく、製材合板から製紙、そして建築からリサイクル事業まで全部通して設計しないといけない。
 
40年間に台風が何回直撃するかなどリスクを数値化してもいい。
たとえば立木と住宅ローンを組ませた証券をつくれないか。住宅ローンの中に林業を組み込めば、木材の売り先や製材コストを織り込める。本の木を無駄なく全部使い道を決めて金に変える。それに取りっぱぐれがない。
 
ほかにも林地価格と建築費用を反比例リンクさせた商品をつくるとか。
行政の土砂崩れ対策費と造林費をセットにするとか。
土地より大木の所有権を担保にして造林費を借りる方が夢を与えられるかもしれない。
二酸化炭素関連は私はキライだが、多少は使えなくもない。
最後は、墓地にしてお使いください(^o^)。
 
ま、荒唐無稽の方が、乗ってくる人がいるような気がする。当然あるリスクに関しては、広く薄く世間にばらまく。
 
そんなぶっ飛んだことを本気で取り組む人が現れないと、事態は動かないよ。
 
 
 

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コメント

 「一昨年の2月からの株の利益が300万円超えたよエヘヘ」と、ポロポロ吹聴し、昨年計画実施した搬出間伐で150万円の利益が出た私は、最近少しリッチマン風に振る舞っております―ブランド服を身に付ける(すべてネットで落とした古着ですけど)、仕事道具を新調、祝祭や冠婚葬祭にちょっと大目に祝儀を出すetc

そろそろ、「ヤツはただの変人ではなく、どうやら金儲けの才があるらしい…」と、皆が思ってくれれば、なんとでも作れますよ、こんな金融商品(笑)
 
 幸いなことに「仕事キッチリ綿密・物品管理魔(ただし、しょっちゅう落としたり忘れてきて笑われていますが)・家の内外はいつでも整理整頓と掃除されている・ゼニ払いはキッチリ」評価ーつまり金銭物品を預託においての信用ーは出来ている様子なので、後はあと数年の投資実績と、資金力とヤル気のある地域内外の”風狂人”に、出来るだけ出会っておく必要があるなぁ…と。

 まあ、私自身は「林業」自体は、ドーデモイイんですけど。「林業」なんて、『美しい山河と山村風景』を作る手段の一つにしか過ぎないし…ゆえに「強いモチベーション」という、なにか事業を成すに必要な不可欠の要素が、決定的に欠如しております…
 

株式もリスクを抱えているからリスクヘッジのために先物が生まれ、その先物がリスクになり……(~_~;)。アベノミクス崩壊時には、上手く泳いでくださいませ。

ただ林業だって金になる、という点を見せつけることが必要ですね。
そもそもかつての吉野林業では、山林の証券化が行われていたし、先物マガイの取引だってあった。
株式のリスクをヘッジするために、林業デリバティブをどうぞ。

そうそう、分収造林の借金は税金で賄っちゃってるし、緑のオーナー制度は夢しか出資者に返らんでも、しれっと済ませれたし、リスクは国民全員で負ってしまえるのが林業ですかね。

緑のオーナー制度は、もっと上手くやれば結構ウケタし、今も非難されずに済んだと思う。

ちゃんと元本保証はないことを記し、ひたすら夢だけを売る商品にすれば、リスクを未来に飛ばす最強の金融商品だったかも。

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