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2014/07/07

「立米240万円の木曽檜の板」の問題点

先日の東京で行った講演の参加者から、木曽檜の板をいただいた。

 
1


お、これはまな板か。。。。
 
いや、違うのである。ある目的で切り出した板なのだが、その価格たるや、立米240万円!
 
今でもあるのだね、そうした値のつく木材が。
 

ちょっとアップして木目を見てもらおう。
 
2


アップしすぎ?だが、この繊細な目がわかるだろうか。
 
さすがに圧倒される。年輪幅は、1ミリ以下。十分に見えないほど狭い部分もある。
 

 
が、この板は使えなかったそうだ。依頼主から断られたそうだ。
 
何が悪かったのか?
 
裏をひっくり返して見ると……。
 
3

うっ。これは……。
 
ヤニ壺であろう。わずかに傷がついたのか、木目の間にヤニが生成されたらしい。
 
しかし、わずかこの程度で……。
 



もう一点あった。
 
4
この断面。わずかに追い柾になっている。まっすぐな柾目ではなく、少し斜めに走っているのがいけないのだそうだ。
 




なんだ、その文句の付けようは。いちゃもんではないのか。
そもそも、この板から何を作るのか。
 
聞いてびっくり。なんと、卓球のラケットだそうである。
し、しかし、卓球のラケットと言えば、片面にはラバーを張るはず。つまり、ヤニ壺の傷があったとしてしも、隠れてしまうのではないか?
 
エンドユーザーが誰かはわからないそうだが、とにかく最高級のラケットをつくるのが目的とか。しかし、性能的な最高級ではなく、おそらく付加価値を高めるものなのだろう。もしかして、依頼主は、中国の卓球好きの大富豪だったりして。


とんでもない需要があるもんだなあ。

でも……私がこの板を使うとしたら、やっぱりまな板になってしまう(^^;)。いや、もったいなくて使えないか。



                              
(thanks to 木曽檜板&情報提供・山一)

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コメント

中学の時、卓球少年でしたが針葉樹の単板のラケットを使っておりましたが、檜だったか覚えていません。。。そんなに高くはなかったです。

はたして木曽檜のラケットは、完成したらいくらになるのやら……。

通常のラケットは、だいたい合板使うと思うけどね。

1cm×10cm×10cmなら240円ですよね?違うかな?
ラケットに使ったとしても驚く程の値段にはならないと思いますが…

私のいただいた原型となる板は、1,5㎝×30㎝×15㎝くらいかな?

原木からの歩留りを考えると、おそらく1万5000円から2万円にはなるかと。もちろん、この板からラケットへの加工賃も考えると、ざっと5~10万円のラケットになるかな。もちろん金塗りとか彫刻入りとか、特別仕様にすれば数倍に跳ね上がるでしょう。

はじめまして、失礼しますm(_ _)m

木曽檜の無節、立米単価は高めに見積もっても40万位だと思います。
よって紹介されている板はおよそ2700円、完成品のラケット12000円〜22000円なのでその位が妥当だと思います。
(参考)
http://www.ikkyu-new.com/tt/catalog/racket/best-choice/best-choice.html

立米240万円はどこからの情報なのですが?
自分も檜を扱う仕事をしておりますが見積りの時点で立米40万で計算しているのでそれがもし本当ならえらいこっちゃになってしまいます。少なくとも半年前までは立米40万円以内の価格で買ってます。
(木曽の現地の木材店の価格)

どこからも何も、文中にある通り木曽の業者です。購入した本人が言っているのだから信じないわけにはいかないですね。

妥当な値段がいくらかというのは難しいですが、天然の木曽檜の大トロの部分なら、240万円でもさほどおかしな値段とは思わないですが。

そんな木があるのですね。勉強になります。見た目では自分が普段使う木と大差はないように思うのですが色々あるんですね。
ラケットにすると飛距離や操作性などなんらかの違いがあるのでしょうね。

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