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2014/07/17

最新・国産材輸出事情

木材需要が縮む一方の日本。

 
その対策として上げられるのが、CLTなどの新建材に加工して、住宅ではなくオフィス建築物に使おうという発想があるが、もう一つ、国内で伸び悩むなら外国に売れ! という木材輸出のベクトルがある。
 
すでに2000年に入ったころから動きはあったが、なかなか上手くいかなかった。とくに期待された中国ビジネスは難しい。ところが、今年に入って新たな状況が展開されているらしい。
今年に入り、木材の輸出が大幅な伸び出したのだ。
 
1~4月の輸出額は前年比48,5%増の49億5000万円。
 
国別では韓国、台湾、ベトナム向けが4割以上のプラス。そして中国向けは2,4倍と突出している。
 
中国向けで売れるのは、スギ材が中心だが、低品質材の人気らしい。国内なら規格外扱いでチップにされるC材でも、高く売れるという。
その主な需要は物流用の梱包材や物流資材用らしい。貿易大国になった中国にとって、梱包材は逼迫しているのだ。
 
おかげで九州の業者は、必死で材を集めているとか。
 
Photo



   
写真は、2002年の宮崎から中国への木材輸出。
 
船いっぱいに原木が積み込まれる様子は、迫力があった。当時、国産材がこんなに一か所に集められたことはないんじゃないか、と言われた。
せいぜい2000立米程度なんだが。
 

ここで改めて振り返ると、宮崎県で中国への木材輸出を開始したのが2002年。これを皮切りに各地で試行された。しかし、契約の概念や法規やビジネス慣行が違いすぎて、なかなか上手くいかなかった。またロシア材や米材との競争にも巻き込まれた。
 
その時の苦労が今になって生きたのかもしれない。あるいは10年前の挑戦は、機が熟していず、少し早すぎたとも言える。
 
なお当時輸出を狙っていたのは、住宅用資材となる原木だった。この分野は、競争が激しい。梱包材のような需要を見落としていたのかもしれない。
現在、韓国などには高級住宅用のヒノキが人気だ。中国も、じわじわと住宅用の日本材が求められるではないか。ベトナムは、おそらく加工して日本にもどす貿易だと想像する。


 
もっとも、金額的には四半期で50億円程度。まだまだ貿易としては小さい。木材量ははっきりわからないが、さした量ではないだろう。
そのうち大量受注が入ることがあれば、今度は日本側の輸出体制が問われるだろう。バイオマスだなんだと浮かれていては、とても輸出に回す分が確保できないのではないか。(あるいは、輸出に回すことで、発電用のバイオマスが集まらないかも。)

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コメント

バイオマスの本格稼働までの繋ぎということは考えられないでしょうか?

バイオマスみたいなクズの使い方するより、輸出を本格化させるべきでしょうね。できたら製材輸出につなげて、大量に出る製材クズをバイオマスエネルギー(熱含む)に利用すべきです。

中国・韓国は近い将来経済破綻しそうですので、それ以外の輸出先に期待したいですね。

(笑)。まあ、できるだけ取引先は分散させるのが基本です。

中近東も大きなターゲットだし、インドも大きな市場です。

>>ベトナムは、おそらく加工して日本にもどす貿易だと想像する。
ホームセンターのコーナンにある、ヒノキの箱とかスノコの類はそうですね。製造者は高知の会社で国産間伐材使用をうたっているけど、Made in Vietnamのシールがはってありますた。

 うちの組合の"なんちゃって製材所”(小径木加工センター)の人に、「ああいうのを、あの値段で作れば売れる、ってことです。さあ、組合と地域経済のために、ベトナムの田舎の人と同じ、時給20円で頑張ってください!」と言うと、「アホぬかすな!」と返ってきましたが。

その会社は、私もブログに書くために以前電話取材したことがあります。結構苦労していて、ちゃんと加工地も記していますし、誇るべきビジネスモデルになるような話だった。
 
実は輸送費がかかるので、あまりコストは変わらないらしいけど、日本では加工してくれるところがないとか。ならば、「なんちゃって製材所」もチャンスがありますぜ。時給20円とはいいません。200円くらいで(笑)。

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