天然サワラが尽きた理由
と思ったら、近畿を通り越した長野県の南木曽町で土石流が発生して死者を出している。
実は、天然サワラ資源は、もはや尽きているのだそうだ。もともと植林だってさして行っていないし、群生地も少ない。

これは、木曽赤沢のサワラ林(のはず)。
夏でも、虫が飛ばないほど精気を発していた。
某氏は伐り出しに反対したそうだが、どうしても天然サワラでなくては、と言って最後に残っていたような資源まで伐り出してしまった。そのため、ほぼストックは底をついたという。
今後もまとまった量が出てくるかどうかわからない。もはや天然サワラは保護林しか残っていないだろう。そもそも栩葺きの屋根材にするほどのサワラは、樹齢200年ぐらいは必要だそうだ。
« 茶師と宇治茶条例 | トップページ | 毒づく! »
「木製品・木造建築」カテゴリの記事
- おバカ?「選挙ポスター掲示板への木材利用状況調査」(2025.05.23)
- 太っ腹?イオンの木育広場(2025.05.20)
- 万博の哲学的?な木(2025.05.14)
- 何が建築物の木造率を上げているのか(2025.05.03)
- 伊藤伝右衛門の檜兜(2025.04.22)
コメント
« 茶師と宇治茶条例 | トップページ | 毒づく! »
では、寺社関係者を含めて、持続的利用、あるいは長伐期施行のシンポを開く、とか
投稿: か | 2014/07/11 07:20
彼らの意識が、それほど高ければなあ。。。
投稿: 田中淳夫 | 2014/07/11 13:17