環境省のシンポ
奈良教育大学で、「大台ヶ原に苔むす自然は再生できるのか」というシンポジウムが開かれると知って、覗きに行ってきた。
大台ヶ原は、奈良県と三重県の県境に広がる高原的な山で、吉野熊野国立公園の一部であり、日本一雨量の多い山とか、ニホンオオカミ最後の棲息地で今も希少種の宝庫とか、まあいろいろ言われているが、貴重な自然の残るところである。
が、始まる前から感じるのだが、空気が違う。何か、違う。
いや、まあ、気のせいかもしれない。別に研究発表という点では同じなんだが。環境系と林業系と言っても、扱う分野は被っているし、シカ問題や生態系の話なんぞは同じはず。パネラーの研究者には林学系の人もいる。
が、何か違いを感じるのだ……。
会場に来ている人も、環境系自然保護系の人が多いのだろうな。なんか反応が違う。
パネラーには地元の上北山村の人も入っており、「大台のネームバリューで多くの観光客を呼び込んで、地域活性化を」というのだが、林業振興の話は出ないねえ(^^;)。
なお、シカ問題が大きなテーマではあるが、会場の大学があるのは奈良公園の一角と言ってもよい場所。
キャンパス内に、シカの糞がいっぱい落ちている。
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