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2014/08/09

割り箸が危険と思うなら……

このところ、ネットの世界で飛び交っているのは……

 
中国産割り箸が危険」という言説。ツイッターやフェイスブックで広まり、繰り返しリツイート(シェア)されるものだから、一体いつ、誰が言い出したんだ? と思っていた。
 
それとどちらが早いのか、あるいはどちらが引用したのかわからないが、実際に週刊誌などでも取り上げるようになってきている。
期限切れ鶏肉事件があったので、「中国産食品の危険」を言い立てるのは絶好のネタだ。それに関連して割り箸も取り上げるのだろう。
 
これは「週刊大衆」(ネットは「日刊大衆」らしい)の記事のようだが、数カ月前からネットの世界では拡散されているので、別のネタ元もあるのだろう。
 
いずれの記述も内容は、次の部分に集約されている。
 
「上海のレストランで食事をしていた一般客が、割り箸を澄んだスープに入れたら、瞬く間に濁ったことから発覚しました。報告を受けた当局が調査のために割り箸を水槽に入れたら、元気に泳いでいた金魚が、ぷっかり浮かんできたそうです」(通信社中国特派員)
 
今更、である。伝聞ばっかり(笑)。しかも匿名。
「週刊大衆」だから、と笑えない。実は同じような内容を、以前「アエラ」でも記事にしている。そしてアエラの記事は、拙著『割り箸はもったいない?』の執筆前だったと記憶するから、5、6年前になるのではなかろうか。
 
しかし、不思議だ。これだけ幾度も取り上げられるのだったら、ぜひともやるべきことがある。それは……記事にする前に、自ら実験するという基本中の基本だ。
  
割り箸を金魚のいる水槽に浸す」というのは、誰もが簡単にできる実験である。記者はもちろん、読者もすぐできる。金魚がいなかったら水生昆虫でもいい。金魚が死んだら可哀相? いや、「瞬く間に濁った」とあるのだから、水に浸すだけでも目視できるのだ。割り箸なんぞ、100均ショップでも売っている。極めて安価、そして時間もかからない。
 
そして実験で確認できたら、
上海ではなく、目の前で事件は起きるのだ。より迫真の記事を書けるだろう。そして伝聞ではなく大手を振って実験結果を記事にすれば、どんなに説得力があることか。
 
仮に実験では異常出なくても、記事にはもってこいのマクラになるはず。ブログやフェイスブックに記すにも、すごいネタになるじゃないか。ヒマがないって? リツイートするヒマはあるのに。。。
 
実は、書き手の誰もが信じていないのではないか。信じていないけど、面白いから書く。信じていないけど、面白いからリツイートする。怖がって見せる。あるいは正否を考えない。書いたりリツイートはするけど、割り箸の使用を止めることはない。(かつての割り箸無用論が流行した頃に、塗り箸持ち歩いた人、今も続けているだろうか。)
この記事読んで、「中国産割り箸は怖いから国産割り箸を使おう」と記している人もいるが、絶対に行動に移さないだろう、と確信する。そんな行動力あったら、実験するよ(笑)。
 
ちなみに、割り箸の漂白は国産でもやってる。白く綺麗な割り箸がよく売れるから。また防カビ剤使うのは竹箸だけ。製造後に滅菌工程がないのは、国産、中国産とも同じ。いや、中国産大手は、一応あるかな。機能しているかどうかわからないが。
  
 
あ、私は実験しないよ。そんなアホなことするヒマはないから(笑)。
 
ブログ書くヒマはあるけど……。
 

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割り箸」カテゴリの記事

コメント

「割り箸 漂白剤」で検索したら、2011年の時点で、
割り箸で金魚が死ぬのは本当かという質問がありますね。

http://okwave.jp/qa/q6733576.html

最初の回答者の「金魚は水道水でも死ぬ」という回答がなかなか秀逸です。

ご存知かもしれませんが、中国産の割り箸が危険云々という言説は、
下記記事からリンクされている日経ビジネスオンラインの記事(2007年)が
初出かもしれません。
(私は登録していないので全文は読めませんでした)

http://management-frontier.livedoor.biz/archives/51066868.html

おお、ありがとうございます。
拙著『割り箸はもったいない?』の出版は2007年の5月でした。日経ビジネスオンラインより前だった。7年前! その執筆前にアエラ記事を読んだとしたら、8年以上前にあったことになりますね。
言い換えると、金魚ネタは何度もなんとも繰り返して登場するネタというわけです。都市伝説に近いでしょう。
こっくりさんかトイレの花子さん並のネタなんですね(~_~;)。


脱線しますが、「山林」7月号に、「蔡温の山林観」(仲間勇)が掲載されていますよ。

「水槽に割り箸を入れたら金魚が浮かんできた」って、プロパガンダとしてはよくできてますよね。
でき過ぎなので逆に胡散臭いと感じるべきだと思うんですけどね…。

「金魚に毒味をさせる」という発想も、時代劇に影響された日本人のものではないかと疑っています。
(ちなみに、金魚を殿様の毒味に使ったというのは史実らしいです。)

あ、蔡温の情報、ありがとうございました!
さっそく発行元にメールで問い合わせたのですが、どうも夏休みっぽいですね^^;

ここでいただいた日経ビジネスオンラインの情報も含めて、Yahoo!ニュースに「割り箸都市伝説」を書かせていただきました。ありがとうございます。

「山林」は、たしか1冊ずつでも購入できたと思います。電話した方が確実かもしれません。

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