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2014/08/30

裁判傍聴記

土曜日だし、まったくドーデモ話。本来なら、裏ブログに書くべきかもしれんが。
 

なぜか、裁判を傍聴に行ったのですよ。

傍聴ですよ、傍聴。私が裁判やるわけではない。被告でも原告でもなく、あくまで傍聴。
 
 
まずは大阪裁判所を正門から入って、ロビーで、本日開かれる裁判の一覧をチェック。ここでは、1日に数百件もの裁判をやっているのではないか……。
 
目的の裁判は25分前にスタートしていたらしい。その法廷に急ぐ。……が、なんともう終わっていた。。。いやはや、民事は早いのだね。ま、私には何の関係もない裁判なのだが。
 
 
しょうがないので、刑事裁判の一つを傍聴。それは裁判員裁判だった。
 
こちらは朝から晩までやっているもの。内容はコンビニ強盗である。
ところがすごい内容である。犯人……被告人は、統合失調症で精神科より薬を処方されているうえ、大麻吸引歴もあり、危険ドラッグとアルコール摂取……という状況で強盗を行ってしまった(しかし、本人はその当時のことを記憶していない)という。
 
そこで証人に立つのは、精神科医。ほとんど神経系疾患の症状の解説になっていたが、結論として、今回の犯行は、被告人の病気や大麻・ドラッグ歴は関係なく、アルコール摂取だけを原因とする。
 
これを聞いて、私もなんだかなあ~と思ったが、弁護人もそこを質問。
 
……ところが、こちらも情けないのだ。一体、何を質問したいのかわからない状況。しかも詳しい案件を記憶していないのか、ノートを見ながらの質問している。とうとう裁判官が、「質問の趣旨は……ですか」とまとめる有り様である。
 
あああ、、、これってプレゼン下手の典型例だ。
 
せっかくツッコめるネタがあるのに、うまく活かしていない。なぜ犯行を犯してしまったか、という点をさまざまな病歴薬の作用の複合とすれば、少なくても強盗の罪は軽くなるかもしれんのに。
これでは被告人も罪を軽くするチャンスを失いかねない。私にしゃべらせろ! と思ってしまった(~_~;)。
 
検事は検事で、わりと慣れているらしく、話し方は上手かったが、あんまり事件そのものに興味なさそう。淡々とこなす様子。むしろ判事(裁判官)が、素人の裁判員向きに用語解説を交えつつ、全体を仕切るのが面白かった。
 
裁判員も大変だ。もっと事実関係を争ったり、犯意(動機)を読み取るような裁判なら、それなりに熱心になれるだろうが、精神医学の話でウダウダやっているのは聞いていて辛いのではないかなあ。
 
しかし、わりと味をしめたから、これからも機会があったら裁判の傍聴をしようっと。
 

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