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2014/08/13

森林認証SGECがPEFCに加入する?

近頃、あまり話題に上がらない森林認証制度。

 
今更だが、森林経営で環境に配慮していることを第三者が審査する制度のことである。
世界的にはFSC(森林管理協議会)のものと、PEFCだ。
 
このPEFCは面白い、というか妙な展開だ。もともとは「汎ヨーロッパ森林認証スキーム」の頭文字を取ったものだった。つまりヨーロッパ各国の森林認証制度をお互い認め合う制度だったのだが、その後アメリカやカナダなどヨーロッパ以外の国のさまざまな森林認証制度も取り込んだために
Programme for the Endorseement of Forest Certification Shemes

のことだ、と変更した。これを何と訳せばよいか。「森林認証スキームのための裏書きプログラム」? もっとかっこ良くならんか。
 

Pefclogo


ようするに、世界中の地域にある森林認証制度を認め合うのである。


だから内容はバラバラだし、その基準は概して低い。

   
  

そこに日本独自の森林認証制度としてつくられたSGEC(緑の循環認証会議)も生まれた。
これは日本の法律を守っていたらよいというレベルの基準。実際、その審査基準はびっくりだ。基準を満たしていなくても、改善計画を出したらOKだというのだから、何がなんでも合格させようとしているみたい。

2
 
それでも、私は森林エリートをめざすFSCと、底辺の底上げを狙うPEFC、SGECぐらいのイメージで、それぞれの役割があるだろうと思っていた。
 

 
ところが、SGECがPEFCに加入しようとしているそうだ。動きは昨年からあったと思うが、いよいよ8月には団体加盟し、9月に認証プログラムに入れてもらう申請をする気らしい。
 
私は、当初からSGECはPEFCに入るものと感じていたが、当時はそれを否定していた。それもそのはず、SGECは実質的に国際的な認証の条件である第三者認証ではない。認証を業界がつくって業界が運営している……つまり自分で審査して自分で宣言している状況なのである。
これでは、ゆるいはずのPEFCの基準さえクリアできない。加入できないのである。
 
……と思っていたのだが、今回はどのようにしてPEFCに入れてもらうのかな?
 
 
日本は木材輸入国であり、輸出しないからという言い訳も、最近は国産材の輸出も少しずつ始まり、国もターゲットにし始めているから通用するまい。
  
もっとも、森林認証における「エリート」と「底上げ」という役割分担も怪しくなっている。 
 

日本では、FSCも厳しすぎる基準のためか頭打ちだし、SGECは取得してもしなくても何も変わらないし。林業界も、悪貨が良貨を駆逐する……は言い過ぎか(^^;)、ようは易きに流れるというパターンに陥っているように感じる。
 
楽な方へ、楽な方へ。苦労せずに甘い水を飲みたい……。
 
ああ、私と同じだ(°o °;)。

 
 
 

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

今回、栃木県の県有林がSGECの認証を受けたとの情報を知り、認証受けた森林の地区は、福島原発の放射能汚染で、「放射能汚染状況重点地域」になっているとともに、汚染レベルでは、1000Bq/kg以上の土壌や、森林地帯にある公園は、0.7μSv/h前後あるところです。
僕は、新聞記事を見て、汚染で危険ではと、SGEC会議に問い合わせると、なんと、会議への申請ではなく、検査機関から検査結果がまだ来ていないとわからないとのこと。栃木県県有林の情報は何も入っていませんでした。会議と、検査期間は、別組織であるにもかかわらず、申請は、会議ではなく、検査機関に丸投げで、検査もいい加減な組織であることに驚きました。当の県担当者や、新聞記者は、このことも知りませんでした。

調べてみると、認証の条件や、林野庁の関係部署でも、放射能汚染は、まったく無視されていることがは判明しました。
土壌汚染とともに、樹皮、枝などは、バイオマス発電で燃される可能性が大であります。薪等の基準は40Bq/kgです。広範囲に汚染が拡散それることになります。杉の木の幹自体への汚染は、林野庁では、汚染の実態を調査中のこと。
さらに、調べててみると、天下り機関のような気がします。もしかしたら、TPPと連動して、県内でも樹齢50年以上の杉材を輸出も考えているのか。
今回の認証には、県有林1572haと広大で、認証申請・認証で75万円、5年間毎年各70万円の費用が必要とのこと。
ネットでは、認定の費用が不明瞭になっていることから、金銭的な脱税などや、天下りなど不正もあるように見かけます。

初めて知った森林認証制度ですが、放射能汚染を心配しています。手探りで、いい加減な制度を暴露し、放射能汚染の危険を防ぎたくアドバイスていただけないでしょうか。

森林認証の審査は、認証団体そのものが行うのではなく、その会議が認めた審査組織が別に設けられるものなので、それ自体は問題ありません。

ただ放射能の汚染度を審査対象にするかどうかは、森林認証制度によりますね。たしかFSCでは入れています。SGECはおそらく含んでいないはずです。
審査料金は、かつてSGECは安さを売り物にしていたのですが(~_~;)、PEFCに加盟することで審査が少し厳しくなり高くなったとの評判です。もっとも、それでもFSCより安い。これで厳密な審査ができるのか、という声もあります。
栃木県も県有林ならFSCを取った方が国際的にも自慢できたのに。

田中さん、さっそく、ありがとうございます。
 僕は、日光連山のふもとで生まれ育ち子どものころから山に登ることが好きで、自然を大事にすることに関心を強く持っています。しかし、あの福一原発により、故郷の山々は汚染され、政府、地方自治体は、いまだ汚染を隠し、「風評被害」と称して市民の口封じです。
今回、県のSGEC認証受けた動きで調べ始め、うさん臭いと感じていました。
FSCという組織があること知りませんでした。さっそく、ネットで見ましたが、直感的に、SGECとは、質的に違いますね。ありがとうございます。
とりあえず、改めて、FSCでは放射能汚染についてどういう対応を取っているか確認して、栃木県に申し入れを行いたいと考えています。
助かりました。また一つ勉強になりました。
Take

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