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森と林業の本

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2014/09/05

ついにイネ花粉症

ニュースで、9月3日4日と岐阜県の大垣市や羽島市の小中学校で、生徒が目のかゆみや充血などを訴えた事件を報道していた。2日間で延べ2580人だというが、おそらく、その数倍の人が同じ症状に襲われたのだろう。

どうやらイネ科の花粉によるアレルギー性結膜炎らしい。
 
 
これを聞いて思い出した。
 
以前、メールだったか手紙だったか、拙著の読者から連絡があった。彼女(女性だったと記憶する)はスギの花粉症問題で、スギを大造林したのは政府の失政で、スギを植えた山村住民にも責任はある、そして「スギを全部切り倒せ」と主張していた。
 
それに対する私の反論。
 
花粉症はスギだけではない。ヒノキ花粉症もあるからヒノキも切り倒すべきか。林業止めて木材を暮らしの中から排除するか
。いやブタクサのようなイネ科植物の花粉症もあるから、もしかしたらイネそのものの花粉症も起きるかもしれない。その時は、イネを栽培したのは政府や日本の農民の責任で、「全部刈ってしまえ」と主張されるか。
 
返事はなかったように記憶するが……。
 
今こそ、現実になった。本当にイネそのものの花粉でアレルギーは起きるのだ。花粉症が発症したのだ。
さあ、どうする? イネ栽培を止めさせるべきか? 米を食うのを諦めるか。
 
結局、花粉症を目先の症状と捉え、アレルゲン排除ばかりを考えるから、行き詰まる。土の地面がなくなったことで、花粉を吸着するところがなくなり、いつまでも宙を舞うという主張もしていたが、ならば舗装を剥がして、土の地面を取り戻す決断ができるか。
そして人間の身体が、なぜ頻繁にアレルギーを引き起こすようになったのか、あるいはアレルギーを持つのが普遍で、それをカルマ(業)として引き受けるか、を考えないと。
いざ、決断のとき! 
……という妄想をしてみた週末の夜更けである。。。。

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コメント

「イネ科」と「イネ」には大きな隔たりが・・・

次の二つの要件が共に成立するならば、花粉症のみならず、災害、自然環境などにも悪影響があると思いますので、関与した国や地主は責任もって伐採などの後始末をする責任があると思います。
 1、林業など営利目的で植栽したもの
 2、その営利目的が実現せず、業を放棄し手入れされないまま放置されている。

なに、トンチンカンなこと書いているんだろうねえ。。。。

およそジャーナリストとは思えないラフな答えですねぇ

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