たまには林業ぽいことも書こう。たまには、ね。
お題は、国産材の価格。長期的には下がり続けているのだが、果たして今後上がることはあるのか。その時期を推定すれば、立ち回り次第で儲けることができる林業家も出るはずだ。
この際に注目しなけれはならないのは、消費税率の問題だ。
安倍内閣は、今年中に来年10月から消費税率を値上げする(10%)かどうか、決断するという。もともと消費税率アップは法律でも決まったことで、規定方針どおりに行くか行かないか、という選択にすぎないのだが。。。
今春までの1年間の材価を振り返ってほしい。
もともと昨春から昨夏にかけて下落していたのに、昨年の今頃から上がり始めて、一時期は1・5倍くらい跳ね上がった。この時期に国産材をどんどん搬出できた林業家はかなり儲かったはずだ。そして今春以降は、また下がった。
こんな乱高下になったのは、当然消費咳率5%→8%アップしたからである。その駆け込み需要があったのだ。
この時期は、急激な円安のため外材の価格が跳ね上がるという現象もあったから、余計に国産材に注文ガは行ったという事情もある。ただ、結果的には外材の輸入量も増えているのだから、外材価格は上がっても、国産材が十分増産されなかったために仕方なく?輸入量を増やしたと思われる。
つまり駆け込み需要は約半年続く。為替レートも影響する、ということが読み取れる。
さてさて、来年はどうなるか。税率アップが決まれば、また駆け込み需要が起きるだろう。また、このところ再び円安が進み出している。つまり国産材に再び目が向けられる要素は十分にある……。
今から国産材の増産準備をしておくべきか? 来年10月に増税になるなら、木材需要が増えるのは来年始めから8~9月までだろう。今から取りかからないと。
昨年は値上がりを知っても増産できずに悔し涙を飲んだ森林組合や素材生産業者よ、夢をもう一度。
と、煽っても、本当に上がるかどうか知らないよ(⌒ー⌒)。
すでに景気の底割れが始まっているから、駆け込み需要も盛り上がらないかもしれないし、大量注文に応えられなかった国産材に愛想が尽きて、建築業者は先に外材を手当てしているかもしれないしなあ。あるいは非木造住宅にシフトするか。いやいや、みんながこぞって増産したために、結局は在庫がだぶつく恐れもある。
関係者の皆さん、よく考えて決断してくだされ。
私が無料の「思いつき」で書くのは、ここまで。 タダでは真面目に書けない( ̄ー ̄)。
コメント