無料ブログはココログ

森と林業と田舎の本

« 原野商法の二次被害 | トップページ | Yahoo!ニュース「ヒガンバナに種子はない…」書いた裏側 »

2014/09/19

華麗なる草刈りの世界

最近、街角でよく見かけるのが、草刈り。

   
通行規制までして、草を刈り、それをトラックに積み込む作業をしているを目にする。
ようするに道路際の草を刈っているのだ。幹線の中央分離帯とか、街路樹周辺とか。行政的には9月が草刈りシーズンなのかね。
 
あるいは、庭木の剪定もよく行われている。我が家のすぐ側でも、アチコチで造園業のトラックが停まって、繁った庭木の枝葉を落としている光景が広がる。
造園の世界に資格があるかどうか知らないが、かなり技能が要求されるのは間違いない。庭師は女にもてる、という噂もある(^^;)。
 
 
ま、ご苦労さんとしか言えないが、草刈りそのものは楽しさもある。草ぼうぼうのところを手鎌、あるいは刈り払い機でバッサッバッサと草をなぎ倒すと、快感だ。草刈りが上手い男はもてるかもしれない(^o^)。
 
刈り払い機の扱いに関しては、技能研修もあるし、上手い人はスピードも早ければ、的確に伐る。
 
 
……そこで思いついた。草刈りの技能を認定する制度をつくれないか。草刈りの上手い人には技能級を与えるのである。2級、1級。さらに特級とか。マイスター超級なんてのも設ける。技能大会を開いてもよい。いかに早く的確に草を刈るか、剪定するか、を競うのである。
 
技能だけではなく、知識を競う草刈り検定があってもいい。草の種類や刃物の名前、使い方、メンテナンス理論、草刈りの歴史。地域別伝統的草刈り法。さらには美的感覚を試すテストを行うのである。 
 
スピードと正確さ。もちろん安全も。部門別で、手で草をむしるクラシック戦もあってもいい。また機械の整備や刃物の研ぎの技術も点数に入れる。最高位を手に入れたら、表彰される。個人プレーだけでなく、チーム戦もある。全国大会、さらに国際大会を開催する。
 
ここまですれば、いよいよ張り切って草刈りをしてくれるのではないか。草刈り愛好会がたくさんできて、草刈りリーグが誕生する。競って草刈りをするのだ。毎年リーグ戦を展開して、優勝チームを決める。
 
そのうち草刈りする場所が足りなくなって、奪い合いが起きる。朝早く他のグループを出し抜いて公園や道路際の草刈りをする。街路樹が足りずに、他人の家の庭木を了解なく剪定してしまう剪定団が出没する。とうとう、深夜に潜入して草刈りを行う掟破りも頻発する。
 
こうなりゃ仁義なき戦いである。抗争になって、刈り払い機を振り回す事件も起きる……。
一方で、刈るための草を育てるため、来年用に草の種子をまいて栽培し始める人たちも登場する。。。略奪型草刈りから、育成草刈りへと進歩するのだ。
 
技法もいろいろ生まれる。皆草刈りは環境破壊という声も出て、列状草刈りとか群状草刈り、択草刈りも登場する。。切り捨て草刈りは補助金が出なくなり、集約化が必要になる。
とうとう一斉草刈りは古いと言われ、近自然草刈りが流行りだす。。。。
 
 
何のためにこまでするのか? いや、草刈りが楽しい競技にしたら、競ってみんな草刈りをするよ。トム・ソーヤー現象である(笑)。この意味、わかるかなあ。
 
 
……そんな妄想を抱いた終末の昼下がりであった。。。。
 

« 原野商法の二次被害 | トップページ | Yahoo!ニュース「ヒガンバナに種子はない…」書いた裏側 »

森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

地方に遠征もありですねー。
ああっ。合宿もいいかもしれない。

おお、地方に遠征して、群雄割拠している草刈り団体を征伐じゃ。めざせ、天下統一。草刈りで全国制覇!

こういう発想が良いですね!
やらされ感も無く、広域交流も可能になりますね♪
(●^o^●)
現在は20戸の組で、毎年7月に小枝刈りを実施。終了後に懇親会で生を♪
ただ田畑の除草は、高齢者の背中に、年々辛さが表れてきているのが現実です。
有難うございます。

ルーティンワークで草刈りやっている人にとっては、なかなか楽しめないかもしれません。が、競技にしてしまえば、みんな負けん気出すかもしれない(^o^)。刈った草の量で商品出すとか。。。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 華麗なる草刈りの世界:

« 原野商法の二次被害 | トップページ | Yahoo!ニュース「ヒガンバナに種子はない…」書いた裏側 »

May 2023
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

森と筆者の関連リンク先