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2014/09/26

林内の実験装置

今日は、真面目に森歩き……いや、いつもは不真面目だと思っているわけでは断じてないが。

 
今回は生駒山ではなく、平行して南北に延びる矢田丘陵の縦走路を、しっかり基本ルートから外れることなく歩いたということだが……その一角に近畿大学農学部の実験地があった。
 
そこで見かけたのが、これ。アチコチに設置されていた。
032 なんか、不思議な光景。微妙な違和感がある。
 
何をしているのだろうか。、幹に巻き付けたウレタン?の上部は、蝋を流し込んで幹との隙間を埋めてあり、その一部に穴が開けられ、それが下のホースにつながっているよう。
ホースはポリタンクへつながり、そこに水が溜まっている。
 
おそらく、樹幹流の測定だろう。
 
森林に降る雨は、全部地表に落ちて土壌にしみこむわけではない。一部は樹冠に降りそそぎ、そこで雨滴が大きくなって落ちるもの(樹冠雨)や、葉や枝に留まるもの、さらに幹を伝って流れ落ちるもの……があるはずだ。
 
この装置は、幹を流れる水の量を測定しようとしているのではないか。
 
森には雨に対して樹冠遮断作用を発揮する。降った量と地上に達した量(土壌にしみこんだ分と地表を流れたり溜まった量)の差は、実験によって6%とか20%という数値が出ているそうだ。つまり、全部が地上に落ちているわけではない。
 
枝葉や幹についた一部は、そのまま留まって雨がやんだ後に蒸散するのかもしれない。だが、多くは幹づたいに下へ流れ落ちたり滞留するのではないか……。
この量を知ることは、おそらく保水力とか水源涵養機能なんと言われる環境に関わる作用を解析するのに重要な役割があるはず。
 
 
ほかにもカメラぽいものも幾か所か設置されていたし(監視カメラがハイキング道まであると想像すると、あんまり楽しくないが)、ナラ枯れを防ぐテープを巻いた樹木も見かけた。
いろいろやっているのね。
 
ちなみにナラ枯れは結構侵入していた。来年当たり、矢田丘陵も大量にコナラは枯れるだろう。

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樹冠遮断以外に大事なのは、pH緩衝。降雨は以外とpH低い場合があり、そのまま土壌に入ると陽イオンの溶脱を引き起こします。

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