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森と林業の本

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2014/09/27

Yahoo!ニュース「ドイツのFITが変わった…」書いた裏側

Yahoo!ニュースに「ドイツのFITが変わった! バイオマス発電は小型に限る 」を執筆しました。

これを書いている最中に御嶽山が噴火するんだもんなあ。。。それを山頂で目撃して、噴火現場から逃れようとしている登山客のツイートで知ったのだから、驚くわ。。。

 

 

それはともかく、連日のように、各地で進む計画のニュースが届く。私の地元の奈良県でも、とうとう来年度の稼働を目標に建設が始まるそうだ。

これまで奈良県は、幾度かがバイオマスエネルギー活用を模索したが,調査の結果は否定的で断念してきた奇跡がある。なかなか慎重でよろしい、と私は前向きに捉えていたのだが、とうとう本気になってしまった。

以前、奈良県がバイオマスエネルギー活用の「実験」に乗り出す旨を紹介したが、とうとう本気になってしまった。しかも、やるのは発電である。

 

発電所を建てるのは、吉野郡大淀町。事業主体は産廃業者で、2015年度中に建設する予定である。。。

総事業費 38億円
内容    木質バイオマス発電施設(タービン発電機)
発電計画 発電出力 6500kw /時間
             4万2000kw/年間
稼働日数 340日/年(14 名雇用)
稼働時間 24時間/日
使用燃料 未利用木材 3万1500t/年
       建築廃材     3万1500t/年
 
    
実験」では熱利用を考えていたはずだが、そのための木質ペレットは課題が多いので先送りの模様だ。ようするに発電だけ。しかし、燃料は未利用材がそんなに集まるか疑問だが、建築廃材も3万トンとなると、相当な量である。。。税金で産廃処分場を建てたようなものかなあ。
 
 
さて、何年持ちますやら…(⌒ー⌒)。
 
そんなときに、ドイツの事情というか、動きが入ってきたものだから、つい書いたのである。本当は、バイオマス発電なんぞのことは考えたくなかったのだけどね。楽しくないでしょ。
 

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コメント

こんばんは。
バイオマス発電と木質ペレットの実験とは直接関係がないんです。
実験結果がどうであれ、発電の方は別の筋書きができていました。
個人的にはどっちも難しいとは思いますが…

あら、私が目にした新聞記事のミスリードかな。
ま、どちらでもいいけど。

何年で破綻するか、賭けますか(⌒ー⌒)。
 

ん~発電を止めるまで4年ってとこでしょうか。
皆伐地のストックが尽きるか、買取価格の下落についていけなくなるか。

外したら頭丸めます。

ん~、いい線かも。
私は、3年でストックが底を尽き、4年目から赤字で県が補助金投入するかどうかでもめ、5年目6年目に破綻……という予想をしておきます。

外したら……ブログ止めます(笑)。

私の事務所のすぐ近くに年間1,000kwt規模のガス化発電所建設計画がふっと湧き出しました。
年間の必要原木量は10,000生tです。
ただ燃やすだけではなく、熱利用も考えられています。

近隣に大型のただ燃やすだけの工場へ原木を納入し続けるか、使えるものをきちんと使ってくれる工場へ納入すべきか。

私は後者派です。

奈良県のみならず、大型発電オンリー施設破綻続出論に賛成です。

0,1メガワットですか。上手く行けば、熱電併給が可能ですね。熱の利用場所もあるのなら。大きめの福祉施設とか病院とか。あるいはハウス農業などは有望ではないかと。
 
木材の納入側も意識を高くもってほしいですね。目先の利益を優先してバイオマス用の生産ばかりしていたら、きっと造材・搬出技術の低下を招くか、破綻に巻き込まれるんじゃないか。

廃校跡地で校舎や体育館などの既存施設を活用した計画がなされています。
熱利用に関しては、農業との連携を行うとのことでした。
納入側の意識を高く持つことは、確かに大切なことであると考えています。

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