グリーンパワー11月号が発売された。
表紙にも書かれているCLTの記事は、私が書いたもの。その内容は……もちろん雑誌を読んでほしい(^^;)。見開き2ページである。
私の見立ては、CLTそのものは面白い建材だが、日本の林業に寄与するかどうかは???である。その理由は、国産材でつくれるのか、材料の価格は、という点もあるのだが、もっと根本的な問題があるように感じた。それは……やっぱり読んでもらわないとなあ(笑)。
雑誌が発行されたばかりなのに、内容を明かすわけにはいかない。
ところで、週間ほど前に、朝日新聞の経済面にも、CLTの記事が掲載されていた。新聞記事としては大きめだろう。
10月7日朝刊。左端は若干キレております。
林業界、木材業界ではCLT、CLTと騒いでいるが、世間ではこの建材についてほとんど知られていない。それが、とうとう一般紙でも紹介し始めたか、という妙な感慨を持った(笑)。こうして取り上げられること自体、注目を集めだしたのだろうか。
この記事は、コンパクトながら上手くCLTを紹介している。長所ばかりではなく、木造なのに木材らしさが出しにくいこと(表面を別素材で覆うことが多く、木製としての特徴は見えない)や、値段も高くなることを記している。また輸入CLTに押される可能性にも言及している。
……こんなことを書くと、私の記事を読まなくても良いみたいになるが、私のとは切り口が違うので。私は、あえて日本CLT協会を取材しなかった。日本で推進する人たちの声より、本家のヨーロッパでCLTがどのように使われているか、という点が気になったからだ。
おりしもベルギーで古城跡地に建てられる高齢者介護施設の建物に、日本の木造軸組工法が採用されたのだが、その理由の一つに「CLTよりも格段と安かった」からがあるそうである。
何も、ヨーロッパ手はCLTが大はやりしているわけではなさそうだ。
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